先日、東京都台東区にあるゲーム開発会社シリアルゲームズさんにお邪魔して、経営にも参与し、採用の担当もされている方に採用についてのお話を聞いてきました。こちらの会社はゲームのクライアントサイドのサーバーサイドも開発ができる会社で、20名態度の規模の社員がいます。全体の90%がプログラマーで構成されています。秋葉原からも歩いていける距離にあるので、仕事が終わった後に電気街やメイド喫茶に行く人もいるそうです。中にはお昼休憩の時間にメイド喫茶に繰り出す猛者もいるとか。。
◎株式会社シリアルゲームズ Unityゲームプログラマー募集
こちらのシリアルゲームズさんでは、現在Unityが使えるプログラマーの方をラクジョブで募集しています。ただし、Unityに関しては、多少できる程度、あるいはUnityは使ったことないけど、ガッツリゲーム開発のプログラマーとして仕事していた人でも構わないとのことです。なぜというと、それはUnityを取り巻く環境に理由があります。Unityはゲーム開発、特にゲームアプリを3Dで開発するときによく使われます。どれくらい使われているかというと、3Dのゲームアプリを開発していると聞けば、とりあえずUnityですかと聞いておけば9割方外すことはないくらいにメジャーなツールです。近年でも、「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」のiOS/Androidへの移植、「ロード・トゥ・ドラゴン」、「ぼくらの甲子園! ポケット」、「SKYLOCK – 神々と運命の五つ子」、「白猫プロジェクト」、「魔法使いと黒猫のウィズ」など数々の有名タイトルがUnityを用いて開発されています。また、コンシューマーゲームでの開発事例も登場したり、つい先日も「Unity for 遊技機」が発表され、にわかに話題になりました。
Unityをやっていなくても大丈夫??その代わり・・・
ゲームアプリ市場の拡大も相まって、Unity開発プログラマーは引く手数多です。しかし、人材ニーズは一気に高まれども、人はそんなに簡単に成長しません。今はだいたいどこの会社に行っても「Unityのゲームプログラマーを採用したいけれどもなかなかいい人が見つからない」という話を聞きます。しかし、Unity自体のウリの一つが扱いやすさ、開発しやすさということもあって、コンシューマーゲームの開発を長年やっていた人であれば、少し触れば覚えられるという特性があります。バリバリのUnityプログラマーの採用が難しい今、多少スキルが低めの人でも育てる、Unityを触ったことがなくてもゲームプログラマーとして仕事したことがある人ならば覚えてもらうというスタンスで採用活動を行う会社が増えています。なので、今回もUnityを使ってゲームの開発を行うプログラマーではあっても必ずしもUnityがバリバリできなくても採用は検討したいということでした。
しかし、Unityの経験が必須でない代わり「コミュニケーション能力」を求めていると言います。プログラマーと聞くとどちらかというと根暗でオタク気質なイメージを持っている人も多いかもしれませんし、職種としてはそういう人が多くないとは言えません。しかし、これからのゲーム業界でプログラマーとして仕事したいのであれば、コミュニケーション能力はあって困ることはありません。確かにコミュニケーション能力が低い方であってもプログラマーとしてのスキルが高い方であれば、ゲームの開発は可能です。しかし、今のゲーム開発は大規模化が進んでおり、一つのプロジェクトに複数名のプログラマーが関わっています。また、チームにはプログラマーだけでなく、ゲームプログラミングのことをわかっていないプランナーやデザイナーもいます。そんなチームの仲間のことを考えずに、「プラグラミングのことがわからないやつと話したくない」とか、「なんでそんなこともわからないんだよ」「一人で効率的に仕事がしたいんです」という人と同じチームで働きたがる人はそう多くは兄でしょう。ゲーム開発では、相手のことを思いやってコミュニケーションを取れる人でないと居場所がなくなりつつあります。
「コミュニケーション」とは何か?
ただ、コミュニケーション能力という形のないものに対して勘違いしてしまう人もたまにいます。過剰に相手の受け取り方を気にしてしまって、ちぐはぐな受け答えをしてしまうことです。コミュニケーション能力というと急にたどたどしくなってしまいますが、要は一緒に働きたいと思わせて欲しい、そのために会話を成り立たせて欲しいということです。相手のことを考えて相手に心地よい普通の態度で一緒に仕事して欲しいということです。その逆を言うと、萎縮して言いたいことを何にも言わなかったり、発言したいときにだけ発言したり、おべっかばかりで本心が全く見えて来なかったりということになります。技術が低くて教育する必要があるにしても、スキルがあってリーダーとして指揮してもらうにしても、他社からの転職で会社に慣れてもらうにしてもとにかくコミュニケーションが必要です。相互理解に対して気持ちが前向きであると言ってもいいかもしれません。
口だけのプログラマーでもダメですが、手だけのプログラマーも企業に勤めるには不十分です。フリーランスという道もあるかもしれませんが、その際にはゲーム会社の社長やプロジェクト責任者であるプロデューサーやディレクターとやりとりと進める必要があり、より一層きめ細やかなコミュニケーションが必要になるでしょう。どちらにしてもコミュニケーション能力は必要ですし、コミュニケーションをとる努力も必要です。シリアルゲームズさんでは、スキルはほどほどに面接重視でコミュニケーション能力を見て採用を決めています。コミュニケーション能力に自信がある、あるいは楽しく働ける職場環境を重視したいというプログラマーは、是非一度シリアルゲームズさんの求人情報をご覧になってみてください。
◎株式会社シリアルゲームズ Unityゲームプログラマー募集