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2015.12.21 アニメ業界、なぜTVアニメタイトルの増加と放送終了後の劇場化が増えるのか?

あなたは、1クールのうち、何本のアニメを見ていますか?2、3本ですか?それとも10本、20本ですか?、私は、各クールで10本から15本くらいです。大学時代は、30ぐらいはいけたのですが・・・。

最近は深夜のアニメが増えてきたと感じている方もいるのではないでしょうか?また、最近、劇場版のアニメを見るために劇場に足を運ぶことが多くなったと感じたりはしませんか?そこで実際はどうなのか調べてみました。

下図は、1963年から2013年にかけてのTVアニメタイトル数になります。2008年のリーマン・ショック以降は、アニメ業界も煽りを受けてタイトル数は、2010年にかけて減少しましたが、その年以降は回復しています。特に驚きなのが、2012年から2013年の前年比22.1%上昇と、2009年から2013年の4年間で平均6.3%ずつ上昇しているところですね。

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おっ、すごい伸びと思いますよね。しかし、制作分数の増加量を見てみると以外と伸びていないのです。2009年から2013年までの上昇率は1.5%にしかならないのです。では残り5%分の差はどこから生まれたのか?それは、1本分の尺を短くしたショートアニメの本数が多くなったということです。最近では「ヤマノススメ」や「となりの関くん」、「てーきゅう」などが放送されましたが、「てーきゅう」に関しては、本編は2分しかないものの、2016年1月から7期の放送が決定するという人気アニメとなっているのです。

animedata

アニメ産業レポート2014サマリーP.3より抜粋



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ではなぜこのようにしているのか?それは、悲しいことに売れなかった時のリスクの削減です!実際、TV放送でやるような30分のアニメは、1話あたり、1000万から1500万円ほどかかると言われています。中には、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」(アニメビジネスがわかる P21)のように1話3000万円を使っているケースもあります。逆に、1000万以下で作るとなると、クリエイターたちが破格の値段でやっているか、クオリティを落して制作することになってしまいます。1話、1000万から1500万円ほどかかるという計算でいくと、1クールの制作費は、約1.2億から2.0億、2クールともなると2.5億から4億ほど必要となってくるのです。これらのお金は、基本アニメのオープニングやエンティングでよく見る製作委員会の出資によって支えられています。では、そのお金はどこから回収するのかというと、主に、Blu-rayやDVDなどのディスク販売になるのです。

実際、ディスクの売れ行きはどうなのか?

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あまり伸びていないのが実情です。産業規模の2009年から2013年の平均成長率が3.9%、アニメ業界市場規模(番組制作・権利収入等)の同期間の成長率が6.1%に対して、ビデオグラムの出荷高は2.4%しか伸びていないのです。加えて、テレビアニメの場合、制作期間プラス放送開始の1から2ヶ月後くらいからディスクの発売を開始するため、資金の回収にも期間を置く必要があるのです。そのため、待って売れませんでした・・・となると泣き面に蜂のごとくダブルで痛手になってしまうのです。そのため製作委員会としては、1タイトルにかけるお金を減らし、回収できないリスクを減らし、見込みのないものに関しては切り捨てる決断をするときがあるのです。

一方で、回収の期待の高い作品に関しては、TVアニメの劇場化であったりそもそも最初から劇場版として上映するパターンもあります。この方法のいいところは、劇場上映までにどれくらいのお客が来場するかの見込みを立てやすいところです。皆さんは最近の劇場アニメで前売り券を買ってませんか?最近いうと、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編[叛逆の物語]」や、深夜アニメ枠の興行収入の記録を更新した「ラブライブ!The School Idol the movie」、ラブライブ!関しては、特典付き前売り券の販売だけで3回はありましたね。その発売日を迎えるたびにラブライブ!のファンは列をなして買い、即完売という状況でした。このように、上映までに、特典付き前売り券を特典の品を変え複数回に分けて販売するという場合があります。実は、この前売り券の売れ行きで、来場者数を見込んでいるのです。また、前売り券を売ることによって、その収益は先に入ってくるので、制作費や運営費へ使うことも可能なのですし、売れるか売れないかわからないBlu-rayやDVDの売れ行きをきにするよりかはるかにリスクが低いのです。

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そういう事情も話しつつ、劇場アニメの制作分数とタイトル数の推移を見ると、制作分数では2009年から2013年で平均7.4%の増加、タイトル数で言えば、8.5%の増加となっています。加えて興行収入に関しては、12.8%の増加となっています。今年ももう少しで終わりとなりますが、2015年は、さらに増え、約100本以上(http://www.kansou.me/animeka/movie.html 上映前短編、OVA先行上映を含む)の劇場版アニメが上映されていました。今後も、深夜アニメの劇場化、何部作かに分けた劇場版アニメやOVAの先行上映等の劇場版アニメの上映数は増加するでしょう。

私としても、劇場版のアニメタイトルは良く作り込まれている作品が多く、この傾向はすごく嬉しいです。その陰では、いい作品作りのために描いてくれているアニメーターの方や演出の方、プロデューサーの方たくさんの人たちによって作られています。その方達おかげでいい作品を見ることができるのでとても感謝しております。

アニメーターを目指す人の多くが、「アニメーターになってこんなアニメーションを作りたい」「あのアニメのように人々を感動させたい」などでアニメーターを目指す人が多いと思います。これらのことは、より多くのTVアニメや劇場版アニメーションのタイトルに携われるチャンスが大きくなっていること示しています。そのためにも、これからこの業界を目指したいという方は、とにかくいろんな作品をみて、いろんなキャラクター、背景を描いて、技術を今のうちから磨いていきましょう。

この記事を書いた人

榊原大貴

榊原 大貴 » 詳細プロフィール

ラクジョブ運営スタッフナンバーワンのラブライバーであり、ラブライバーであり、ラブライバーであり・・・とにかくラブライブ業界の発展・・・じゃなかった、アニメゲームマンガ業界の発展のために熱く生きる。日本大学大学院の理系で修士でありながら器械体操部という理系&体育会系!そしてラブライブ!彼のフォローは細かく丁寧と評判。

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榊原大貴

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ラクジョブ運営スタッフナンバーワンのラブライバーであり、ラブライバーであり、ラブライバーであり・・・とにかくラブライブ業界の発展・・・じゃなかった、アニメゲームマンガ業界の発展のために熱く生きる。日本大学大学院の理系で修士でありながら器械体操部という理系&体育会系!そしてラブライブ!彼のフォローは細かく丁寧と評判。

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