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2016.06.01 ゲーム キャット&チョコレート 与えられた道具で危機を回避するアナログカードゲーム

Businessman on rock mountain with a question markゲームデザイナーを目指すならアナログゲームにも目を向けよう

デジタルゲーム業界を目指されているゲームクリエイター志望の皆さん、こんにちは!現代人は「ゲーム」というとすっかり「ファミコン」の系譜をたどるデジタルゲーム危機やそれらの作品群を想像してしまいがちです。しかしゲームは何もデジタルゲームだけではありません。デジタルゲーム業界を目指されている方で、特にゲームプランナーやディレクターを志望されている方は、デジタルではないゲームの存在を大事にしなければならないでしょう。それはもちろんチェスやオセロ、囲碁、将棋などもそうですが、誰もが知っているゲームではなく、誰も知らないようなニッチなゲームが世の中にはたくさんあります。秋葉原や高円寺には大きなボードゲーム、アナログゲーム専門店や、ゴールデンウィークに東京ビッグサイトで開催されるゲームマーケットなどに足を運び、様々なゲームを実際に遊んでみるのもスキルアップにつながるでしょう。実際に自分が今回はそんなアナログゲーム会の中でも発想力を使う、「キャット&チョコレート」をご紹介したいと思います。

51dxUhkKTkLキャット&チョコレートとは?

(画像はAmazonより)

「キャット&チョコレート 幽霊屋敷編」は日本ボードゲーム大賞2010で第1位を獲得したパーティカードゲームです。プレイヤーは様々なアイテムを駆使して、幽霊やゾンビ、迫り来る壁や崩壊する床、おぞましい呪いを回避するというゲームです。3〜6人でプレイできるゲームで、個人的におすすめなのは4人か6人です。プレイヤーには最初陣営カードが配られ、「結社」か「教団」の陣営のどちらかに分かれます。ただしこれは他のプレイヤーにはわからないよう、にこっそり見ます。誰が敵で誰が味方かわからない状態でゲームがスタートです。実際のゲームプレイで使うカードは3種類で、「イベントカード」と「アイテムカード」と「SAFE!/OUT!カード」です。イベントカードはプレイヤーに迫り来る試練が書かれてあり、裏側に伏せた山札から1枚ずつめくって表にし、手番のプレイヤーに迫り来る試練になります。アイテムカードは「猫」「チョコ」「バール」などなど、一見役に立つかどうか分からないものから、「銃」など確実に使えそうなものまで、多種多様ありますが、プレイヤーは山札からめくったイベントカードの試練に対して、次にめくるイベントカードの裏に書かれた数字の数だけのアイテムカードを使い、口頭で危機を脱するストーリーを構成します。

想像力、発想力とハッタリ力が試される?

アドリブで頑張ってアイテムカードを使い危機を脱するストーリーを考えると、ジャッジタイムになります。「SAFE!/OUT!カード」を使って、危機を脱出できたかどうかを判断します。最初に他人にわからないように陣営を分けたのは、このジャッジが敵味方関係なく公平に行われるようにするためです。最終的にゲームが終了したとき、セーフの回数が多いチームの勝ちになります。こちらにリプレイがありますので、参考にすると分かりやすいと思います。

参考:Qvinta Essentia ものづくり部『キャット&チョコレート』をリプレイ
https://qvinta.sblo.jp/article/37788861.html

Woman spraying colors参考にしてもらえれば分かると思いますが、アイテムカードに対して自分で勝手に情報を付け加えたり、極めて自由です。「壁がせまってこのままでは圧死してしまう」というようなイベントが発生した時に、手持ちのアイテムカードは「バール」「手鏡」「オルゴール」でアイテムが1つしか使えない!というときに、「実はこれは魔法のバールで伸び縮みもするしめっちゃ丈夫!迫り来る壁と壁の間にこいつを伸ばして挟むぜ!」とか、「あらゆる呪いを解くことができるオルゴールを鳴らすことによって、このイベントを起こしている邪悪な呪術を消し去る!」というように、自分が危機を脱出できるためなら何を話してもOK。ただしそれでセーフかアウトかは他のプレイヤー次第ですから、相手が納得できなければどんなに整合性の取れた論理的なものであってもアウトになる可能性があります。ハッタリ力や想像力が試され、さらに相手が好きそうな設定などを読み取り自分のストーリーを作り上げていくという、壮大な大喜利ゲームなのです。ちなみに山崎は弱いです!!

今回は幽霊屋敷編を紹介させていただきましたが、ビジネス編や学園編などシチュエーションごとに続編が出ています。プレイヤーの想像力をフルに活用し、ゲーム運用のツールをその人の言語運用能力に委ねるということで必要な道具を少なくし、シンプルな仕組みでどんどん進んで行くゲームです。デジタルゲームばかりやっていては、ゲーム制作に必要な柔軟な発想は生まれないのではないでしょうか。飲み会や会議のアイスブレークなどにも使えるとおもいますので、興味がある人は是非やってみてください。

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