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2016.01.08 ゲーム業界海外戦略 海外ゲーム市場参入の第一歩として台湾市場が一番お奨めです

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shutterstock_147552023台湾という海外市場について

こんにちは、ビ・ハイアの床井です。今回の記事では、台湾向けのゲーム市場開拓についてお話させて頂きたいと思います。日本のゲーム市場は成熟してきており、スマホゲームは近年売上を伸ばしてきていますが、伸びは低減してきています。

また、メインユーザーである若年層の人口も減少してきています。国内のパイが減少してきていることを考えると、海外の市場を模索していく必要が今後出て来ます。しかし国内だけを意識してゲームをつくっていれば良かったゲーム開発会社が、いきなり全くカルチャーの違う海外市場に打って出るのは、正直ハードルが高いでしょう。市場規模で言えばアメリカが1位、2位は中国ですが、これらの激戦区にいきなり参入していくのはそれなりの覚悟と資本力が必要になります。そこで私は中小企業のゲーム会社には台湾のゲーム市場に出て行くことをお奨めしたいです。

shutterstock_217579060お奨めの理由について

台湾市場がお奨めである理由として市場動向を読みやすいと言うことがあります。日本人は余り知らない事実ですが、台湾の若者文化は日本の影響を大きく受けています。沖縄と近いこともあり70歳以上の世代になると日本語を少し話せる人がいたり、街頭のテレビモニターからJポップが流れて来たりすることもあります。

私は個人的に台湾に旅行する事が幾度もあったのですが、台北の街は何となく渋谷に似ており、若い人のファッションも日本人に似ています。台湾人の友人が私にいますが、彼は日本のゲームが好きで台湾版にカルチャライズされていない物でも平気で日本語のまま遊んでいます。彼に限らず、日本のゲームや音楽に憧れをもっている若者が台湾には多いです。また、人口動態も見ても近年の台湾は人口上昇期から、人口微増〜人口横ばい期に入っており、日本の社会の変化を後追いしています。

shutterstock_164933483台湾メリット インフラが整ってる

もう1つ言えることとしては、生活インフラが整っており、治安も良いために過ごしやすいという事があります。お隣の中国に行った経営者の話を聞くと、とにかく食の安全を確保するのが難しいと言います。台湾については、少なくとも私は一度も食あたりをしたこともなければ、食べられないと思った様なものもありませんでした。

むしろ台湾はスイーツや転身など日本人の口に合う食べ物が沢山あるので、 食べ過ぎて太ってしまうくらいです。トイレなども綺麗ですし、物価も日本の3分の1程度なのでオフィスを探すのにも、生活をするのにも資金を抑えることが出来ます。また、飛行機で片道3時間ほどの時間で行く事ができるので、交通アクセスの面でも仕事がしやすいと思います。 国民性としては、温厚で自己主張がはっきりしているのが特徴です。親日感情が強いので、一緒に仕事をする上でも意思疎通が図りやすいと思われます。

特に台湾はスマホゲーム市場の伸びが著しい地域です。図表は東アジアにおけるスマホゲーム市場の規模を示していますが、台湾がスマホゲーム市場において増進していることが見て取れるでしょう。東アジアの中でも成長率は際立って高いです。また、中国市場も非常に高い成長率です。台湾のゲームメーカーもこの巨大な中国市場には目を付けており、国内で成功した企業はどんどん中国に進出しています。日本の開発会社が台湾企業と協業することで、文化的障壁・言語の壁を超えて中国の市場に参入する事ができるので、中国市場に行きたい企業でも台湾市場を経由するメリットは充分にあります。

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最初にも述べましたが、今後の展望を考えると、海外市場を念頭に置いた方が良いのは間違いありません。とはいえ、海外市場と聞いただけで身構えてしまうのも内向きな日本人の常です。確かに、日本人は中国やアメリカなどの自己主張の強い国にくらべて「意見がはっきりしない」「論理的な交渉に弱い」などの弱点を指摘されることも多いです。

しかしそれは海外の人と触れあう経験値が少ないというだけで、一度環境に適応してしまえば充分に対応していくことが出来るはずです。実際、日本の出身で海外でも成功しているクリエイターというのは多数存在します。例えば元カプコンの稲船敬二さんは,日本のゲーム業界の古い体質から抜け出すために「コンセプト」という会社を作りました。日本のゲーム業界は、ビジネス的にみれば明らかに海外の市場を目指すべきなのに、クリエイターがビジネス的な考え方を良く理解していないと著書の中で述べています。稲船さんは独立後、中国やアメリカの企業と協力し、海外市場を視野にいれた大きなタイトルをいくつも手がけています。

稲船さんほどの個性と才能のある人でも、海外市場で戦うことで、コミュニケーションの仕方やゲーム作りについて考え方をまるきり変えられた、ということ著書の中に書かれています。海外進出の第一歩として台湾市場を意識してみるのはいかがでしょうか。日本人にとって最高にやりやすい環境の中で、中国市場への窓口も作れますし、何より経験値を高めることが出来ます。台湾に進出した企業の事例などが知りたければ弊社までお問い合わせを下さい。

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