夏休みのアニメ再放送が消えた！？

アニメはテレビで見る時代ではなくなっているーーそう警鐘が鳴らされ続けて5年以上。テレビやDVDを「ほとんど見ない」と答えた子どもの割合が2009年は6.6％に上り、2.6％だった前回2004年調査の2倍超に増えたことが発表されて以降、年々テレビを視聴する人口は減少傾向にあります。日本の広告費の推移を見てもそれは明らかで、より多くの人に見てもらう必要がある広告だからこそ、視聴率の取れないテレビからよりユーザーの多いインターネット広告へと年々シフトしていっている様子がわかります。

そして、いまのアラサーにとっては当たり前だった「夏休みのアニメ再放送」が、近年なくなっているということがわかってきました。

Yahooテレビ番組表
https://tv.yahoo.co.jp/listings/23/?&st=7&s=1&va=6&vb=1&vc=0&vd=0&ve=1&d=20160805

これを見ていただくと分かるとおり、ところどころ児童向けアニメの放送はあるものの、アニメの再放送は見当たりません。

アニメ業界のヒットの歴史を見ても、ガンダムや宇宙戦艦ヤマト、ルパン三世カリオストロの城など再放送によってブレイクしたアニメが、今のアニメの礎を作っていると言っても過言ではありませんし、私自身も世界名作劇場の再放送を見て育ち、スラムダンクの再放送でジャンプ読者になった経緯があるほどにオタク人生に影響を与えてくれたのは夏休みのアニメ一挙再放送だったために、こうした文化がなくなってしまったのは大きな衝撃です。

DVD売上は増えているか

再放送によるファン層の拡大が見込めないとなると、アニメ業界に大きな損害があるのではないかというのが心配ですが、実際にDVD、Blu-rayの売上げにはどのような影響があるのでしょうか。

（引用）引用元：https://www38.atwiki.jp/uri-archive/pages/57.html

○2005年冬期放送開始TVアニメ 累計平均ランキング ***=非加算
139,252 The world of GOLDEN EGGS
*24,436 AIR
*16,559 魔法先生ネギま！
**9,618 ああっ女神さまっ
**3,656 まほらば ～Heartful days～
**2,988 GIRLSブラボー second season
**1,902 JINKI：EXTEND
**1,581 UG☆アルティメットガール
**1,443 Xenosaga THE ANIMATION
**1,388 スターシップ・オペレーターズ

○2015年冬期放送開始TVアニメ 累計平均ランキング ***=非加算
18,031 艦隊これくしょん -艦これ-
15,427 黒子のバスケ (3rd SEASON)
14,952 アイドルマスター シンデレラガールズ (※G4U版を含む参考数字:31,868)
*9,602 冴えない彼女の育てかた
*9,558 ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編
*7,700 蒼穹のファフナー EXODUS *6,545 美男高校地球防衛部LOVE!
*6,097 アルドノア・ゼロ (第2クール)
*5,278 キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎
*5,076 DOG DAYS”

（引用終わり）

これは、10年前との売上の比較ですが、10年前の1位が圧倒的すぎるのは別としても、全体的な売上はさほど大きなズレはなく、むしろ全体として増えているように感じます。テレビ離れの問題と、同じように問題にされているDVDやBlu-rayの販売数減少は直接関係なさそうということと、巷で叫ばれているほどDVDやBlu-rayの販売数は減少していないと言うことが分かりました。

アニメ再放送枠の役割を担うAbemaTV

若者が地上波放送から離れていく一方で、インターネット動画の利用率は上がっていると言われています。ニールセンの2016年調査では、インターネット利用者の12%が有料インターネット動画サービスを利用しているという報告が出ています。テレビというメディアからは離れていますが、動画コンテンツ自体は広く受け入れられており、ニコニコ動画やYOUTUBEといった投稿計動画メディアや、インターネット動画配信サイトの利用者数はどんどん増加している傾向にあるため、アニメファンが離れることはなく、DVDやBlu-rayの販売数にも大きな影響が無かったということのようなのです。

アニメユーザーが求める画質・音質のいい視聴環境を考える際、地上波テレビ放送が選択肢から抜けると、有料インターネット動画サービスに行き着きます。無料のニコニコ動画やYOUTUBEでは、アニメ本編は違法アップロードのものが多く、法制度を守りたいと考える健全なユーザーはもちろん、違法アップロードで他国の言語のテロップが入ったものや画質・音質の悪いものは敬遠されるためです。そこに、彗星の如く現れたのがAbemaTVでした。

AbemaTVは、動画配信サービス最後発にもかかわらず急速にユーザー数を増やしている人気動画配信サービスです。AbemaTVの特徴は、登録せずにアプリダウンロードさえすれば好きな作品を好きなだけ無料で視聴できることです。特に、アニメユーザー向けにアニメ専門チャンネルが5チャンネルも用意されており、それぞれ24時間アニメのみを流し続ける「アニメ24」、深夜アニメに特化した「深夜アニメ」90年代の懐かしいアニメのみを扱った「なつかしアニメ」、ファミリー層向けの「家族アニメ」、最新作を見逃してしまった人にもほぼリアルタイムで見せてくれる「新作TVアニメ」がそれぞれ人気を博しています。図らずも、地上波放送ではなくなってしまった「アニメ再放送枠」が、AbemaTVでは「なつかしアニメ」チャンネルで取り入れられ、ぶっ続けで一挙放送されているということで、大きな支持を得ているのです。

それはこちらの「アニメに強すぎる「AbemaTV」インタビュー」（https://ascii.jp/elem/000/001/203/1203808/）でも伺い知ることができます。懐かしいアニメの一挙放送によって当時のファンと新しいファンが「話題」としてTwitter上で交流するという時代が来ているのです。そのまま、夏休み明けの学校の教室で行われていた「あのアニメ見た？」という会話がネット上に、全世代に波及して移行していっていると考えて良いでしょう。

そんなAbemaTVでは現在、下記の作品が放映中です。

深夜アニメチャンネル
なつかしアニメチャンネル
家族アニメチャンネル
アニメ24チャンネル
新作TVアニメチャンネル

ラクジョブ大山の特に注目している作品はコチラ！

多角展開を行ってメディアミックスに積極的なタイトルです。
ストーリーや中身はもちろん、今後の展開が気になります！

※上記のPVを作ったのは下記の企業です。

◆株式会社ポイント･ピクチャーズ
・HP:https://www.point-p.jp/top.html
・実績案内:https://www.point-p.jp/record/index.html
・サンプル映像:https://www.point-p.jp/works/index.html

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