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2015.12.14 アニメゲームマンガ求人 就活でうまく行くために採用側の視点を考える

企業から「いい人が応募に来ない」という声を耳にすることがあります。これはつまり逆に言うと企業は「いい人かどうかは履歴書、自己PR、職務経歴書の段階である程度判断されている」ということです。応募する側からすると「会ってみなければわからないだろう!ちゃんと時間をとって話しをしてから判断すべきだ!」という思いかもしれませんが、「そんな時間は取れない」のが実情です。

ちゃんと会って評価して欲しい・・・それは理想だが・・・現実は・・・

ちゃんと会って評価して欲しい・・・それは理想だが・・・現実は・・・

未経験者の応募も受け入れている企業には押し並べて100以上の応募が来ますが、採用率は1%以下です。(「平均6.2% アニメゲームマンガ 求人 未経験者採用合格率 未経験OKの方が合格しにくい?」https://raku-job.jp/news/recruitment/361/)

企業側の都合を無視してしまうとどれだけ転職活動してもうまく行かなくなってしまう

企業側の都合を無視してしまうとどれだけ転職活動してもうまく行かなくなってしまう

中小企業の場合、社長が人事採用も対応するか、ディレクターが担当するか、人事や総務を統括して担当する人が一人いるかどうかです。もちろん社長やディレクターの仕事は採用ではありません。経営のために戦略を練ったり、仕事を持ってくるために営業に行ったり、付き合いで毎日のように忘年会に顔を出したり、社員を労うために飲み会を開いたり。ディレクターも一番の仕事はアニメ・ゲーム・マンガを作ることです。そのために、スタッフに指示を出し、出来をチェックし、修正を指示し、うまくできたら褒めてやったりと大忙しです。本来であればそれで100%時間が使われてしまうわけですが、そこに新しく人を採用しようと考えるから110%、120%にして人事採用に関しても時間を作ります。そこまで理解したのであれば、軽々と「時間を作ってくれ」という言葉も出ないはずです。

本来の業務に採用が加わると大変な事になる

本来の業務に採用が加わると大変な事になる

企業はだいたい履歴書、職務経歴書で判断されます(デザイナーやシナリオライターであれば、ポートフォリオや作品が重視されます)。そして、彼らも採用に真剣です。一度採用すると、安くて月十数万、高くて50万円近くの固定費がかかることになります。家賃でさえ高くて十数万円がほとんどでしょうが、自分の責任で会社のお金を月十数万〜50万円支出させる責任とプレッシャーを考えると採用がどれだけの重大なことかは考えるまでもないでしょう。よっぽど「この人なら大丈夫」という確信がなければ内定は出せない状況で、履歴書、職務経歴書でわかるレベルで問題が見つかる人はもはや採用の仕様がありません。

では、そんな「企業が相手にすらしてくれない応募」とはどういうものなのか。まずは年齢です。雇用対策法第10条では、原則として「労働者が持っている能力を十分に発揮するために必要であると認められるときには、労働者の募集および採用について、その年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならない」とされています。しかし、考えてみてください。バリバリのベンチャー企業、社長も30代半ば、社員の平均年齢は20代という会社に、40代業界経験なしという方の応募があったとして、その人にどう働いてもらうのかということです。そして逆に平均年齢が高い会社は大手の会社が多く、若くて実力ある人がいくらでも応募してきます(「3月期決算上場企業の従業員平均年齢は40.44歳」https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20141104_01.html)。そんな中で40代未経験の人を採用するメリットは少ないと言わざるを得ません。ラクジョブで求人広告作成の際に想定している応募者の年齢を聞いても35歳までという回答が8割以上です。(無論、40歳、50歳でも採用された事例は沢山ありますから、ゼロではありません)

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次に転職回数も見られます。かつての「転職は悪だ!終身雇用で新卒から定年まで一つの会社に務めあげるべきだ!」という価値観は徐々に薄れつつあります。また、求人サイトは転職を考える方々に様々な選択肢を提供することを目的としているわけですが、それでも無為な転職は勧められません。転職を繰り返す人の中には「隣の芝が青く見える症候群」にかかっている人がいます。「こんな会社だから〜〜」「あの会社に行けば〜〜」と思ったことがある方は要注意です。そういう方は大概次の会社でも、その会社の嫌な部分が見えて、「もっと自分に合った会社」を求めて転職をしてしまいます。企業の側から考えると、そんな人を採用するメリットはありません。例えば過去に1年以内の転職を3回以上繰り返している人がいたとしたら、採用する側はもちろんこの人は採用してもまたすぐに辞めてしまうのだろうか」と考えて採用控えてしまうのは当たり前の心理でしょう。

また、「転職は繰り返せば繰り返すほど、年収、生涯賃金が少なくなる」という調査結果があります。転職しなかった人は転職した人に比べて3000〜5000万円生涯賃金が高くなります(「年収ラボ」https://nensyu-labo.com/heikin_syougai.htm)。

一般的に考えても、「新しい会社の中で1から始めければならない」「専門的なスキルが身につかない」「また転職を考えるリスクの分評価を下げざるをえない」という理由があります。年収のことを考えるのであれば、転職回数は0が理想的ということです。転職を5回も6回も繰り返している人が「年収アップのために転職を考えています」というのは、余程凄いスキルが無い限り企業から見ると何をおかしなことを言っているんだということにもなりますし、大局観がない人なんだなという評価にもつながります。

また、過去の経験、職務実績も非常に大切です。もし未経験者を雇う場合でも、少しでも求めているところに近い、素養のある人がいいというのが企業の本音です。例えば、ゲーム開発の経験はないけれども、システム系、IT系の経験はある、新卒だけれども専門学校や美術大学を卒業している。絵とは全く関係のない仕事をしているけど、絵を描くのが大好きで、毎日絵を描いていて、提出できる作品もたくさんある。TVや飲食などのキツイところで仕事を続けてきたのでアニメの仕事も続けられそう。家電量販店で仕事をしていたので最低限のITの知識を持っているなどなど。直接的な業務経験はなくても採用するのであればせめて全くの未経験ではなく、何かしら関係のあるものに触れていることは求められます。「全くの未経験です!日本一やる気があります!入ってから全部覚えます!」は企業としてはNGです。

就活で選ばれるのは気遣いが出来る当たり前の人?

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さて、総括してしまうと、「相手が何を求めているのかをしっかりと把握すること」が大切になります。多くの人は企業の採用ニーズや、企業の忙しさ、企業の事情などを考えずに『内定したい!』『面接して欲しい!』ばかりになってしまっています。しかし、逆に言うとコレはチャンスです。多くの人が自分勝手な押し付けばかりになってしまっている中で、採用側の事情を気遣える人がいれば、それだけで「おっ、この人とは会ってみてもいいか」と思ってもらうことができます。そしてそういう人たちが増えて企業も求職者もどちらもハッピーになるような関係が増えることが求人サイトとしての一つの願いです。


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