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2016.05.30 ゲーム開発とVR VR開発に最適なゲームエンジンは何か ゲーム開発会社が押さえておくべき情報について

51zph3pRzIL._SX320_BO1,204,203,200_今回の記事のテーマは、VRの映像制作とゲーム開発についてです。ゲーム開発の会社で、VR系のゲームや映像のお仕事をやっている会社はまだ少数ではありますが、直実に増えつつあります。VR映像は、映像の中に没入し、その場にいるように錯覚する臨場感が肝になるので、映像とのインタラクション性が重要になります。3Dゲームはリアルタイム映像が基本ですので、VR映像には非常に親和性が強いのです。

実際ビ・ハイアにも「元々映画やCMの映像を作るプロダクションだったが、VR映像のトレンドに乗るために、ゲーム系の会社と繋がりを持ちたい」といったお問い合わせを頂く機会も増えました。今後は、お互いに交流のなかったゲーム会社と映像プロダクションがタッグを組んで仕事をしていくような機会も増えていくでしょう。

※写真はVRジャーナリスト新清士さんの書籍「VRビジネスの衝撃」です。今回の記事の参考にさせて頂きました。VR業界がよく分かる、オススメの本です!

Young Woman play with the vr deviceVR映像の開発エンジンについて

高クオリティなVR映像を作る上で重要な機能を果たすのはゲームエンジンです。特にVR映像に強いのは「UnrealEngine」、「Unity」、「Amazon Lumberyard」の3つであると言われています。それぞれのゲームエンジンにはそれぞれの特徴がありますが、三者に共通するのは「手軽に使える」ということです。Unityは基本的に無料で使用することが出来、Unreal Engineもライセンス料は基本的に無料。Amazon Lumberyardもエンジン自体は無料で使用することができます。これら3つのツールは洗練されて初おり心者でも習得することが容易なので、VR映像を作る人口はますます増えていくでしょう。

3つのエンジンのうち、Unityは比較的初心者にも触りやすいエンジンです。VRへの対応も比較的早期になされました。オキュラスリフトの発売と同時にリリースされたゲーム30本のうち16本はUnityを使用していると言われています。アセットも豊富なエンジンなので、スマホ向けのVRゲームなどでは引き続きVR映像開発を牽引していくでしょう。

対してUnreal Engine4は高性能なPC向けの開発に長けたエンジンです。このエンジンを使用した映像として有名なものに、「Henry」という映画があります。

トレイラー映像
https://www.youtube.com/watch?v=80PIxPyhALc

作品中のキャラクターに対して、視聴者は目線を送る事ができます。視聴者の目線に反応し、キャラクターの目線も同期してこちらを見つめ直してくれるので、キャラクターと意思疎通をしているような感覚を得ることができます。こうしたきめ細かい演出こそ、ゲーム開発者が日々鍛えている技術であり、映画制作にもこうした技術はどんどん応用されていくでしょう。

The-VR-Cinema-Opening-Amsterdam-10-640x427オランダでは「VRシネマ」という世界初のVR映画館が注目を集めています。VRシネマは館内のイスの配置が通常の映画館のように前方に観客が向き合う形ではなく、360°に回転する椅子に観客が座り、ヘッドセットを装着してグルグルと周囲を見渡しながら映画を鑑賞するスタイルになります。

「VRシネマ」
https://thevrcinema.com/

既存の映画とは全く筋の違う新しい表現が開花しつつあります。Unreal Engine4は、映像の質を保ちつつ、映画にギミックを添えて行く為にはうってつけのエンジンです。VRを使うことでしか出来ない高度な表現、映像美を追求する為には、もっとも適したエンジンであると言えるかもしれません。

lb三つ目の「Amazon Lumberyard」というエンジンはエンジン自体は無料ですが、エンジンを使って作ったゲームの配信はAmazonのクラウドサービスのみに限定され、サービスの使用料がかかるというビジネスモデルです。ランバーヤードは「Twitch」というLiveストリーミングの配信プラットフォームと連携をしており、ここでユーザーと配信者はリアルタイムにやりとりをする事が出来ます。

ユーザーの意見を即ゲームに反映してアイテムやイベントを追加するなどの楽しみ方ができ、ゲームを作ること自体も無料でできるので、作り手と遊び手が相互に入れ替わる新しいゲームの可能性が開けるでしょう。開発から配信までスムーズに使用することが出来るので、Amazon Lumberyardにしかないユニークなゲーム文化が発展していくかもしれません。

開発ノウハウの蓄積が重要になる

3つのゲームエンジンを紹介しましたが、こうした技術面での充実も含めて、VRコンテンツは着実に勢力を増してきています。ゲームエンジンだけでなくヘッドセットも新しいものが出てくるでしょうし、そうした1つ1つの技術の進歩に伴い表現できることの幅はかけ算で広がっていくはずです。しかも今回の流れはゲーム業界、映画業界だけではなく、医療や建築分野に影響が及びます。

技術面での充実に伴い、開発するクリエイター自身にも、新しい技術が求められるようになります。良く指摘をされることではありますが、VR映像に没入しすぎることによ「酔い」の問題をいかに解消するかといった問題から、3Dをいかに容量を節約しスリムに開発するかといった問題に至るまで、試行錯誤が必要になります。

いずれにしても、こうしたVRの波の中心にいるのはゲームの開発者です。VRのノウハウを蓄積し、視野を広く持って、是非波に乗って欲しいと思います。ビ・ハイアでは、ゲーム会社を中心に、VRの開発会社同士の交流会を定期開催しています。最新の技術動向にキャッチアップしていく場所として、皆さんのお役に立てればと思います。

・前回のイベントレポート

アニメゲーム漫画業界11月20日VR交流会イベントレポート 日本のVR元年はどうなる?

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