CG映像制作の中でも大きなシェアを誇っていた遊技機(パチンコ・パチスロ)の不振により、CG映像制作業界は業界の大きなうねりの中で翻弄されています。これまでいくらでも仕事があって、人がいればいるだけお金になった時代はもう終わっています。今回はそんな時代に生き残るための方法について考えてみます。
遊技機のCG映像制作はなくなってしまうのか
遊技機業界の不振により、業界全体でやりとりされる仕事の量、案件の絶対量は明らかに少なくなりました。遊技機開発には2年以上の時間がかかり、1本大きな遊技機の仕事が決まれば、1年間は安泰、細かい仕事でラインの埋めつつ、次の1年に向けてじっくり営業をかけていくというスタイルの会社がほとんどでした。しかし、遊技機業界の「規制」や「釘問題」の影響で、開発したとしても世に出せないかもしれないという根本的な問題が発生し、案件がいきなりストップする、発注があったとしても細かい仕事しか出てこないという事態に陥っています。また、「HANABI」(https://hanabi-777.com/)のような非液晶系の台のヒットから、開発費も安くリスクも少ない非液晶系の台への注目も集まっています。
しかし、とは言え、CG映像制作の仕事が全くなくなったかというとそうではありません。株式会社ユニバーサルエンターテインメントからはプロジェクションマッピングの映像投影技術を搭載した新しいパチスロ筐体「WIZARD」の発表も行われており、映像演出の可能性の追求も日進月歩で進んでいます。
CG制作業界からなぜ仕事がなくなったのか
では、今のCG映像制作業界を襲っている「仕事がない」というのは一体どういう状況なのでしょうか。それはいわば、「発注会社が選別されて限定されている状態」です。遊技機業界でとりあえず映像コンテンツのリッチ化が求められていたタイミングでは、案件は溢れんばかりにありました。もちろんその中で、許容量を超える案件を受けたり、できないことをできると言って炎上させたりという案件も多かったので、巻き込まれていた側からするとそんな実感はなかったかもしれませんが、全体としてはCG映像制作会社も売り手市場でした。
しかし、規制の影響で案件もストップし、企画も見直され、今後数年低迷を迎える可能性の高いご時世にあって、メーカーも慎重に開発を進めています。その慎重さは2つの影響を引き起こしています。1つは案件が少なくなったことで、ラインに空きができた会社が増え、発注できる会社の幅が広がったこと。もう1つは、プロジェクトが慎重に吟味されながら進んでいるためにCG映像制作会社もこれまでの発注経験から良心的で安全性の高い企業が選ばれるようになっているということです。
仕事がありすぎて困る会社と仕事がなさ過ぎて困る会社
結果、今のCG映像制作業界で何が起こっているかというと、これまで地道に信頼を積み重ねてきたい企業には案件が集中し、仕事を受けきれないという会社と仕事の話が全くないという2極化が進んでいます。半年ぐらい前は規制直下から仕事がないという声が大半でしたが、最近は仕事がある会社からは「仕事がありすぎて協力会社や外注先を探している」という声を聞くようになっています。
そしてもう一つの問題が、仕事のある会社には、同じように安心して仕事を発注できる協力会社があるということです。そして、仕事がある会社には、信頼できるパートナーがいたからこそ、クライアントにも満足してもらえるクオリティと期間で納品できたという土台もあったということです。つまり、基本的には今の「仕事が溢れている」という状態に対しても協力会社がすでにある程度決まって固定化されているということです。
仕事を増やすための最善の方法
つまり簡単に言ってしまえば、メーカーから安心できるCG映像制作会社に発注があって、CG映像制作会社は安心できる協力会社と制作を進めるという体制が今後増々強固になっていきます。しかし、これまた皮肉なことに、余りに仕事が集中しすぎていて、「既存の協力関係をフル動員しても案件を消化し切れない」という声も聞こえてきています。
だからこそ、勝負をするなら今のタイミングしかありません。メーカーからも信頼のある会社から信頼を得ることがこれから仕事を取っていくための最善の方法です。そして地道なことですが、今はとにかく新規のつながりを増やして安くても仕事を受け、まず信頼関係をしっかり構築するも事が何よりも大切です。ビ・ハイアでは、その信頼関係の第一歩となる企業同士の新規のつながりが増えるようにと、アニメゲーム漫画遊技機映像制作業界の経営者のみが参加可能な交流会を無料で開催しています。この経営者交流会は業界の発展のために定期的に開催しているものになりますが、次回開催が明日2016年3月9日にございます。今回すでに150名以上の経営者の方々の参加希望をいただいています。残り参加可能枠も少なくなっていますがまだ用意も可能です。今、経営者同士の新規のつながりを増やし、これからに備えていきたい方は、ぜひ以下の交流会の詳細も合わせてご覧になってみてください。
【過去参加企業例】
アニメ:サンライズ、プロダクションI.G、ユーフォーテーブル、ライデンフィルム、トムス・フォト、エイベックス・エンターテインメント
ゲーム:スクウェア・エニックス、ガンホー、DeNA、ウォーゲーミングジャパン、サイバード、DMM.com、Toydea、グラニ
マンガ:KADOKAWA、講談社、マッグガーデン、宙出版、DML
その他:アドウェイズ、ヒーローズ、大都技研、アニメイト
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