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2016.06.02 USJの入場者数が年々増加からみるアニメゲーム漫画のコラボのあり方

imageUSJ

USJは西に位置する大阪のテーマパークとして親しまれています。運営会社は株式会社ユーエスジェイですが、米国法人ユニバーサル・シティ・スタジオ・プロダクションズ他ユニバーサルグループ各社から、知的財産の利用についてライセンスを受ける形で運営しております。USJが日本に初めて誕生したのが2001年のことでそれから今に至っています。開園当初は大人1名5500円(税込)だった入場料金も年々上がり2016年現在は大人1名7400円(税込)となっております。そんな中こちらの画像を見て頂きたいのですが、入場者数は増加しております。日経新聞によりますと

引用開始
2016年2月1日の記者会見にてユーエスジェイのジャン・ルイ・ボニエ最高経営責任者(CEO)「入園者数を300万~400万人増やせる」と述べた。新アトラクションなど大型投資を続ける。
引用終了(リンク)

という発言も出ている様にこれから伸びていくことが予想されます。開園当初から現在に至るまでのプロセスを辿ってみると料金は上昇していますのでますます売上増加はしていくと思うのですが、2002年から2010年は上がったり、下がったりで下の方で安定していました。そこから2010年に入り2016年現在に至るまでにグッと上昇を辿った訳です。

image要因を探ってみると

2002年から2009年までは間でコンテンツやキャラクターとコラボしていたモノのあまり目立った動きをしておりませんでした。2010年を皮切りにコンテンツコラボも年々増え現在は映画「ハリーポッター」や「ドラゴンボール」「デスノート」「ワンピース」「妖怪ウォッチ」などの作品とコラボして運営しております。開園当初の人数を2013年までは上回れずにいましたが、2014年から開園当初を上回る勢いで伸びています。実は2014年というのがハリポッターのアトラクション導入時期でここに惹かれた人が多かった可能性が濃厚だと私は踏んでいます。

ハリポッターといえば全部で7巻の大作で、間でスピンオフ作品も生まれたりと世界的に影響をもたらした作品です。日本でも興行収入は毎回塗り替えられ大人気でしたのでこのコラボが当たった形だと思います。映画や本の中でしか体験出来ないことを実際に触れたり、見たり、触ったり出来るというのは大きな魅力です。さらにはハリーポッターだけではなく上記で挙げた様な日本のスタメンを張るメインキャラクターが大集合しています。それらコラボの要因が合わさり現在の入場者数増加を招いております。

Paintbrushes and Palette何かと何かを掛け合わせると

ユーエスジェイは戦略的にハリーポッターならイケると踏んで取り組んだのでしょうが、結果がどうなるかは実際に誕生してからでないとわかりません。ここから感じるのは大ヒットを狙う場合、ある程度のイケるネタが噛み合っているのならネガティブな要素を気にする前に取り組んでみた方が良いということです。

アニメゲーム漫画に比べてテーマパークは設備投資に莫大な金額が掛かり、先行投資に近い形で大きな支出が発生します。一寸先はどちらに転ぶか分かりません、しかし、より良いモノとして完成したものはしっかりヒットする可能性は眠っています。実際、今回例を挙げたUSJはコラボし、コンテンツの人気を相乗効果で引き上げました。USJとアニメゲーム漫画業界は既に手を取り合っています。同業の会社さんでもコラボ展開をすることでお互いのコンテンツで良い面を強く押し出せるのではないかと思います。

imageマーケティング手法の一つ

最後にお伝えしておきたいのがユーエスジェイは一風変わった企業だったから取り組んだ訳ではなく、マーケティング手段としてミックスというのは日常的に行われます。やはり、双方向的に作用をもたらすものでしたら企業同士も、制作者同士であっても合わせてみたいというのが本音でしょう。そしてこうしたミックスは年々増えております。アニメゲーム漫画業界でもそれは見て伺えます。

例えば株式会社Mages(5pbgames)から販売されているシュタインズゲートです。こちらは最初にゲーム化し、続けてアニメ、映画、スピンオフゲーム、舞台化、パチンコにもなりました。これは正にミックスが上手くいった例です。2015年12月10日に発売されたシュタインズゲートゼロ(PS4/PS3/PSVita)は初日で10万本を記録しております。家庭用ゲームの不況と言われる中で10万本という数は結構インパクトがあります。こちらはミックス商品が上手くいったケースでしょう。単純に10万本という数だけみるとインパクトはないかもしれませんが、様々な業界に影響を及ぼしていることを考えるとインパクトを感じて頂けるのではないでしょうか。これから作品を制作していく上でミックスというのを頭に入れておくと出す商品もさらなる長年残っていくコンテンツとしてなっていけるのではないでしょうか。

コラボしたい企業を探して欲しいなどの相談は下記まで

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