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2016.06.30 3DCG 採用 デザイナー クリエイター 企業が自主的な人材を採用するにはどうすれば良いか

2016-06-30 12.16.17KLab株式会社による学生向けの3DCGコンテスト

モバイルゲーム事業大手のKlab株式会社が主催で開催する、学生向けデザイナーズコンテスト「Klab Creatibe Fes’16」のエントリー受付が、本日の23:59までで締め切られます。約3ヶ月に渡って予選のエントリーが始まり、7月8日(金)には予選の結果が発表されます。次世代を担う3DCGクリエイターの作品を見ることができ、8月6日(土)の本選では、企業チームとプロ3DCGクリエイターが作品を制作してバトルする企画、パネルディスカッションなどが予定されており、3DCGクリエイターの現在の一端を知ることができる注目すべきイベントです。学生を対象にしたイベントですから、趣旨としては学生ナンバーワンを決めることであるのと同時に、未来の3DCGクリエイターの発掘も兼ねられています。参加資格を満たす「学生」にとっては、CGクリエイターからのフィードバックを貰うことができるため、普段講師から受ける指導内容とは異なった視点からのアドバイス等によって、個人のモチベーションアップやスキルアップにもつながります。
(画像は公式サイトより)

2016-06-30 12.17.20出品作品に対する取り扱いの柔軟さ

あらゆる面で注目できる今回のイベントですが、筆者の関心をそそったのはコンテストに出品する作品に関する規制が少ないことです。右記画像は公式ホームページから引用させて頂いたものですが、学生向けイベントであってもエロ・グロなどにおける制約が設けられておらず、すでにどこかで公開している作品でも応募が可能であり、応募後もその作品をネット上などで公開することが可能であるとしています。これは3DCGクリエイター、デザイナーとしての自主的な判断や活動を応援するためのものであると考えられます。コンテストに応募する作品は「3DCG作品であれば良い」という制約のみですが、学生の間は講師による指導の仕方にもよりますが、一定のルール下での制作を余儀なくされていた環境が殆どであるのにも関わらず、いざクリエイターとして活躍し始めると、フリーランスか企業に就職するかによっても違いますが、クライアントからの要望によっては「あなたの判断に任せます」というオーダーが入ってくるとも限らないのです。学校が主催するイベントではなく、企業がこのように幅をもたせたイベントを開催し、柔軟な発想をさせる機会を与えることは、今後のクリエイター育成の重要なポイントとなってきそうです。
(画像は公式FAQより)

Businessman in a meeting企業がデザイナーを育てる動き

Klab株式会社以外にも、企業によるクリエイター育成の動きは度々ニュースにあがります。愛知県のデザイン会社である有限会社イノデザインは、フランスの3Dデザインソフトウェア企業であるダッソーシステムズなどと提携して、新進デザイナー育成のための「デザイン2020」プロジェクトを開始しています。これはポートフォリオ審査で選ばれた20代のデザイナー20人を選び、7月から3Dデザインを学ぶ研修を経て、ダッソーシステムズのカンファレンスで最終結果物を発表するというものです。
参考:イノデザイン、デザイナー育成で米・仏の企業と連携

また、映像、コンテンツの企画作成を事業とする株式会社グンシーズは、eラーニングによって世界で活躍するアーティストを講師として迎えいれ、企業向けと一般向けのクリエイティブ講座やトレーニングを提供するサービス「CG BOOSTER」を展開していくことが報じられています。現在は企業向けサービスのみ提供という状況ですが、一般受講者向けのサービスは年内にモデリングとアニメーションの講座を開講する予定となっています。

参考:世界基準のクリエイター育成を目指すクリエイティブ教育サービス「CG BOOSTER」が始動(GUNCY’S)

portrait of a young businessmanクリエイターとしてのスキルよりも社会人としての自主性が大事

企業によるクリエイター育成と、学校によるクリエイターの育成の大きな違いは、講座にしろ、イベントにしろ、そこに参加するか否かということに自主性が働くか、働かないかという違いはあるのではないでしょうか。冒頭で紹介したKlab Creatibe Fes’16にしろ、イノデザインやグンシーズによるデザイナー育成講座にしろ、学校で参加申し込みを強要はされ無いはずです。例外はもちろんあるでしょうが、ここに応募して来てくれるというだけで、基本的に自主性のある人材であるということはある程度望めます。この点において、企業がデザイナー育成の機会を、学校とではなく、企業同士で設けるというのは、自主性ある人材を、クリエイター人口から発掘できるチャンスでもあるわけです。責任能力や社会人としてのコミュニケーション能力などは、実際に社会に出てから経験することによって、責任に対する臨場感や、コミュニケーション能力の必要性に気がつき、そこから成長させていくということも可能ですが、自主性はそもそも 3DCGクリエイター、デザイナーという仕事に対してどれほどの熱量を持って挑んでいるかということに関わってきます。本人のやる気などを採用において重視する場合は、自社でセミナーや研修の機会を設けたり、インターンシップなどを実施したりすることで、ある程度絞ることができるため、そうした人材が欲しい場合は、企業側が欲しい人材に対してイベントを主催するというアクションを取るということを手段の一つとして覚えておくと良いでしょう。

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