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2016.01.09 ゲーム業界 営業コラム 外注先を探すときにはできる限り詳細な情報を

shutterstock_179037311いい作品を生むために助けたい・・・落ちる前に

この記事に目を通していただいてありがとうございます。ラクジョブを運営していると多くの会社さんから外注先の紹介を求められます。求人を行う会社というのはどこも人手不足になっているから求人を掲載します。事前に人材計画にのっとりながら掲載をしようとしているのであればよいのですが、多くの受託開発会社で受注ができた時点で人手が足りないから求人もかけよう、ここ2,3ヶ月の間に採用して本格的に開発が始まる前に人を確保したいというニーズもあります。そういった場合、人材確保の締め切りにタイムラグがあればいいですが、いきなり複数本の案件が同時に決まってしまうこともあり、求人では追いつかない場合も多々あります。そういったときにラクジョブでは求人だけではなく外注先の相談もできるので、いい外注先があったらすぐに紹介してほしいという話をよくいただきます。

shutterstock_98299985光はどこに・・・答えは・・・どこに?

では外注先を探すときに一番重要なポイントは何でしょうか。それはできる限り案件の内容を細かく詳細まで話していただくということです。もちろん守秘義務に関わる部分もありますので、公開できる範囲に限界はありますが、それでもなるべく細かく話していただいたほうがマッチングの精度も上がります。われわれが映像の会社と開発に強い会社をそれぞれ数社ずつ知っているような状態であれば、細かく話していただかなくても紹介できる幅が狭いのでデザイナーが必要な案件ならここでプログラマーが必要な案件ならここというように、それだけで事足ります。弊社の取引先は業界内だけでも200社以上、取引がなくてもお付き合いのある会社で言えば1000社以上あります。それだけ膨大な選択肢の中からマッチングの精度を上げていくためにはどうしても細かい案件情報を聞かないとうまくつなげられません。

先日スマートフォン向けゲームアプリの新規開発案件で外注先を探している会社から相談を受け、会社を紹介しつつ私も同席したところもともと全職種必要という話だったのが、実際はゲームのクライアントプログラマーでUnityの経験者を2名、背景の3DCGデザイナーを複数名必要という話でした。別のプロジェクトの話もあったので、さらに必要とされる人数は多かったのですが、もともと聞いていた話と食い違っていた点もあり、紹介した会社も役に立てる部分はあるものの、当初の想定と違ってびっくりしておられました。せっかく両者で時間をとったにもかかわらず、こういったことがあると今回は完全に時間の無駄ということではありませんでしたが、時間が無駄になってしまう場合も出てきます。開発が忙しくすぐに入ってほしいという案件であればあるほど、そんな無駄な時間の使い方は避けたいですし、そのせいで作品の精度が上がらずにお蔵入りになったり開発延期になってしまってはとてももったいないです。ひとつでも多くのすばらしい作品がこの世に出るためのお手伝いなのに、逆に足を引っ張ってしまう結果になりかねません。

shutterstock_114318994答えはどこにあるんだー!

こういった事例は枚挙に暇がないくらい日常茶飯事なのですが、それ自体を何とかしたいと思っています。まずは開示する内容に関して詳細を積極的に伝えるようにしましょう。グラフィックであればトゥーン系なのかリアル系なのかキャラなのかクリーチャーなのか背景なのか。背景一つとってもファンタジーなのか学園ものなのか宇宙の話なのか世界観によって得意分野が分かれてきますし、仮に背景が得意な会社があるといってもそのときあいている人員が得意とする分野とずれているかもしれません。たいていの開発会社では案件の細かい部分の差は吸収できるようになっているので、本当はファンタジー系の背景を得意とする人でも、近未来のビルといった建築物や太古の枯れた山などを作ることはできます。ですがやはり得意な分野で作ってもらったほうが作品のクオリティはあがりますし、スピードも速いので、とりあえず細かい話をせずにできるからといって見つけてきた会社に発注すると、結局発注元が損をすることになってしまいかねません。

shutterstock_196423220作品の世界観やテイストのほか、ビジネスの話として納期と予算は当然決まっていると思いますので、そういった部分も最初から開示すればできるできないの判断も早くなりますし、そこがあわなければどれだけ得意分野であったり実績が豊富でも契約として成立しません。弊社に相談をいただいた際はなるべく細かく案件の情報を聞くようにしています。特に仕様書などがある場合、配布の手配であったり、事前に渡せないというときでも、NDAの締結を迅速に済ませすぐに送付できるよう事前に準備を依頼することもあります。特にNDAについては発注元の会社から雛形をもらって外注先候補の企業に代行して送付することもあります。特に急ぎの案件であればあるほど、少しのタイムロスが作品に致命的なダメージを与えかねませんので忙しくて時間がないのもわかりますが、事前の情報をより詳細にいただくようにしています。急ぎの案件は仕様も固まっていてるが進行が遅れているパターンがほとんどなので、しっかりと情報をいただければどういう人材を投下すると火消しに最適なのかを見極めやすいので手間が多少増えることになっても情報を出しをしっかりと行ってほしいです。

ざっと説明しましたが、情報が出揃うまで紹介の相談をするなということではありません。もし決まっていることがあるのであれば、それを守秘義務を超えない範囲でなるべく開示したほうがミスマッチが減りますという話です。これからこんな案件を取っていこうと思っているんだけど、協力してくれそうなパートナーを紹介してほしいという話もあります。それは受注どころか仕事になること自体確定もしていないので、別にかまわないわけです。実際に仕事として成立していて、いい外注先をなるべく早く探したいと思っているのであれば、多少手間がかかっても詳細な情報を事前にお伺いできるとより精度の高いビジネスマッチングができます。いい作品が生まれるためにもその点はぜひ覚えておいてほしいと思います。

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