イラストレーター、2DCGデザイナー、3DCGデザイナーアニメーターの方々は働いてる時に会社で納得いかない事に直面した事はありますか?私自身ラクジョブの前に勤めていた会社でありました。
例えば、就業時間が来たので帰ろうとしたところ「みんな残っているのに1人だけ帰るなんておかしいでしょ‼︎」しかし残業したところで給料は出ません。業務は事務でしたが10人近くの人がそこにはいて、1人いれば足りる状態だったのですが、みんなが残っているからという理由で、全員残るという考えでした。それで仕事が進むわけでもなくただいてくださいと言うのです。その時私は次の仕事があったので、「次の仕事がありますし、時間を切り売りしてるんで帰ります」と言いましたが認められませんでした。現場にいたアルバイトの方で権限はないですが、責任感が強く言った事だったと思いますし何も悪いわけでもないです。
ただ、「みんな頑張ってるんだから君も頑張って給料無しで働こう!」と言うわけです。そこにいた責任者の方は私達の話を聞いて「両方悪くない」と言って相場が終わりました。解決していません。両方良くも悪くもなく、法律を知っているかいないかという問題ではなかったのかと思います。私自身も、しっかりと法律を理解していれば「これはこの法律によって問題となる可能性もありますが大丈夫ですか?」と聞けたのだと思います。両者労働法もわからずに、ただ感情的な判断で話をしていました。
これは単に労働法や、雇用契約という言葉も理解して良いなかった故に起きた問題であると今は思っています。皆さんもしっかり自分達に適応されている法律を知っておく事で「あ、これは労働基準法の〇〇に当てはまっているな」と冷静に判断できます。例えば労働時間・休日に関する主な制度に次のようなものがあります。法定の労働時間、休憩、休日。使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません。使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。自分と雇い主との契約状況にもよりますが、雇用契約の中では上記の事が適用されます(※参考1)
アニメ制作現場においては、長時間労働による過労死や自殺の話は表に出ている以外にもあるといいます。そうならない為にもしっかり法律を働く側も理解しておきたいものです。それして、私達運営しているラクジョブの中にはしっかりと労働時間を守っているアニメ制作会社さんの求人もあります。しっかりと守るのは当たり前の事ではあるのですが、物作りの現場だと曖昧になっている事も多い様です。そういった中で自分の契約を雇用契約でないものに変えてもいいのです。作品を作る上でも基本的な精神の安定がなければいい作品を作る事も、集中して仕事を楽しく続ける事も難しくなってきます。
クリエイターの皆さんには働く側として、雇い主との良好な関係を築いて頂き、作品作りに集中し良い作品をどんどん世の中に出して言ってもらう為にも「働く」という事についてしっかり考えていきたいと思っています。私達が働いていく中で適用されていてる労働法は幅広い様々な内容の法律が入っていますが考え方の基礎は、憲法27条(勤労の権利と義務を規定)と28条(労働者の団結権と定める)です。「働くという事は憲法にまで関わっている問題」という事を認識しておく事で、今までの働くという形の新しい考え方が生まれるかもしれません。働かされるという事でもなく、働かせてやっているという事もなく、契約の上で「働きます」「雇います」と言う関係です。労働法という言葉は馴染みがない人にとっては難しそうだし、興味もない。自分には関係なかったし、これからも関係ない。働いたら会社の言う事を聞いていれば良いから気にしなくても大丈夫。様々な意見はありますがまず、「働きます」「雇います」と言う関係の話が進んで「労働契約」が成立しますので他人事ではなくダイレクトに自分自身の事です。クリエイターとして働く中で、自分はどの様な契約をしていて、どんな業務内容なのか、どんな作品に関わって自分はどんな事をやって行くのかも大切ですし、その基盤となる会社と自分自身の関係性について考えて、自分の働き方ややる仕事をまず決めてそれにあった働き先を見つけるのもいいと思います。ラクジョブのサイトにはたくさんの個性的な会社さんの登録がされていますので、しっかり選んでみてください。
(※参考1)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouzikan/index.html