記事を読んでいただきありがとうございます。今回の話題はブラウザゲームについてです。ネイティブアプリ全盛の時代ですが、今回の記事ではあえて日のあたりにくいブラウザゲームの現在について書きました。ご参考になれば幸いです。
ブラウザゲームにはネイティブアプリよりも長い歴史があります。インターネットの普及に伴って、Flashなどの導入によって表現の幅を広げつつも、現在に至まで多様なゲームをストックしてきたジャンルです。ブラウザゲームの開発面から見た長所には、①開発コストが安い、②リリース後もゲームの調整や新機能追加が容易、③ブラウザという多くの非ゲームユーザが触れるプラットフォームで動く、などの点が挙げられます(参考「ゲームの今」徳岡正肇著)。ネイティブアプリに比べて開発と運営のコストを抑えられ、ネイティブアプリがリーチできない層にも届く可能性があります。
ブラウザゲーム市場の現状
ブラウザゲーム市場の現状はどうなっているのでしょうか。ゲーム開発会社のgloopsの調査によれば、ネイティブアプリのアクティブユーザー数が約2000万人、ブラウザゲームのアクティブユーザー数は約200万人であると言われています。一方で、ネイティブゲームのユーザー層と比べると、ARPUが高いと言われます。ユーザー数には10倍以上の開きがありますが、見かけ以上に可能性を秘めたマーケットであるといえます。
ブラウザゲームは、ネイティブアプリ市場と比べて、ニッチな層に訴求していくことが有効だといえます。ネイティブアプリはすでに市場として成熟しており、ゲームをリリースしてもそれがヒットし投資回収できる保証はありません。ヒットさせるためには、よほどコンテンツとして面白くよくできているか、あるいは多量のプロモーションを必要とします。その代りヒットすればユーザーが多く市場が大きい分、リターンも大きくなります。 一方でブラウザゲームの場合には、もともとのユーザー層がネイティブよりもコアであり、ジャンルによっては全く競合が存在しないこともあります。また、ブラウザゲームは開発運用費が比較的にローコストで抑えられます。そんなブラウザゲームの特性を活かせば、いまだにブラウザゲーム市場は有効なマーケットです。
ブラウザゲームで成功する事例とはどのようなものでしょうか?例えば、ブラウザゲーム「ハッピーべジフル」というゲームは、リリース後六年が経過していますが、いまだにハンゲームのランキング上位(記事作成時点でブラウザゲームランキング5位)に位置しています。男性ユーザーの比率が高いハンゲーム内にて、女性に対象を合わせたゲームであり、「ガーデニング」という、競合の少ないジャンルであることによる差別化が成功要因の一つです。6年のロングランを続けており、収益を生み出し続けています。この成功事例のように、ブラウザゲームは、戦略性とマーケットの選択次第では、ヒットに繋がる可能性を秘めています。
差別化によるプラスと同時に開発コストの低減も重要な課題になります。開発面で弊社が手伝えることと言えば、有力なパートナー会社の紹介です。すべてを内製でまかないコストを抑えることが理想ですが、それができない場合には有力な開発会社とのコネクションを持っておくことが重要になります。下のURLからは、弊社で紹介のできる開発会社の一覧を参照することができます。人月単価や使用可能ツールについて情報をまとめてありますので、条件に合う会社があればお問い合わせください。
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開発と運用をコストダウンするうえでは、ゲームエンジンを導入するという方法もあります。株式会社モノビットという会社の「モノビットリアルタイム通信エンジン」というミドルウェアは、ブラウザポンラインゲーム限定ではありますが非常に有効な手段になります。オンラインの複数人数同時接続ゲーム(いわゆるMO系ゲーム)の開発に特化したエンジンですが、特徴としては、オンラインゲームにつきもののサーバ開発を大幅に省力化し、サーバ台数の増減にも対応できること、PS4,Wii,3DSなど複数のプラットフォームに通信コードの書き換えなくして対応可能である点などがあります。モノビットエンジンを活用することで、オンラインゲームの開発を大幅にコストカットし、クリエイティブ面に注力していくことができます。
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