有名タイトルの有能な人材が辞めていく!?ソーシャルゲーム「運営疲れ」の落とし穴
2014年国内ゲーム市場は過去最高の1兆1,925億円を記録し、国内家庭用ゲーム市場規模は、ハード・ソフト(オンライン含む)合計で4,039億円、オンラインプラットフォーム(ゲームアプリ、フィーチャーフォン、PC)市場は、前年比 13%増の7,886億円(「ファミ通ゲーム白書2015」)と2012年に逆転したコンシューマーとオンラインゲームの市場規模はさらに差を拡げています。大手ゲームメーカー各社もスマートフォン向けのゲーム開発に向かい、アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(バンダイナムコエンターテインメント)、実況パワフルプロ野球(コナミデジタルエンタテインメント)、乖離性ミリオンアーサー(スクウェア・エニックス)、チェインクロニクル(セガゲームス)など、セールスランキング上位のゲームを開発運営しています。TOPセールスの5位以上のゲームは月商20億円超え(メタップス調べ)と言われ、パズドラを始め、3年以上のロングランタイトルも増えてきています。
そんな中でひそかに「運営疲れ」という言葉を聞くようになりました。タイトルが長く続けば続くほど、そのゲームに関わるクリエイターが辞めていくという大問題です。企業側としては、月に20億もの安定した収益を生み出してくれる金の卵を手放す理由はありません。会社はこれまでと同じ布陣でこれまでと同じように運営されゲームが安定して提供され、お金を生み出し続けてくれることです。そのゲームを熟知してメンバーで勘どころを押さえた無難な運営が求められます。ディレクターはコラボやイベント、たまに追加仕様がアップデートなどを企画し、プランナーは似たようなイベントを企画しながら、バランスが崩れないように追加キャラクターのパラメータを調整し、デザイナーはゲームのテイストが崩れないようにしながらもIPを活用するときには気を使い、プログラマーはバグが出ないようにそれらを実装しながらサーバーを監視する。ほどよい刺激でユーザーを飽きさせず嫌われないようにすることが最も大切になります。一方、開発現場の要求は、「新しいゲームが作りたい」です。クリエイターという性分は彼らをよりクリエイティブな新規開発へと駆り立てます。彼らは昨日と同じゲームを作り続けることを望みません。そしてそれは自分が優秀なクリエイターであるという自覚がある人ほど顕著にその傾向が強くなります。
私たちビ・ハイアはアニメ・ゲーム・マンガ業界に特化して求人サイト「ラクジョブ」を運営していますが、近年大手企業からの転職希望者が増えています。その理由の多くが、「同じゲームの運営を長年やっているが、新しいゲームの開発がしたい。会社に言っても聞き入れてくれないので、新規開発をやらせてくれる会社に転職したい」というものです。本人や転職を受け入れる立場の会社にとってはいいことかもしれませんが、優秀なクリエイターを手放すことになってしまう企業にとっては大きな痛手になってしまいます。その人がいたポジションに誰か別の人を置く必要がありますし、その人が慣れるまでコストもかさんでしまいます。そしてその人がまた別の会社に転職を希望するリスクもないとは言えません。また、社内に運営仕事をやりたがるクリエイターも多くはありませんし、半ば「ハズレくじ」的な扱いをされてしまいます。かつて、コンシューマーゲームでは、開発の長期化がクリエイターを疲弊させると言われていましたが、今やスマホ向けゲームの運営がクリエイターを疲弊させています。
そんな中で、企業側も事態に気づき、運営を移管させる、ゲームそのものをアウトソースで外部の会社に託すということを始めています。1ヶ月、イベント1周期ほど出向で内部に来てもらい、運営ノウハウを身につけてもらい、それ以降は持ち帰りで作業、ディレクション管理だけを発注元が行う。外注も使う分フィーは発生してしまうが、その分社内のラインが空き、リソースを新規プロジェクト立ち上げに回せるという仕組みです。また、売上がシュリンクしているタイトルを閉じる方向に持って行く時に、上手く閉じさせる専門の会社やシュリンク気味のタイトルを持ち直させて、収益源として復活させることをウリにする会社も現れています。
確かに運営の外部委託は有効な手段ですが、その分委託先の選択を間違えると収益源を失い、責任問題にも発展しかねません。かといって、安定した受託運営案件を任せてもらえるとなれば、多くのディベロッパーが手をあげるでしょう。中には、「実績も自信もないけれどせっかくのチャンスなんだからチャレンジしてみよう」という姿勢の会社もあるかもしれません。そんな会社に運営を任せられますか?ビ・ハイアはラクジョブという求人サイトを運営していますが、それも「業界発展」という大きな目的のために、良い会社に良い人が転職し、良い作品を作ってアニメ・ゲーム・マンガに関わるユーザー・クリエイター全ての人が幸せになる世界を目指しています。弊社では、そのために無料で外注先、運営の外部委託先の紹介を行っています。業界4000社のネットワークの中から客観的な立場で最適だと思われる会社のみをご紹介させていただきます。また、もう一つ「業界発展」を目的として、アニメ・ゲーム・マンガ・遊技機・映像制作業界の経営者を200名規模で集める「TOP300サミット」という交流イベントも無料で開催しています。経営者及び上場企業の部長、プロデューサー、外注のご担当者以上の方のみが参加可能な会となっていますので、上層での繋がりを増やす機会としてぜひご参加下さい。
TOP300サミット経営者交流会問い合わせはこちら
外注先の相談及びサミットの開催に関して興味のある方はまずはお気軽に弊社までお問い合わせください。
参加希望の方はコチラフォームを入力下さい。
—
ビ・ハイア株式会社 松村優
ビ・ハイア株式会社はアニメ・ゲーム・マンガ業界の発展のため
業界に属する40,000人のクリエイター情報と4,000社の企業情報をもって、
業界No.1の情報量に基づいたクリエイター支援・採用支援・ビジネスマッチングのサービスを提供します。
ラクジョブ https://raku-job.jp
動画ブログ https://www.youtube.com/user/matsumurabehigher
動画自己紹介 https://youtu.be/F_ZUhTZOWLo
〒107-0062 東京都港区南青山3丁目2-2 南青山MRビル 6階受付
tel : 0345779005 / fax:03-6447-4267