ラクジョブでは不定期で会員の方からご質問を受け、お答えしています!
皆さんにもお役立て頂ければ幸いです。
【ご質問】
以前こちらの相談で、「アニメプロデューサーなどの中途採用を基本としている職種に関しては、一度社会に入ってから転職することが良策」「全く関係ない職種→同会社または別会社での似た仕事→希望している仕事へとステップアップして行くと良い」というご回答がありました。
質問ですが、その全体のプロセスは大体何年くらいのプランを想像していれば良いのでしょうか。
もちろん本人の努力と決断の時期で変わるのでしょうが、転職する際にキャリアとして認められる就業期間というのは、世間一般的にあるものなのでしょうか?
また、いわゆる第二新卒と呼ばれる2~3年での転職は、アニメ周辺の業界への転職としては成功する可能性はあるのでしょうか。
【ご回答】
今回のご質問については、なかなか一概に「この期間でいける」と断言はできないことをご了承ください。
さて世の中では、「転職人材としてモノになる」と言われる最も短い経験年数は3年くらいです。3年もいれば新卒の人材でも大体の仕事を覚え、社会人としての基礎ができているからという考え方です。1年、2年くらいで転職をしようとすると「根性がない」「どうせすぐうちも辞めるんだろう」と見られがちです。(会社が倒産したなどの場合は別)
また、3年目の人材も何が期待されるかといえばせいぜい「社会人としての常識がある」程度ですので、そう大きな仕事は任せられません。
社内での転職が可能になるのも大体就業5年目くらいからチャンスがあると考えてください。
アニメ製作会社で広報、宣伝の人材として求められるプロデューサーレベルの人たちは、平均的に30代後半から40代前半の方が多いようです。これは「広報・宣伝」という仕事が、1名に任せられる仕事内容としては責任が大きく、ミスが許されないこと、予想外のミスが起こった時に何とかリカバーできるだけの実力や発想力が必要とされることが理由となります。20年以上の実績を仕事で積んで、取引先からも社内からも「この人なら任せられる」と太鼓判を押されるようになってはじめて、こういった人気職種に就くことができるでしょう。
以前弊社でアニメプロデューサー(広報、宣伝担当)の方にトークイベントを行なっていただいた際、「不思議なことで、どんな仕事もどんなプロジェクトも、いかに細心の注意を払っていたとしても毎回必ず予想外のトラブルが起きる」というお話をされていました。スタッフが行方をくらます、あったはずの原画データが紛失する、クリエイターのモチベーションが下がる、自らの体調不良…などなど、本当に予想外のことが毎回起こるそうです。それでもそのプロデューサーの方は自分の手がけたアニメ作品を必ず成功するように持っていっていました。それだけ過酷な仕事ということです。
逆に言えば、30代後半になるまで10年強の時間があるということです。広告宣伝や企画の人材に必要とされるのは「責任感を持つこと」「人が喜ぶことは何かを知ること」「興味がなかったとしても最新の話題にはアンテナを立て、分析すること」などなど…色々あります。30代後半になるまでの間に、これらのことに気を配りながら絶対に目指したい!という仕事を狙い続けるのは、必ず大きな経験になります。どうぞ参考にしてください。