世界で最も有名なアニメ作品
皆さんは、世界三大映画祭はご存知だろうか。カンヌ国際映画祭を始め、宮崎駿監督が「千と千尋の神隠し」で金熊賞を受賞したベルリン国際映画祭、2005年に同じく宮崎駿監督が栄誉金獅子賞を受賞したヴェネツィア国際映画祭です。では、世界四大アニメーションは、ご存知でしょうか。カンヌ国際映画祭からアニメーション部門を独立させたアヌシー国際アニメーション映画祭を筆頭に、ザグレブ国際アニメーション映画祭、オタワ国際アニメーション映画祭、広島国際アニメーション映画祭の4つで世界四大アニメーション映画祭と呼んでいます。
今回は、そんなアニメーション映画祭のお話です。日本アニメは、「千と千尋の神隠し」を始め、多くの作品が国際映画祭で受賞するほど日本のアニメーションは世界的にも注目されているジャンルの一つです。日本では、広島の国際映画祭を始めとしたアニメーションの映画祭が幾つも開催されています。そんなアニメーション文化の色濃い日本ですが、実は深夜アニメにやるようなテイストの映画祭というものは今までにありませんでした。唯一、「新千歳空港国際アニメーション映画祭2015」では、「劇場版 弱虫ペダル」「劇場版 進撃の巨人 [前後編]」が上映される程度です。もっと深夜アニメのジャンルを絞った映画祭があってもいいのではないでしょうか。
劇場版アニメ作品数増加中
日本の劇場版アニメの市場は、現在、市場を拡大し続けています。2008年から劇場版アニメの制作タイトルが増えだし、グラフにはありませんが、昨年には劇場公開されたアニメ作品(OVAの先行上映も含む)が年間100本以上(ビ・ハイア調べ)が全国で上映されました。今年もまだ始まって、2週間ほどしか経っていませんが、昨年から引き続き上映中の「劇場版 ガールズ&パンツァー」、ファン待望の物語シリーズ「劇場版 傷物語 鉄血編」、人気イラストレーターのカントク先生がキャラクター原案のオリジナルアニメーション「ガラスの花と壊す世界」、「KING PRISM」など、このラインナップが新年早々の新宿バルト9のラインナップということです。しかも、この後にも「PERSONA3 THE MOVIE #4 Winter of Rebirth」、「コードギアス 亡国のアギト 最終章 愛シキモノタチヘ」などの上映が決まっており、今年も劇場版アニメの配給が多くあるという傾向が見て取れます。
秋葉原初の映画祭
そのような状況になりつつある日本でしたが、先日、今の日本アニメを象徴するような映画祭が開かれたことを皆さんはご存知でしょうか。それが2016年1月8日から1月11日に秋葉原のUDX THEATERで開催された「第1回 秋葉原映画祭2016」です。
引用始め
2016 年新春、秋葉原史上初の映画祭が開催!
秋葉原映画祭は、地元のまちづくりと地域振興を目的とした秋葉原初の映画祭です。
第1回目は、アニメーション、アイドル、ゲーム、漫画作品といった秋葉原の属性を凝縮したコンテンツを集め、上映に特化した映画祭となります。
秋葉原という街は、電気やパソコンの街、今はサブカルチャーの街として栄えてきました。この秋葉原のある外神田にはその昔、映画館が10館ほどありました。今現在、秋葉原に映画館はございませんが、秋葉原には、THXなどの充実した設備を有する本格的な施設が数カ所あります。
それぞれが有能なコンテンツと場所がありながら、それぞれのつながりがなかったため、このような映画祭が開催されるようなことはありませんでした。
「秋葉原映画祭」では、世界でクールジャパンといわれる名だたる独創性と完成度の高い優れたアニメーション作品を上映し、老若男女に対して多様な文化および産業の振興へと寄与してまいります。
(中略)
上映スケジュールや最新情報はWebとTwitterで要チェック!
★秋葉原映画祭 公式Twitter★
https://twitter.com/Akifes_staff
★秋葉原映画祭 HP★
https://akibafes.com/
引用終わり
配信元(https://www.kanko-chiyoda.jp/tabid/3510/Default.aspx)
映画のラインナップ
シンドバット 空飛ぶ姫と秘密の島/魔法のランプと動く島
アイズ
劇場版デート・ア・ライブ 万由里ジャッチメント
劇場版ラブライブ! The school idol movie
火垂るの墓
百日紅 Miss HOKUSAI
THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 ディレクターズカット
ARIA THE AVVENIRE
屍者の帝国
たまゆら〜卒業写真〜 第3部 憧〜あこがれ〜
紅殻のパンドラ
サイボーグ009 VS デビルマン
ハーモニー
秋葉原文化で象徴されるアニメとアイドルと漫画を前面に出した映画祭となっていました。上映した作品も往年の人気アニメのリバイバルや実写アニメ、最近上映された劇場版アニメや他の映画祭でも評価の高かったタイトルなどで構成されています。加えて、今回の映画の最大の特徴が秋葉原周辺で活動するアイドルとコラボレーションです。AKB48の結成以来、秋葉原はアイドルの聖地といっても過言ではないですが、今回の映画祭では、映画でできた半券を使って、アイドルのライブを無料で見られるということです。そのための秋葉原映画祭のサイトには、秋葉原各所で行われるアイドルのライブのスケジュールも掲載されていおりました。まず他の映画祭では見られないことでしょう。
秋葉原と映画の関係は地球と月よりも遠かった・・・?
それにしても秋葉原は、アニメという映像コンテンツを扱っているもののこれまでは同じ映像コンテンツの映画との関係性は信じられないくらい薄いものでした。
一昨年、TOHOシネマ日本橋が開設しましたが、それができる前は、錦糸町のTOHOシネマが秋葉原から最も近い映画館という状況でした。ただ、未だに日本橋に行かなければならない状況ではありますが・・・。
そのような状況の中おこなわれた、今回の第一回秋葉原映画祭2016でしたが、twitter上では、来年の開催を示唆するツイートが上がっていました。今回は、4日間13作品でしたが、来年は、作品数や会場数を増やし、もっと大規模かつ大々的に行っていって欲しいと思いつつ、協力できることがあれば応援できればと思っております。