アニメ 求人 ラクジョブ掲載のアニメのお仕事(アニメーター・制作進行)の給与ってどれくらい?

アニメ業界は長時間労働の割に給料が安いという話がよく出てきますが、実際はどうなのでしょうか。様々なところからの情報を集め、まとめてみました。特に、ラクジョブで以前掲載していた企業の求人からも一部引っ張ってきた情報は、他では見られない情報です。

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アニメーターについての情報で最も詳しい調査がされている資料が、一般社団法人日本アニメーター・演出協会Japan Animation Creators Association(JAniCA)から発行されている「アニメーション制作者実態調査報告書2015」に書かれています。そして、アニメ業界に携わる人たちの給与分布に関しては以下のように書かれていました。

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引用始め
anime_nenshu_bunpu2013年の年間収入(税込)を訪ねた。(図 5-1-1)。

その結果、平均332.8万円となっている。国税庁長官官房企画課(2014)『平成25年分民間給与実態統計調査 調査結果報告』によると、民間の事業所に勤務している給与所得者の1人あたりの平均給与(2013年)は414万円となっており、アニメーション制作の年間給与は全国平均値と比べると、約81万円低い。

引用 アニメーション制作者実態調査報告書2015 P44

階層別では、「150万円超200万円以下」と「250万円超300万円以下」がいずれも12.4%と最も多く、次いで、「350万円超400万円以下」が10.7%、「200万円超250万円以下」が10.2%、「100万円以下」が8.2%と続く。

中略

絵コンテ372.3万円、監督648.6万円、演出380.3万円、総作画監督563.6万円、作画監督393.3万円、原画281.7万円、LOラフ画234.1万円、第二原画112.7万円、3DCGアニメーション383.9万円、動画チェック260.7万円、動画111.3万円、色彩設計333.5万円、仕上げ194.9万円、キャラクターデザイン510.4万円、背景美術341.6万円、版権342.9万円、撮影319.4万円、プロデューサー542.0万円、制作進行309.2万円、その他389.4万円

引用終わり

引用元 アニメーション制作者実態調査報告書2015 103ページ

アニメーターは最初、動画から入ります。原画マンが作ったキーとなる原画に対して、動きの中割り部分を描く動画の作業から入ります。そこで経験を積み、スケジュール等によってあることがある第二原画、原画マンが書いたラフをもとに原画を描く作業をおこなったり、動画からそのまま原画マンになったりという形で出世していきます。ただ、第二原画までは対して年収の平均が110万程度になります。そのため、実家からの仕送りか実家から通うという形でないと生活はかなり厳しいでしょう。

アニメーターは出来高払いが多いと聞きます。そのため、平均給与110万から想定される作業量を考えてみようとおもいます。実際の相場は各アニメ会社やアニメーターとの契約条件でかなり変わってくるみたいなので、仮に一枚200えんから300円とします。そして、1枚を300円(多分好条件の部類)、30分で仕上げられたとすると、1日8時間労働で16枚、一ヶ月20営業日で320枚の9万6000円、年間で115万2000円になります。1枚200円(多少厳しい条件)だと、480枚は出さないと同じ水準にならないので、12時間労働24枚、20営業日であれば平均を達成できます。しかしながら、年収が100万円未満の人が8.2%もいることを考えると、一枚あたり30分以上かかったり、スケジュール上の問題で物量に波があり、コンスタントに仕事ができないという可能性もあるのかもしれません。

実際、ラクジョブでの求人ではどうでしょうか。ラクジョブでの掲載が多いのが、アニメーターと制作進行なのでそこでの給与条件に関して書かせていただきます。

アニメーター

アニメーターに関しては、動画マンの場合、完全出来高制であったり、出来高制に補足で最低保障金額5万円や、7万円まで保障し201枚目から300円の追加報酬とするケースがありました。詳しい契約内容に関しては伏せられている場合が多くありました。原画になると、経験に応じて相談であったり、特殊なところでは、月給制(経験と能力で決める)というところもありました。そして、若干業態の変わったゲームやパチンコパチスロのようなアニメーションのお仕事を多くやっている会社では、原画マンで正社員25万以上(原画経験2年以上)、25万から33万円(実務経験必須)、原画マン以上のスキルで時給1800円という条件の会社がありました。

shutterstock_180648455制作進行

制作進行は、アニメーターと違って、出来高払いではなく、月給制がほとんどでした。新卒や未経験の場合は、月15万円から25万円、経験3年以上になると、25万円から50万円という範囲の給与になりました。こちらでも、アニメーターと同じく、ゲームやパチンコ・パチスロの仕事を多く受けるところは給与や待遇がいい等の傾向が見られましたが、制作進行の求人記事でアニメーターと違うところは、正社員の採用であったり、最初は契約社員でも仕事をこなしていくうちに正社員への変更が可能となっている点です。そのため、交通費の支給や社会保険の面やその他の待遇の面で充実していました。制作進行の平均年収から比較すると大体範囲が180万から600万円、未経験や新卒は平均年収を下回ってしまうというところもありましたが、経験と働く会社によっては、アニメの監督や総作画監督の平均年収にせまる企業もありました。

もしご興味がありましたら、ご覧いただければ幸いです。

ラクジョブ アニメ 求人
https://raku-job.jp/index.php?op=offer_list&s_iid[]=50d1b1883a3034873

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