ラクジョブを利用する人、ラクジョブからアニメゲームマンガ業界の会社に応募する人は、3パターンに分けられます。一つ目が新卒・学生の応募。二つ目が業界内での転職希望。三つ目が業界外からの転職希望です。今回は、業界外からの転職希望、特にWEBデザイナーでアニメ・ゲーム・マンガ業界に転職したいという方にアドバイスです。
他業界からの転職の場合、必ず求められるものが一つあります。それは、「新卒を採用するよりもその人を採用した方がメリットがあるかどうか」です。一番採用されやすいのは即戦力としての経験者ですが、実は次に採用されやすいのが、新卒です。なぜ新卒の方が重要視されるのか。理由はいくつかあります。
・ 会社を辞めたという経験があるから
・ 別の会社のやり方に馴染んでしまっているから
・ 新卒より年齢が高いことが多いから。
では、中途異業種採用のメリットは何でしょうか。
・ 社会人経験があること
これくらいです。単純に比較した時どちらを採用したいかと思うかは、採用担当の立場になってみればわかるかと思います。中途異業種から転職を希望する人はその壁を乗り越える必要があります。
それが前職経験です。しかし、異業種での経験をアニメ・ゲーム・マンガ業界で活かせることをアピールするハードルは想像以上に高いですし、個別具体的になります。なので今回は特にWEBデザイナーに特化して話をします。
WEBデザイナーが仕事する上で一番大切なことは、そのWEBを見た人を次の行動に遷移させることです。目線はそのページのどこからスタートして、どう移動して、どこに注目させて、どういう情報を与えて、最終的にどういう行動に導くか、それがWEBデザインの本質的な役割です。
例えば、Googleのページを見ると、シンプルに設計されていて、正しく検索エンジンとして機能してほしいという意図が分かります。対比して同じ検索機能を持つYAHOO!JAPANを見ると、ニュースやショッピング、宣伝バナーなどが所狭しとUIが配置されており、検索エンジンとしての機能を軸にしつつもYAHOO!JAPANに来た利用者に情報を与えて様々な行動をとらせるための導線を作ってポータルサイトとして機能しています。
ちなみに「Yahoo! JAPAN ブランドパネル」と呼ばれるYAHOO!JAPAN右上の大型バナーは、1週間の広告出稿掲載で最低でも850万円必要となります。ヤフー株式会社の2014年度売上高は4284億8700万円。ヤフー株式会社は1996年設立の会社です。約20年の間にこれだけ価値ある会社に成長しました。その一役を担ったのはやはりWEBデザインです。
そして、アニメ・ゲーム・マンガでも形は違えど、利用者の体験は精緻に設計されています。アニメであれば、企画段階でコンセプトが決定され、監督の総指揮の下、脚本でセリフの1音1音が決まり、コンテでは、秒単位でどのアングルから何をどう映すかが決められ、そこから原画、動画の1枚1枚が描かれ、仕上げ、撮影を経て、声優によってその場面に最も即した音が入れられます。それら全てが一つの体験に向けて積み上げられているところにアニメの美しさがあります。
ゲーム業界は、近年のスマホソーショルゲームの爆発的なヒットによって、より利用者の体験感覚が重要視されています。ゲームとしての面白さとその先の課金を目的として、ターゲット、ペルソナの想定、ユーザー層に合ったゲームシステムの設計、画面遷移の設計、導線確保のための最適なUI配置、画面設計、ユーザーのTPO、生活リズムを考慮したゲーム内容、イベントの実施など複合的な要素が全てプロデューサー、ディレクターによって管理されています。
一番縁遠いように見えるマンガも、プロットから視線誘導を考慮したコマ割り、ネーム、キャラ、吹き出しの配置など、読者の体験を想定せずにはおよそマンガは作り得ません。また、近年は、「comico」「マンガボックス」「少年ジャンプ+」などのスマホで読む電子コミックも流行りを見せ、マンガを読む環境も大きく変わっています。特に「comico」は縦スクロールで読む新しいタイプのマンガで、よりWEBデザインに近い体験を設計することが求められています。
その中でも、特にゲームはユーザーの体験を設計する技術が求められています。コンシューマーゲームであれば、作って売ったらおしまい。あとはプレイヤーが好きに遊んでください、という世界でしたが、ソーシャルゲームでは、ユーザーがダウンロードした後のプレイングが課金の鍵になります。そのために、ゲームグラフィッカーでも単純にイラストを描ける人よりもUIをデザインできる人を採用したい、奇抜なアイデアで企画ができる人よりもKPI(key performance indicator)を分析しながら、運営施策ができる人を採用したいという話をよく聞くようになりました。
言うまでもなく、WEBデザイナー、WEBディレクターがこれまで何十年も苦労しながらノウハウを蓄積してきた領域です。これまでと違ったゲームの楽しみ方が新たな採用ニーズを生んでいます。WEBデザイナーがゲーム業界への転職を考えるなら過渡期を迎えている今が絶好のタイミングです。ラクジョブでも、ゲーム業界の就業人口が増え、面白いゲームが増え、ゲーム業界がさらに発展する未来を目指してゲーム業界への転職を応援していきます。現在ラクジョブからも、WEBデザイナーとして仕事しつつゲーム業界へ進むための架け橋となるような求人が掲載されています。ぜひ興味のある方はこちらの求人情報をご覧になってください。
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