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2016.03.25 ゲーム業界ニュース ソニーがスマホゲーム市場に参入。 ソニーとしてのブランドはどうなるのか

shutterstock_302958509ソニーが新会社を設立

記事を読んでいただき有り難うごいます。今回はソニーがスマホゲームに新規参入するというニュースから、現在の日本ゲーム市場について考えてみました。ソニー・コンピュータ・エンタテインメントは3月の24日に、スマホゲーム市場への参入を発表しました。新会社として「フォワードワークス」を立ち上げ、企画から開発までを行います。ゲームは日本とアジア向けに配信する予定です。「フォワードワークス」はPSで培ってきた数々の人タイトルー「サルゲッチュ」や「みんなのGOLF」などーを、スマホゲーム向けにリメークし配信していく予定です。こうした人気コンテンツの豊富なソニーだけに、スマホゲームでも活躍が期待され、「ソニーがついに参入するか」とネット上における評判も上々です。

PS4XboxONEコンシューマゲームの新市場を求めて

さて、ゲーム業界にとってはビッグなこのニュースですが、いきなりソニーがスマホゲーム史上に参入する背景には何があるのでしょうか?第一に、日本ではコンシューマゲームがスマホゲームに市場を席巻されています。一般社団法人コンピュータエンタテインメント協会(CESA)の調査によれば、コンシューマゲームのユーザー数は国内では1600万人弱ですが、スマホゲームにはおよそ3000万人程度のユーザーがおり、現在でも増加を続けています。今やコンシューマゲームはコアな層だけが遊ぶものになりつつあるのです。

ソニーはコンシューマゲームを主戦場に、PSシリーズを通じて、コンシューマゲームのそれこそ一時代を画してきた会社です。近年の市場の移り変わりに面して、方向性を転換しようとしているのでしょう。

ソニーは今年の四月から、社名をSIE(ソニーインタラクティブエンタテインメント)に変更し、本社をアメリカに移す事も発表しています。PS4が売れる地域に事業をピボットし、ソニー自身の利益最大化を計っていく、というソニーからの意志が伝わってきます。

photo企業としてのブランド

ほぼ同じタイミングで、国内のもう一つの大手メーカー、任天堂もスマホゲーム市場への参入を発表しています。既にMiitomo(ミートモ)というSNSアプリをリリースしており、3月にはDeNAとの資本提携を発表するなどソニーに先んじている任天堂ですが、この展開が上手くいくかは未知数です。スマホゲーム参入が発表された直後には急上昇した株価ですが、3月に資本提携が発表された直後には株価を落としています。「マリオ」や「ポケモン」など、ファンに愛されて止まないIPを所有している任天堂だけに、スマホ進出による事業転換と既存のブランド価値、既存の顧客をいかに損なわないか鍵になります。ソニーにおいても同様で、コンシューマで長年かけて作ってきたIPを初めとする資産をいかにスマホという新しい場所で生かせるかがポイントになるでしょう。

Fotolia_92424071_Subscription_Monthly_M何が残るかは市場が決める

ソニーの例にしても任天堂の例にしても、時代の趨勢が生んだ変化であると言えます。企業は外部環境が変われば、自身を変化させていく必要があります。私達が親しんで来た「ポケモン」や「マリオ」や「サルゲッチュ」等の素晴らしい作品も、時代のニーズと企業のがやりたいことがハマったからこそ生まれる事の出来た、幸運な作品であるとも言えるのではないでしょうか。市場の動向が現在のように変化しているときには、ソニーや任天堂のような体力のある企業でも、進化を続ける必要があります。コンシューマの名作が生まれる、ある意味で幸せな時代は過ぎ去りました。ソシャゲの台頭は1つの例ですが、よりグローバル化し競争が激しくなっている市場の中で、またどんな作品が生まれていくのでしょうか。国内で最大手の2社がこうした変化を遂げる際には、当然ゲーム業界に就職するクリエイター自身も意識を改めて行く必要があります。そんな事も頭に入れつつ、今後の自身のキャリアを考えてみるきっかけになれればと思います。

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