新年あけましておめでとうございます。今日から仕事始めの方も多いかと思います。先週の年末年始の間にもラクジョブを通じて応募があったりしてラクジョブが皆さんの役に立っていて嬉しい限りです。
さてそんな話から始まりましたが今回はタイトルにもある通り、転職をしよう!と思ったときはもう一度考えていただきたいという記事です。以前から私も取り上げていますし、他のスタッフが書いた記事にもあるとおり転職をすると言うことは人生の一大事です。そして転職をすると平均的には生涯年収を下げる選択となってしまいます。転職して年収が上がることもあるのに、なぜ転職することは生涯年収を下げることになるのでしょうか。どんなに大変でも同じ会社に勤め続ける必要があるのでしょうか。倒産しない、倒産しにくい会社はどこなのでしょうか。わき上がってくる疑問一つ一つについてみてみましょう。
転職することはなぜ生涯年収を下げることにつながるのか、については明確なデータがあります。
一般的に日本では年齢に応じて所得が増える傾向があります。要するに1カ所に勤め続けた方が所得が増えやすく、転職をすることでその勤続年数による貢献度が一旦リセットされてしまい、同じ会社で勤め上げている人よりも同じ年齢だったとしても所得が下になることがあります。もちろんこれは日本全体で統計を取った結果なのでもしかするとアニメゲームマンガ業界それぞれでデータを取ることが出来れば違った結果になるのかもしれません。ですが、どこの会社でも年齢による昇給を取り入れている企業は多いですし、同じ会社に勤め続けている人がマネジメント層など、上位の役職に就いていることは多いです。
では同じ会社に何が何でも勤め続ける必要があるのかということについて考えていきます。これについては先ほどの話で行くと同じ会社で勤め上げた方が良いという結論でした。では転職なんてしない方が良いのかというともちろん一概にはそう言えません。たとえば病気になってしまいどうしても一旦職場を変える必要があったり、両親の面倒を見るために実家近辺もしくは在宅で仕事が出来るところを探したり、会社が倒産したなど、やむを得ない事情はあるでしょう。年収よりも職場もしくは職そのものを変えることを優先しなければならないときはあります。それを止める理由が年収しかないのであれば、それを天秤にかけてどちらが人生にとって重要かを選択するしかないでしょう。
そういったやむを得ない事情を除いてもまだ転職した方が良いという状況は存在します。それは明らかに同業の同職種において所得が少なすぎる場合や、セクハラ、パワハラなど仕事にしっかりと臨める環境にない場合です。実力があるのに同じ年代の同じ職種の人よりも所得が少なすぎるのはその会社の収益構造に何かしらの問題があるか、あらかじめ相当低く年収の設定をしているかのどちらかです。またセクハラ・パワハラといったことについては会社のトップに直談判しても解決しない場合やトップ自体がセクハラ・パワハラを行っている場合、改善の余地はないと見た方が良いでしょう。つまり誰が見てもそれはおかしいよね、平均より低すぎるし、仕事に集中できないし、転職するのは当然だと思われる場合においては、転職という選択肢はありといえるでしょう。
ではそもそも働きやすく倒産しない、倒産しにくい会社というのは存在するのでしょうか。東京商工リサーチから提供されている企業の平均寿命というデータを見てみましょう。
このデータによると倒産企業の平均寿命は23.5年となっています。多くの人が社会人としてデビューするのが20歳や22歳といった20代前半です。そこから23.5年経過してもまだ40代です。60〜65歳で定年退職するとしても、あと15〜20年は社会人として生活していく期間が残っています。つまり多くの人が就職した会社はその多くが倒産し、転職を余儀なくされます。倒産しない会社を探す方がナンセンスです。更に言えば倒産しないまでも事業を売却したり停止したりすることもあります。勤務した会社においてゲーム部門を解散しますという話もあり得ますし、そこまで含めたら倒産せずにずっと会社も事業も存在し続ける会社を探すことは不可能です。そんなことを考えるぐらいなら就職した先で全力で仕事に取り組み評価を高め、どこに行っても通用する人材になることを目指した方が遥かに生産的で建設的でしょう。会社の未来はわかりませんが、自分の未来は自分で決めることが出来ます。どこにいっても通用する人材になれば、それこそ転職先には困りません。就職先が倒産したり事業を解散させてもすぐに声がかかるからです。
転職するときはやむを得ない事情なのでしょうか?安易な理由で転職しようとしていませんか?その選択そのものがあとで自分の首を絞めることになりかねません。転職をする前に仕事でしっかりと成果を出せているのか?会社からの評価は高いのか?社外のお客さんからの評価は?まずはそこを考えましょう。それをクリアしてからでも転職するのは遅くはありません。