プレステ100の時代 デジタル技術が進化すればするほどアナログが大事になる物理学的な理由 プランク定数

shutterstock_234165178アナログとデジタルどっちがすごい?

デジタルとアナログの違いについて書きます。また、アナログの方が情報量が多い。むしろ、これからはアナログをしっかり学んで触れる人の方がデジタル社会で成功する、と言う事についても書きたいと思います。

デジタルとアナログの違いについてどれくらい語れますか?

最大の違いとしては連続的か離散的か、という違いがあります。例えばデジタルで赤色のデータをPhotoshopなどで表示するとそれは厳密にその色だけになります。

CIExy1931_sRGBアナログの赤とデジタルのレッドは違う

RGB指定で255.0.0と表示するとレッドです。それは単一のレッドです。それ以外が存在しません。しかし、アナログの絵の具で赤色を塗るとそれは無限の情報、連続的なグラデーションを持った赤色になります。

色だけではなく時間も違う。

これを時計に例えると12時00分00秒という数字をデジタル時計で表示するとそれは、12時00分00秒の情報しか持ってない情報です。12時00分00秒が12時00分01秒になったら12時00分01秒の時には12時00分00秒の情報は持っていません。

アナログはそれが違います。アナログ時計で12時00分00秒から秒針が12時00分01秒に動くときには12時00分00秒から12時00分01秒に動くまでの12時00分00.001秒・・・12時00分00.002秒・・・という情報全てを持っている動きになります。これが連続的と言う事です。

shutterstock_216562570アナログの12時とデジタルの12時は違う

実際にはプランク定数というのがあり、プランク時間というのがあるので、アナログ情報も厳密にはプランク定数分の離散的な情報と言えますが、それでもそれはとてつもなく細かい単位です。

それはもう10のマイナス何十乗、0.00000000000000000000000・・・・・・・・1くらいです。プランク定数は大きさにも働き、1.616229(38)×10−35が大きさの物理学上の最小単位です。

そういう意味では現実世界も1.616229(38)×10−35の小ささで作られたポリゴンで出来ているデジタル情報である、と表現出来なくもないですが無限に小さいので、現時点の技術レベル(少なくともアニメゲーム漫画の表現レベル)ではデジタル=離散的、アナログ=連続的だと理解しておいていいでしょう。

MaxPlanck

理論上アナログの現実世界も最小単位がある

デジタル技術が発達すればするほどアナログに触れることが大事になります。それはどういう事かというと、技術が進歩すればするほど、究極的なデジタル情報である、最も細かいアナログ的な離散状態の表現にデジタルが近づいていくからです。え?何を言ってるかわからない。ちょっと例え話をしましょう。

shutterstock_258628595昔は25色しか表現出来なかった!

ファミコン時代に表現出来る色の数はwikiを見ると

同時発色数:25色 スプライト用、BG用それぞれ4パレットで、1パレットは4色で構成されるが、うち1つは全パレット共通色(スプライトの場合は透明色)となる。8パレット×3色+共通1色=25色

です。たった25色です。しかも、この25色は単一の、本当にデジタル的に1色しか表現出来ない1色です。深みを持った青色とか、情熱的な赤色とかではなく、のっぺりとしたデータとしての1色です。これがPlayStation4とかになると1000万色以上を論理的には表現出来る様になります。

25色しか表現出来ないのと1000万色以上表現出来るのと、どっちのほうがアナログの現実世界に近いと思いますかどう考えてもPlayStation4です。

色だけではなく、ポリゴン数はどうでしょうか。PS1世代は数万ポリゴン、PS2世代で数十万ポリゴン、PS3世代で数百万ポリゴン、PS4では数千万ポリゴン時代に突入する、と言われていました。PS10の頃では数兆ポリゴンでしょうか?仮にこのまま技術がどんどん進化していくと、究極的にはプランク時間、プランク長サイズの小ささをもった仮想現実が作れることになります。それは情報的にはこの現実世界と同じです。

shutterstock_275534828プランク定数の短さで作られたデジタル時計はアナログと同じだ

その時、デジタルとアナログの違いはなくなります。技術的に進化し続けていくとアナログの情報量をデジタル上にどんどん表現出来る様になるのです。潜在的に持っている情報量はアナログの方が多いのです。デジタルの方がすごくてアナログはダメ、みたいな誤解をしている人が多いのですが、それは間違いです。アナログの方がすごすぎて、デジタル技術がそれを表現し切れてない、が正しいのです。

これは音楽でも同じです。ハイレゾだ!と最近騒がれてますが、それも結局は生の声にはほど遠いのです。MP3よりもハイレゾの方がデータ量としては5〜6倍ほど多いですが、それも厳密なアナログの音のほうがデータ量が多いです。生の演奏の迫力を現在のデジタル技術で全て拾うことは出来ません。

71L1qHv6tVL宮崎駿監督もレオナルド・ダ・ヴィンチも同じ事を言ってる

アナログの方がすごくてデジタルが追いついてない。この状況をしっかり理解しておくとなぜ、アナログに触れた方がデジタルでも強くなれるのかよくわかります。アニメ監督の宮崎駿さんは良くロケをしたり、自然を観察することを大切にしていました。最近発売されたスタジオジブリに27年勤めたアニメーターの舘野仁美さんが出したエンピツ戦記の中でもそういう宮崎監督の姿勢が良く書かれていました。デジタル化していくとしても、そのデジタル化されるアニメを作るクリエイターは無限に近い情報思っている自然に触れて、それを観察し、絵を描いていたのです。

レオナルド・ダ・ヴィンチも同じです。レオナルド・ダ・ヴィンチは毎違いなく大天才ですが、彼の先生で、師匠で、インスピレーションを受ける先は常に自然でした。一流は自然に学ぶが二流は絵から学ぶ、それは自然の子供になれず、自然の孫に過ぎない。自然から学んだ一流の作品を観て、それを模倣すると、それは自然の模倣の模倣になるから劣化する、と言う事を言っています。

宮崎さんもレオナルド・ダ・ヴィンチも『無限の情報を持った自然をしっかり見る』大切さを述べています。今後、デジタル技術がどんどん進化していくと、自然を見て、アナログの情報に大量触れて、それを表現するということがより大切になってきます。ツールはデジタルでもいいのですが、インプットはアナログが大切。プロのアニメーターは未だにデッサンをしっかり練習しますし、ゲームのグラフィックデザイナーの人もデッサンをしっかりやってる人が伸びる、とよく言います。それはデジタルのイラストをデジタルで模倣するだけでは学べない、無限の情報に触れてそれを観察する目を養っているか、とも言えます。

これからデジタルとアナログの違いはドンドン無くなっていくでしょう。プランク定数世界まで細かい再現度を誇るPlayStationXXが出たら、それはもう、宇宙を創造したのと同じ事です。そういうのはまだ先でしょうが、これからデジタルで表現出来る情報はドンドン多くなっていくので、逆に、アナログの基本であるデッサンや自然を見る観察眼が重要になっていきます。これからアニメゲーム漫画業界を目指す人はデジタル技術に目をとらわれがちだ思いますが、それを活かすためには実はアナログイ触れることが大切だ、と言うことを伝えたくてこの文章を書きました。素晴らしい作品が増える事を願って、今日もラクジョブを運営します。

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