今回は「オタク」市場に関する2015年の調査結果が発表されましたので、まとめさせていただきました。そして、その傾向から、求人採用で色々な会社に取材に行く中で、これらの調査結果とリンクする部分があったので、それについて書きたいと思います。
引用文(https://www.yano.co.jp/press/pdf/1489.pdf)
引用始め
【調査要綱】 矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内の「オタク」市場に関する調査を実施した。
中略
【調査結果の概要】
1. 市場概況
2014 年度の「オタク」市場は、アダルトゲームや AV(アダルトビデオ・DVD、ダウンロードコンテンツ含 む)等、縮小傾向が続く市場もその縮小幅は緩やかとなった。また、アイドル市場やトイガン・サバイバル ゲーム市場のように、前年度比で二桁増の成長をしている市場もある。2014 年度の「オタク」市場全体としては、好調に推移した。
2. 分野別動向
・同人誌市場 2014 年度の同人誌市場規模は前年度比 3.4%増の 757 億円であった。ダウンロード販売が伸長し、市場を牽引した。
・プラモデル市場 2014 年度のプラモデル市場規模は前年度比 2.8%増の 261 億円であった。前年度に引き続きキャラクターモデル、スケールモデル(実在の車両・飛行機・建造物等)がともに拡大した。
・フィギュア市場 2014 年度のフィギュア市場規模は前年度比 1.4%増の 316 億円であった。円安による価格上昇の影響 をはじめ、女性ファン層の拡大、旺盛なインバウンド需要(訪日外国人客の消費)等から市場は拡大した。
・ドール市場 2014 年度のドール市場規模は前年度比 0.7%減の 134 億円であった。固定ファンに支えられているが、 大幅なユーザーの拡大はないとみられ、微減で推移した。
・アイドル市場 2014 年度のアイドル市場規模は前年度比 37.4%増の 1,186 億円であった。ジャニーズや AKB48 グループ等のコアファンが市場を支え、更に拡大させている。加えて複数のアイドルグループの台頭により市場は拡大した。
・コスプレ衣装市場 2014 年度のコスプレ衣装市場規模は前年度比 1.7%増の 430 億円であった。「コスプレ」は一般的な趣味と認知され、日本国内でハロウィンも定着した。ライトユーザーの増加により市場は拡大した。
・アダルトゲーム市場 2014 年度のアダルトゲーム市場規模は前年度比6.4%減の 191 億円であった。不正利用や、参入事業者及びコンテンツの減少により、縮小傾向が続いているものの、縮小幅は緩やかになってきている。
・恋愛ゲーム市場 2014 年度の恋愛ゲームの市場規模は前年度比 5.4%増の 137 億円であった。業界内における競争は激化しているものの、一般女性向けコンテンツが好調に推移していることから、市場は拡大基調である。
・ボーイズラブ市場 2014年度のボーイズラブ市場規模は前年度比0.9%減の212億円であった。電子書籍の売上が伸び、 同人誌も堅調に推移したが、出版物やドラマ CD 等の売上は低調に推移したことから、微減となった。
・ボーカロイド市場 2014 年度のボーカロイド市場規模は前年度比 3.4%増の 90 億円であった。前年度に引き続き二次創作が活発に行われており、市場は活況を呈している。また、「初音ミク」人気で関連商品の販売に留まらず、 ライブ活動が本格化するなど市場は拡大した。
・トイガン・サバイバルゲーム市場 2014 年度のトイガン(エアソフトガン及びモデルガン)・サバイバルゲーム市場規模は前年度比 10.8% 増の144億円であった。2013年度以降、都心でもサバイバルゲームを楽しむ環境が整い、初心者や女性層を取り込み、市場は拡大している。
引用終わり
注目は「トリガン・サバゲー」
そして今回注目したのが、トリガン・サバゲーに関してです。アニメ業界では、数年前より、サバゲーを主体としたアニメが年に一度のペースで放送されるようになっています。「ステラ女学園高等科C3部」、「さばげぶっ!」、「青春×機関銃」などなど、その営業もあるかはわかりませんが、市場規模が広がっていることは間違いありません。引用でも書かれているように都心でもサバイバルゲームが楽しめる環境が整ったことにより、初心者や女性層もやるようになってきているようです。
東京でサバゲーが楽しめるところ(株式会社ASOBIBA)
東京 秋葉原フィールド
〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-16 ダイドーリミテッドビル 2F (※ビル裏側の階段が入口です)
東京 新木場フィールド
〒136-0082 東京都江東区新木場1丁目2-17
東京 お台場フィールド
〒135-0064 東京都江東区青海1-3-15 ヴィーナスフォート3F Venus OUTLET内
株式会社ASOBIBAの運営だけで、都内の3箇所もできるところがあります。
アニメゲーム漫画業界ではどうか
アニメゲーム漫画業界とサバイバルゲームをつなげ会わせようとしたきっかけが、求人の記事を出す際の取材です。企業の特色を出すために、「他の会社やってないことは何かありますか?」という質問をすると、時々、サバゲー部というのが社内の部活としてあって、定期的にサバイバル場へ行って、大戦していますという返答をもらうことがあります。そんな理由で、試しに「サバゲー部 アニメ会社」、「サバゲー部 ゲーム会社」「サバゲー部 出版社」で調べたところ、ゲーム会社で多く部活が作られ、活動していることがわかりました。アニメ会社や出版社の方は、サバゲーのアニメやコミックスが検索に引っかかってしまい、サバゲー部がある会社を見つけることができませんでした。
ソーシャルゲーム会社はリアルゲームも大好き
しかし、ゲーム会社だけは、複数社見つかりました。「株式会社ポケラボ」「株式会社Donuts」「面白法人カヤック」「株式会社ミクシィ」「株式会社サイバード」「株式会社NAC」「株式会社ガルチ」と5ページまで調べましたが、このような会社でサバゲー部を結成し、定期的に近郊の会場でチーム分けして対戦しているそうです。さらにピックアップした会社の傾向を見ていくと、ソーシャルゲームをやっている会社が多く、コンシューマーゲームのみという会社は、ピックアップした会社の中にはありませんでした。ソーシャルゲーム業界は、家でやるゲームのみならず、リアルであるスポーツ形式のゲームも好きな傾向があるのかもしれません。
ソーシャルゲーム会社への就職、転職を考えている人は、サバゲーに関して知識を持っていると採用担当などと話があるかもしれませんね。
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