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2016.03.31 3DCGデザイナー経験者採用 なぜ遊技機業界からゲーム業界への転職希望者が増えているのか

先日、とあるゲームメーカーの人事採用担当の方から「最近遊技機業界の3DCGデザイナーの応募が増えているんですけどどうしてなんでしょうか。」という質問をいただきました。今回はその質問にお答えする形で記事を書きます。ゲーム業界、遊技機業界の方に読んでいただけると幸いです。

shutterstock_210466972遊技機業界のCG制作は今後減少傾向

まず第一に遊技機業界からの転職希望者が増えています。昨年から続く規制や釘問題、撤去台の問題で、遊技機業界は揺れに揺れています。

遊技機(パチンコ・パチスロ)において、CG映像演出は非常にリッチ化が進んでいました。業界全体の方向性としても、いかにこれまでにない映像演出でユーザーを楽しませるかが一つの指標となっていました。当然制作されるCGの物量も飛躍的に多くなり、メーカー、元請け開発会社は質の高いCG映像制作会社や安く物量をこなせる制作会社など、様々に手を広げていました。当然業界全体のCG映像制作の外注費用は年々高まっていました。

しかし、規制の煽りを受け、長期の開発プロジェクトが中止になるなど、メーカーの業績にも関わる影響が出ています。CG映像制作外注費の高騰に対しても、不安の目が向けられるようになりました。加えて、「HANABI」を代表とするCG映像演出の少ないひと昔前のヒット台に近いタイプの台が今のユーザーからも高く評価される傾向も見えてきていることからも、CGをほとんど使わない台やIP原作ものでも過度な映像演出を詰め込むことなく、映像演出として適正な程度に抑えようという移行が強くなっています。

Fotolia_68294955_Subscription_Monthly_MCG映像制作会社の苦難とクリエイターの流出

すると、最も直接的に影響を受けるのが遊技機のCG映像制作を生業としていた映像制作会社です。CGは別に遊技機に用途が限定されているわけではありません。アニメ、ゲーム、イベント、プロジェクションマッピング、PV、VP、VR、VFXなど多岐に渡り必要とされます。しかしその中でも特段単価が良かったのが遊技機の映像制作でした。同じエンタメ系のアニメ、ゲームと比べても、人月で2倍以上の差がつくこともあるくらいです。表向きアニメやゲームのCG制作を打ち出している会社でも、実際には収益の8割近くが遊技機関連ということも珍しくありませんでした。そしてもちろん遊技機のCG制作に100%振り切っている会社もあります。

そして、遊技機関連の割合が多ければ多い会社ほど、規制の影響をモロに受けました。その時の各社の対応は様々でした。増えつつあるアニメのCG制作の仕事を増やしたり、スマホゲームの3Dの仕事を探す会社もありました。また、VRに踏み出している会社もあります。CGアニメや3Dスマホゲーム、VR制作が増えていることと遊技機のCGが減っていることには相関性があるように思われます。

しかし、中には規制の影響を吸収し切れなかった会社もあります。倒産に追い込まれた会社もあります。固定費となるクリエイターの放出を余儀なくされた会社も少なくあります。その結果として、転職を希望する遊技機業界経験者が転職市場に出てきています。

shutterstock_286988390クリエイターが本当に作りたいものは何なのか

遊技機業界のCG制作ニーズの拡大とともに、遊技機CG制作経験者は増えましたが、彼らの全員が全員心から遊技機のCG制作の仕事がしたかったかというとそうではありません。元々はゲーム開発会社で働いていたものの、その会社の遊技機関連の制作が増えたというケースもありますし、就職時期に遊技機をメインとする会社にしか就職できなかったという人もいるでしょう。遊技機のCGを作るとなってから、パチンコ・パチスロに初めて触れたという人も少なくないはずです。遊技機業界の人からすると残念な話かもしれませんが、遊技機が好きではなかったけれども、遊技機の仕事をしていた人は少なからずいました。

そんな人が遊技機業界の事情によって仕事を続けられなり、転職先を探す必要に駆られたときに必ずしも全員が遊技機の仕事を選ぶかとというそうとも言えないでしょう。もちろん、遊技機が好きな人や給与水準を下げたくない人は遊技機業界で仕事を探しますが、元々はアニメやゲームが好きだった人はそちらの仕事を探します。だから今このタイミングで、遊技機業界の経験者のゲーム会社やアニメ会社への転職応募が増えています。

遊技機の映像演出とアニメやゲームを全く同じに考えることはできませんが、リッチ化を極めたハイクオリティな遊技機業界で揉まれた3DCGデザイナーが転職市場に増えていることは確かです。そして、アニメ会社やゲーム会社、あるいは一部の好調な遊技機映像制作会社は経験豊富な3DCGデザイナーの採用を欲しています。タイミングは噛み合っています。この機会に3DCGデザイナーの採採用活動を進めてみてはいかがでしょうか。ラクジョブでも3DCGデザイナーが転職動いています。もし採用をお考えでしたらまずは一度お問い合わせいただければと思います。ただ、先日も複数のお問い合わせをいただいており、多数のお問い合わせに対してラグが発生してしまう場合もありますので、ご連絡は早めにいただければ幸いです。情報発信、求人広告で皆様の採用を支援していきますので、よろしくお願いします。

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