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2015.12.25 なぜあのゲーム会社が買収されたのか?大型買収案件の相次いだ2015年。買収された会社のその後。

まるで買収合戦!?

まるで買収合戦!?

近年、ゲーム会社の買収ニュースが相次いています。エヌジェイホールディングス(旧ネブロジャパン)の株式会社トライエース、株式会社シェード子会社化。アクティビジョン・ブリザードのキング・デジタル・エンターテインメント買収。テンセントのRiot Games完全子会社化。コロプラの株式会社ピラミッド子会社化、リアルスタイル子会社化。ガンホー・オンライン・エンターテイメントの株式会社ゲームアーツ完全子会社化。株式会社RVHの株式会社スカイリンク完全子会社化。オールアバウトのファイブスターズゲーム子会社化。gumiのエイリム完全子会社化。マーベラスのジー・モード子会社化。Cygamesの株式会社WITH子会社化。アエリアのアスガルド完全子会社化、リベル・エンタテインメント完全子会社化。KADOKAWAのフロム・ソフトウェア子会社化。ユナイテッドのヒッポスラボ買収など、2015年の主な買収ニュースを調べただけでもこれだけの情報が出てきました。近年のゲーム会社買収のニュースの数の多さには改めて驚かされます。

お金の動いた年でした

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さて、ゲーム会社の買収には、2つのパターンがあります。1つはゲーム会社がゲーム会社を買収するパターンは。ゲーム会社がゲーム会社を買収する場合は、事業拡大、シナジー効果を狙うケースが主になります。例えば、Cygamesが株式会社WITHを買収した際には、「小規模ながら優れたゲームを制作してきており、弊社の持つグラフィック力と組み合わせることで、よりよいゲーム制作のための相乗効果が大いに期待できるため」と説明しています(Social Game Info)。グランブルーファンタジー、神撃のバハムート、アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージなどを代表作とするCygamesは、美麗なイラストをウリにイラストレーターの大型採用を行っていましたが、近年はスマホのスペックの向上とともに、イラストだけをウリにしたゲームは少なくなっています。そこでゲーム開発の実力がある会社が必要とされました。グラフィック部分だけを強化するのであれば、イラストレーターを採用すればいい話ですが、「ゲーム開発」という総合力を上げる必要に迫られたCygamesは、すでにゲーム開発の実績のある会社を買収することでその問題を解決しました。

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そしてもう1つが、ゲーム事業を持っていない会社がゲーム会社を買収するパターンです。近年はこちらのパターンも増えてきています。こちらは事業拡大というよりは新規事業の意味合いが強いです。例えば、ユナイテッドは、スマートフォンアプリ開発は自社で力を入れていましたが、ゲームアプリ開発は行っていませんでした。スマホアプリ開発を行っている会社がゲームアプリ開発も手がけることができれば、両者はシナジーを発揮できます。コンシューマーゲーム全盛期の頃は、ゲームとユーザーの1対1の関係でしかありませんでしたが、アプリでゲームが簡単にできるようになってからは、ゲームはスタンドアローンで存在するものではなくは、他の様々なエンターテイメントと競合し、協力しゲームとしての価値を発揮するようになりました。例えば、カジュアルゲームであれば、課金よりも広告収入で主に利益を出しており、無料で利用できる他のスマホアプリと同じビジネスモデルを持っています。IT企業と呼ばれる領域の会社でゲームアプリ事業に目をつけている会社は多くあります。しかし、ゲームアプリ市場もある程度の成熟を迎えており、ゲームアプリ事業を1から立ち上げて軌道に乗せることは困難です。そこでゲームアプリ開発ですでに実績のある会社を買収することによって、すでにできあがっているゲーム開発チームをマルっと社内に取り込む方法をとります。

お金も儲かり、ユーザーも喜ぶゲームが増えると良いですね

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当たり前ですが、両者とも、ゲーム会社の買収によって自社のさらなる拡大を目指しています。そして、会社そのものを買収する意図は、その会社がその会社として十分に価値を持っていると認められるからです。なので、実際にゲーム会社が買収されたとしても、株主の権利を行使して役員を総入れ替えしたり、開発チームをぐしゃぐしゃにかき回されたりするケースは少ないです。買収元がゲーム会社でない場合は、胸を貸してほしい、ノウハウを教えてほしいという意図で、開発チームに買収元の開発スタッフが送り込まれることもあります。ゲーム会社が買収元の場合は、その会社のプロジェクトを丸ごと任されたりします。ただ、新規プロジェクトの開発メンバーを回すために、ゲームの運営を移管されることもあるそうです。企業の買収というと大げさな話のように感じるかもしれませんが、要は大型の採用案件に似ています。実際、ビ・ハイアでも、「ゲーム会社を買収したい」「出資元を探している」という相談は少なからずいただいています。ゲーム業界の発展を願うビ・ハイアでは、実際にそれらの要望に対しても業界4000社のネットワークから最適な会社をご紹介しています。もし、M&A、資金調達に具体的なビジョンをお持ちの方がいらっしゃったらまずは一度ご相談いただければと思います。

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