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2016.03.14 アニメゲーム漫画業界 外国人採用増加中「ディズニーアニメーションで働くだけの気概ありますか?」

2016年3月14日の日経に以下のような記事が掲載されていました。

「中小企業、金の卵は外国人 「攻めの経営」中核に」

この記事によると、2015年は前年に比べて15%増の過去最高水準だったということですが、アニメゲーム漫画業界でも外国人クリエイターの登用が進んでいます。

nikkei日本のアニメゲーム漫画は誰が作るのか

アニメゲーム漫画と言えば、日本を代表する文化と言っていいでしょう。海外からも「クールジャパン」「ジャパニメーション」「MANGA」などと呼ばれ、国際的にも注目を浴びています。オタクカルチャーを描いた「げんしけん」という漫画からも見られる通り、アニメゲーム漫画は国内外問わず親しまれています。

しかし、その一方で日本のアニメゲーム漫画が純和製であるかというとそうではありません。テレビアニメの動画が中国をはじめとして海外に外注されていることは周知ですし、CG分野においてはハリウッドやディズニーを見ればわかるように海外の技術の方が日本のCG制作よりも高い技術を有しています。また、日本のゲーム会社がオフショアで海外拠点を持つ例も増えており、アニメゲーム漫画制作は今後一層海外が主流になりそうです。

portrait of a young businessman日本で働く海外クリエイター

そして、外国人の活躍は海外での制作に留まらず、来日して日本で暮らし、日本のアニメゲーム漫画を制作するクリエイターも年々増えています。「日本のアニメゲーム漫画」というと、どうしても日本独特のニュアンスを外国人は理解できないのではないかと考えるかと思いますが、海外の純粋なアニメゲーム漫画ファンはアニメゲーム漫画というものを理解しており、制作への支障は軽微です。

また、「わざわざ海外から日本に移り住んでまで日本のアニメゲーム漫画作りを仕事にしたい」と思っているような人たちは概して、やる気とハングリー精神を備えており、実制作の生産性においても日本人を凌駕するパフォーマンスを発揮してくれるという言葉は、中小開発制作会社の社長からよく聞く話です。

shutterstock_290346584日本人は採用できないし、採用したくない

この外国人採用の増加には2つの側面があります。

1つは、クオリティの向上と制作量の増加による実労働量の増加によって相対的にクリエイターの数が足りなくなっているということです。現場はとにかく人を欲しているが、人は簡単に育つものではありません。企業はクリエイターであってもそうでなくても基本的には「即戦力」を求めます。単純な基準で言えば、業務経験3年以上が一つの基準ですが、一気にそこのニーズが高まったとしても、業務経験3年以上のクリエイターは一定数しかいないわけで自然と採用競争になります。もちろんネームバリューや条件のいい大手に人材は流れやすく中小企業にとっては不利な状況になります。

もう一つは、同じ新卒・未経験であれば外国人を採用した方が早く育ってくれるし、しっかり仕事してくれるということです。例えば、台湾にオフショアの開発オフィスを0から立ち上げた3DCG制作会社の社長さんは、「日本の新人にやらせると1年かかることを3カ月で覚えた。海外は時間内に終わらせて仕事とプライベートをしっかり分けてくれるので仕事を任せやすい」とおっしゃっていました。4倍の生産性で残業もしない外国人クリエイターと1/4の生産性で残業しながらなんとか仕事を終わらせる日本人クリエイターであれば、前者を採用したくなってしまうことも無理からぬことでしょう。今回の日経の記事にも新入社員8名中6名が外国人というソフトウェア開発会社の事例も紹介されていました。

shutterstock_153167513日本人クリエイターに知ってほしいこと

中小企業は経営に対してよりシビアで即時的な効果を求めます。そんな中小企業が外国人採用に積極的になっているということそのものが、外国人クリエイターの方が日本人クリエイターよりも魅力的である何よりもの証拠です。まずはこの点をしっかり押さえて下さい。彼らの優位性は何よりも「仕事をしたい」というモチベーションの高さにあります。「色々考えてみたけど、働くんだったらアニメゲーム漫画に関わる仕事がしたいなぁ」「前職は全く関係ない仕事をしていたんだけど、仕事をしてみてやっぱり何かを作り出すクリエイターになりたい」というのではなく、初めから純粋培養のアニメゲーム漫画クリエイターたちです。

それは正しく日本に来て働きたいと思うだけの気概があるかどうかということです。それは例えるのであれば、子供のころからディズニーが好きだったからアメリカに行ってディズニーアニメーションの仕事をしたり、アメリカのゲームが好きだから、アメリカに行ってゲーム会社の面接を受けたりするのと同じ次元の話です。それだけの覚悟のあるクリエイターたちと同じ土俵で戦うことがこれからのアニメゲーム漫画業界では必須になります。

必然的に求められるレベルも高くなりますが、同じだけ良質なアニメゲーム漫画ができる可能性も高くなります。これからアニメゲーム漫画業界に飛び込む人、これからもアニメゲーム漫画制作をつづける人はぜひこのことを胸に刻んでアニメゲーム漫画づくりに取り組んでいただきたいと思います。そして良質なアニメゲーム漫画が増えるためにも、ビ・ハイアもアニメゲーム漫画業界を全力支援します。

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