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2016.07.15 パチスロ 遊技機 5.9号機の導入とその先にあるのは

A 3d policeman made a stop of gestures5.9号機の導入が確定

記事を読んでいただきありがとうございます。今回取り上げるのはパチスロの新しい規制についてです。今回5.9号機と呼ばれる規制が入ることが確定しました。すでに先月ニュースとなっていたので、業界の方々であれば耳にしていると思いますが、改めてどのようなものになったのかちょっと長いですが記載します。

引用開始

5.9号機の大きなポイントは、指示機能(押し順等のナビ機能)に関して、ART等の発動を禁止する通常区間と、ART等の発動を可能とする有利区間の2つの区間を設けたことだ。

通常区間から有利区間へは毎遊技一定の確率で抽選することとし、その抽選確率に設定差を付けてはならない。また有利区間は最大1,500ゲームで終了することとし、その区間内でのART仕様の設定差を禁止。この他、有利区間の比率は全体の7割未満と定めた。

また、「傾斜値<2」や「入賞Sim出玉率<1」(内部成立した役は全て入賞すると考えた場合の出玉率を100%未満とする)といった基準は5.5号機と同一であることから、ART中の純増枚数は上限2枚となり、ATタイプの開発は不可となっている。

加えて5.9号機では、ノーマルタイプを含む全てのパチスロ機を対象に、役物比率等を表示する「役比モニタ」(4桁7セグ)の主基板ケース内への搭載を義務付けた。

引用終了

5.9号機規制 回胴連絡会が概要説明

これだけで意味が分かる人はきちんと遊んでいる人だと思います。ちょっとよくわからないよという人のためにかいつまんで説明しますと、結局のところ一発でどかんと当たるようなことがなくなり、ちょっとずつ小当たりを繰り返して稼ぐしかないという状態とでもいえばいいのでしょうか。そもそもスロットには台ごとに設定というものがありまして、これが1~6の中で選択できるようになっています。そして数字が大きいほど当たりやすくなるんですが、最大値の設定6になってもそんなに大当たりしなくなるというか、設定1と設定6で差がたいして生まれず、射幸性も低くなったため客離れの可能性が高くなっています。

2014年からの規制の変遷

2014年に大きなスロットに対する規制が入って以来、一気にスロット市場は開発現場も含めて冷え込みました。2014年秋以降に立ち上げを予定していたスロットの開発ラインはそのほとんどが停止するか、企画の練り直しになるか、立ち消えとなり、開発現場は大混乱、開発会社も案件が急になくなっててんやわんやとなっていました。改めて2014年以降の規制の動きについて改めてみてみます。

引用開始

【2014年規制のポイント】
●押し順ナビ無視でも出玉率下限55%を割らないように
●高ベース(50枚で45回転など)AT機が登場

(中略)

【5.5号機のポイント】
●AT・ART機能をメイン基板管理に移行
●実質、AT機が厳しくなり、ART機・ノーマルが主役へ

引用終了

パチスロ5.9号機への規制の流れ

2014年の規制から一気に業界の動きが鈍化してしまいましたが、結局すべてにおいて行っていることは、のめり込み防止のために爆裂台と呼ばれるハイリスクハイリターンの台をやめて、ちょっとずつ小当たりを繰り返して稼いでいくという形に変更することです。これはパチンコ業界にも言えることですが、そういった爆裂台と呼ばれるような大当たりを引ければ一気に儲かるというような形をユーザーが望んでいて、今までやってきたところに、今回の規制を適用してゲームの楽しみ方そのものを根幹から変えてしまうと、客離れが目に見えているので、そもそも業界的には縮小傾向にあったにもかかわらず、そこに拍車がかかってしまう状態に追い込まれています。

ちなみにちょっと前までは5.5号機でその前は5.0号機だったわけですが、パチスロ機が影響を最も受ける風営法そのものの内容が変わると1の位の数字が増えます。風営法で出玉率など細かく決められているので、その法律の中身が変わるとパチスロ機を作るときに大きな影響を受けるわけです。北斗の拳のパチスロ台が全国を席巻しどこのスロット屋さんからも北斗の拳のテーマが聞こえていたのは、4号機の時代です。そこから風営法の変更が入ったため5号機となりました。

では小数第一位が増えていくのは何なのかというと、法律の解釈基準の変更や警察からの指導、自主規制などにより風営法そのものが変わりはしないものの、内容が変わった場合に増えていきます。4号機時代にも5号機に至るまでに何度か内容が変わったため、4.2号機、4.5号機、4.7号機など変遷がありました。

future5.9号機の先には

今回大きな仕様の変更が入り、ますますユーザー離れが加速していきそうな状況になっています。5.9号機ベースの台が市場に出るまでに1年ほど時間がありますが、それまでの間にどれだけユーザーが残るのか、残ったユーザーも2017年10月以降はすべて5.9号機仕様の台しか設置できないためそこでもどれだけ流出を食い止められるのかが、カギとなってくるでしょう。

ひとつの見方として、5.9号機に至るまで結構締め付けが厳しくなっていましたが、先ほど5.9の数字の意味を説明した通り、6号機の登場というか発表も近いのかなと思います。5.9号機の前が5.5号機なのであれば、別に5.6とか5.7でもよかったはずですし。それは6号機への移行を見据えての5.9号機の仕様変更なのかと考えています。6号機になって規制が緩むのか、さらに別の規制が増えるのか、そのあたりはまだ何もわからないですが、さすがにそろそろ厳しくするだけではなくユーザーにとってもうれしい変更が入ってきてもいいのではないかと思います。

パチスロ業界でもっと面白くて楽しんでもらえる最高の台を作りたいというメーカーや開発会社はまだまだありますし、そういった会社が伸びていくためにも何か新しい変化がほしいところです。私も遊技機の開発に関わる会社と数多く話をしたりして、もっと業界が健全に発展するように手伝っていきたいなと心から思います。何か手伝えることがあれば気軽に下記までお問い合わせくださいませ。

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