ネコ型ロボットは理想のロボット
ドラえもんの姿に心躍らせながら少年時代を過ごした人は日本国民ならほとんどの人が該当するでしょう。ポケットを探るとあれやこれや希望を叶える道具が無数に飛び出してきます。ドラえもんは私たちが求めるロボットの一つの完成系でしょう。ただし国内、国外覗いてみても現時点ではそこまでの技術を人類は手にしておりません。言うなれば追い付いていないという現況です。
では、今現在は0かといえばそんなことはありません。この記事を読んでいるデバイスはスマホ、ガラケー、もしくはPCの何らかだと思いますが、これらもロボットに近い存在といえます。そうした点を踏まえてみると、至る所でそうした存在を確認できます。例えばスイッチを付けると画面が表示され番組が見られるテレビは中を開けると基盤がしっかり眠っています。デバイスを始め多くの機械により生活は成り立っておりますが、完全なロボット誕生で本当にドラえもんの様な世界となり、私達の生活はさらに快適になっていくことが予想されます。
描かれる未来地図
6月30日付はフィントンポスト「ソニー、ロボット再参入へ AIBO撤退から10年」によりますと
引用開始
ソニーの平井一夫社長29日、2006年に撤退した家庭用ロボット事業を再開すると表明した。4月に専門組織を設けたという。この日の経営説明会で平井社長は「心のつながりを持ち、育てる喜び、愛情の対象となるロボット」になると語った。ソニーは1999年、世界初の家庭用ロボットとしてイヌ型の「AIBO(アイボ)」を発売。初代は25万円という高額ながら限定3千体が20分で完売するほどの人気だった。だが、その後のソニーは経営難に陥り、リストラの一環で生産をやめた。
(中略)
経営再建にめどをつけたソニーは、新事業育成に取組んでいる。5月にはAI開発の米ベンチャー、コジタイに出資。7月にはベンチャーキャピタルを立ち上げ、投資資金に100億円を企てる。
引用終了
ということが報じられました。AIBOといえば高いのにも関わらず購入者が当時多く売り切れ殺到、注文しようと思っても買えないというのが全国的に起きました。その人気にあやかりAIBOっぽいロボットが登場ということもありました。ちなみに、私は実家で偽物を1台持っていました。来た当初は「ロボットは凄いなー」と感動でした(笑)
当時、今現在も関わらず家電の最先端を進み、テクノロジーの先駆者としてソニーは走っておりますが、あの当時は本当にドラえもんや他の漫画などに影響されロボットに憧れていた人も多く、本物の犬みたいに喋るAIBOは憧れの対象、そうした物を開発してしまうソニーというブランドにも熱視線が集まっていました。撤退を決めた2006年といえばPS3の日本国内発売にも掛かっており注目を北米や日本からと浴びていた時でもありそんな矢先のロボット事業からの撤退という報道でした。
記事にもある様にソニーは2006年時点ではロボット事業への未来は見越せない、つまりは売上も立たないという経営判断をされリストラされて何故今舞い戻ろうと思われたのか。この理由は国として積極的な姿勢でロボット市場の取り組みが始まっていることに起因していると予想されます。平成27年版情報通信白書に載っているICT端末の新形態のロボット市場規模を見てみます。
引用開始
政府「ロボット新戦略」(2015年1月23日)では、ロボットの市場規模を現在の6000億円から2020年には2兆400億円へと成長させることを目標としている。内訳をみると、製造業で1兆2000億円、非製造業で1兆2000億円とすることとしている
引用終了
(グラフは左記画像です)
昨年2015年と比べてもその差は歴然となっています。およそ2倍にしようと政府は発表しています。ちなみに、非製造業は運輸、建設、飲食、金融などを指します。ですので、アニメゲーム漫画業界は製造業に含まれます。そして、家庭用ロボットも製造業に含まれてきます。
国に応援される形で
ロボット業界に参入するということは自社にAIノウハウを貯めてもいけます。そうした有益なモノは2倍以上膨らむ市場規模でも合致して価値を出していけるでしょう。ロボット事業で作ったエンジンは他にも応用を効かせられます。ソニーと言えばゲームやテレビだけでなく、冷蔵庫、エアコン、ありとあらゆる私たちの生活に欠かせない製品へと着手しております。今秋にはPSVR発売も控えております。そうした製品にエンジンを載せて、ロボット型のデバイス展開もされていく世界は非常にファンとしても楽しみです。心のつながりを持ち、育てる喜び愛情の対象となるロボット開発これからどうなっていくのか要注目です。
SFや夢物語の様に語られていた手元でネット検索や地図を見たり、漫画を読んだり、本を読んだりという当時の未来は既に現実の物となっています。自動で動くロボットも最早直ぐそこです。これからソニーがどう言った製品を開発するのか、ロボット市場がどう進んでいくのか、一緒に迫っていければと思います。