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2016.01.18 アニメ制作における制作進行 舛本和也さんの「アニメを仕事に!」からわかる制作進行の辛さとやり甲斐

記事を読んで頂き有り難うございます。今回の話題は「アニメにおける制作進行について」です。アニメ作りに関わる職業として「アニメーター」や「監督」がメジャーだと思いますが、「制作進行」とは何でしょう。人気アニメ「キルラキラル」を作った株式会社TRIGGERの代表舛本和也さんが書いた「」アニメを仕事に!」という本に、制作進行という仕事について詳しく書いてあります。

as制作進行と言う仕事について

「制作進行」とは、簡単に言えば「スケジュール管理」をする仕事です。アニメ会社は基本的にクリエーターが在宅で仕事をしているので、原稿を催促したり、前の週の話との連携についてコミュニケーションしたりすること現場における潤滑油のような役割を果たす仕事です。アニメーターや監督は比較的花形のポジションですが、制作進行の働きしだいで全体の進行に大きな影響が出てくるので、実はアニメ全体に与える影響は大きい仕事です。

しかしアニメ制作はただでさえ納期がタイトであり、アニメーターが納期を守らない事も常態化していることもあり、実際には物凄く体力的に厳しい仕事でもあります。アニメーターの様に絵を描く必要は無いので運転免許さえあれば誰でもこなすことが出来ると言えば出来るのですが、現場で仕事をこなすには言語化しにくいコミュニケーションの技術が必要になるらしく、誰にでも勤まる簡単な仕事でもないと言われています。

実際弊社ラクジョブにも「有能な制作進行はいませんか」とアニメ会社から相談を受けます。優秀な制作進行は引く手あまたなのです。

制作進行はアニメ業界に無くてはならない存在

さて、「アニメを仕事に!」の中には制作進行の仕事内容がよくわかる記述がいくつもあります。たとえば制作進行がスケジュール管理をする際に必要なこととして次の5つを挙げています。
個人のスケジュール管理/前話数の状況/個人の体調/クリエイターの受け持つ仕事の内容/イベント…

つまり単にスケジュールを管理して、車で原稿を集めて終わり、では無くて、クリエイターを取り巻くあらゆる問題を取り除くことが制作進行には期待されているのです。各クリエイターが失恋して絵が描けなくなるとか、どうしても年末のライブイベントに出るから納期に遅れる、とか、そういった問題まで全て折り込み済みでスケジュールに間に合わせる事が仕事、と言えるでしょう。何故そんな仕事があるのか、と他の業界であれば考えられない事かも知れませんが、タイトなスケジュールのアニメ業界に置いては無くてはならない仕事なのです。

アニメーターが仕事を快適に出来る様にする事が、締めきりに間に合わせることにもつながるので、アニメーターに備品を補充することや、体調が悪そうであれば配慮して休んでもらうことや、そんなこんなの全ては仕事になります。

Fotolia_89818728_Subscription_Monthly_M辛いがやり甲斐のある仕事

このように非常にきつい仕事ではありますが、経験値のたまりやすい仕事であると言うことがよく言われています。制作進行はクリエイター個人とのコミュニケーションもとる必要があるし、絵コンテを自分でも読み込んで現場の人にどう書いてもらうのかを指示する必要もあります。身につけるべき知識の範囲はとても広いですがその分濃密な経験をする事が出来、やり甲斐を見いだせればとても楽しい仕事になる、と多くの制作進行さんは言います。

(余談にはなりますが、遊技機メーカ−勤務のディレクターをしている人も同じような傾向があると思います。遊技機業界はプロジェクトの遅延が非常に多く、メーカーからの指示も曖昧で解読のしにくい事が多いために、ディレクターが上手く指示を解読し、現場に対してプロジェクトの遅延も折り込み済みで指示を出す必要があります。優秀なディレクターがいるかどうかで完成度がまるで変わってくるのです。遊技機業界で経験を積んできた人と制作進行で10年以上経験のあるひとには共通して「人間的に出来ている」というようなオーラを感じる人が多いです。)

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会社全体の達成を自分の喜びに出来る人材こそ向いている

そんな制作進行ですが、離職率が極めて高く、続くのは1、2割の人間であるとも言われています。やはり激務に耐えつつやり甲斐を見出して行けるのは極少数の人だけなのでしょう。「アニメを仕事に!」の中にも、アニメ制作の現場は過酷なので、自分にあった職場を選ばないと不幸になりますよ!とあります。

アニメ業界を目指す際に多くの人は自分が絵を書きたいと思って業界を目指すと思うのですが制作進行はどちらかと言えば管理職です。しかし現場全体の仕事の出来具合にもっともリアリティをもてる仕事であり、アニメが出来上がっていく様をもっとも間近で見られる仕事でもあると思います。自分が活躍するよりも、自も含めた会社の全体の動に対して喜び感じられる、そんな人にこそ制作進行の仕事をやってもってもらいたいと思います。

それでは最後に、弊社「ラクジョブ」に現在掲載中の会社で、制作進行の求人の紹介をしたいと思います。ここの会社の制作進行は他社より制作進行に対しての教育が整備されており、経験を積めば一流の制作進行へと挑戦してゆく事が出来る職場です。

〇株式会社ポイントピクチャーズ
https://raku-job.jp/index.php?op=offer_detail&id=563300ae3ec0d0157

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