ゲームプログラマーと言えば、ゲーム開発の要!ゲームにおける花形職業です。
ゲームの仕様を決めてワクワクさせる見た目を作り、音を作って・・・全ての素材が揃ったところで、プログラムによって初めてそれらがゲームとして組み上がり、制御されて動き出します。
自分の買ってきたゲームのパッケージを開けるときのドキドキ感・・・数日に渡ってプレイに没頭するほどおもしろいゲームに出会えたときの感動は何にも代えがたいものです。「いつかは、このゲームのようにおもしろいゲームを作成してみたい。」「自分の作ったゲームで感動を与える側になりたい。」ゲームプログラマーになりたいと考えている人はゲームによって人生に影響を与えられ、ゲームプログラマーに憧れるようになった人が多いのではないでしょうか?逆に、今までの人生でゲームに全く接してこなかったという人が「ゲームプログラマーになりたい」と言い出す確率は限りなく低いでしょうし、ゲームに接してこない限り、ゲームを作る側の人や職業としての認識をすることも難しいでしょう。そのため、ここではゲームプログラマーになりたい人=ゲーム好きという前提で話を進めていきます。
世間一般に、ゲームプログラマーは「ゲームの根幹に関わるあこがれの職業」で、専門的なプログラミング知識が必要になる上に人気で倍率が高いためゲームプログラマーになるのは難しいと言われています。そのため、ゲームプログラマーを目指す人はゲームプログラマー志望者向けの専門学校か、プログラミング言語を学ぶことが出来る大学に入学することが最短ルートと言われているようです。※参考:https://careergarden.jp/gameprogrammer/naruniha/https://www.new-game-programmer.com/category1/entry3.html
では、専門学校・大学のどちらに行けばよりゲームプログラマーとして成功する確率が高まるのでしょうか?中学〜大学院卒の生涯賃金をそれぞれ調べてみました。
専門学校の初任給は、高専・短大と同程度となることが多いので、専門学校=高専・短大と考えると、専門学校卒の方が大学卒よりも賃金的には低くなる傾向があるといえるでしょう。
このデータだけ見ると、ゲームプログラマーになるには大学を卒業した方が圧倒的に有利です。単にゲームプログラマーになりたいなら大学を選択すれば、他の学歴の人たちよりも6,000万〜1億円ほど多く賃金を得ることが出来ます。しかし、実際に登録が多いのは専門学校卒です。これだけ生涯賃金に開きが出ているにも関わらず、プログラミングを学ぶ場として最も選ばれやすいのは専門学校ということになりますが、それはなぜなのでしょうか。
「JS日本の学校」(https://school.js88.com/catalog/naruniwa/guide?job=603)というサイトで検索してみると、ゲームプログラムを学べる専門学校は全国に112校、対して大学は82校と、まず母数が1.3倍違います。また、国公立大学はゲームプログラムを学べる学校が0校で、大学に行くとしたら選択肢が全て私立大学になってしまう、ということがわかりました。私立大学と聞くと、どうしても学費がたくさんかかってしまうイメージがありますが、実際にはどうでしょうか。次の、それぞれの入学金と授業料の総額の比較を見て下さい。上記サイトでは80万円以下、81〜100万円、101〜120万円、121〜140万円、141〜150万円、150万円以上で区分されていますが、それぞれの件数をまとめた表が下記になります。
専門学校で比較的高い金額の層にあたる121〜140万円が、大学では低額層にあたることから、専門学校と大学の学費では平均70万円前後の開きがあることが分かります。先ほどの生涯賃金のデータを見た後の皆さんであれば、先行投資70万円で将来的に5,000万円ほどの差が出ることを考えたら安いと思われる方もいるかもしれませんが、将来に出る差がどのぐらいの差なのかわからない状態で70万円多めに支払って下さいと言われたら、やはり安い方を選びたくなってしまいますよね。
ここで、ラクジョブのゲームプログラマー募集記事に目を通して欲しいのですが、(https://raku-job.jp/index.php?op=offer_list&s_oid[]=516a590ca87ac0086)募集要項や給与の部分で未経験者・経験者の線引きに顕著な違いがありました。現在ラクジョブに掲載中のゲームプログラマー募集の平均初任給を調べたところ、未経験:19.35万円、経験者:33.8万円でした。ただ、未経験も可の募集自体の数は、経験者のみの募集の四分の一です。キャリアガーデン(https://careergarden.jp/gameprogrammer/salary/)から抜粋した厚生労働省が平成23年度に発表した賃金構造基本統計調査によると、プログラマーの平均年収統計でも月額平均308,300円ということなので、ラクジョブに掲載している企業は平均より少し上ながらもそこまで統計とずれていない結果となりました。
その中で、未経験者では大学卒の人がより選ばれやすいと言うことを考えると、授業料が70万ほど違ったとしても1年間の下積み時代を経た後に経験者として給料アップを狙う方が採用率・その後の給料アップの可能性ともに高く、大学を出ておいた方が良いという結果になります。
また、事業所の大きさによってプログラマーの年収が左右されることや、事業所の大きな企業ほど大学卒人材の募集を積極的に行っていることから考えても、新人を積極的に採用する大手に新卒未経験で入れる可能性が高いのは大学卒です。
真剣にゲームプログラマーになり、かけた学費以上を自分の好きな仕事で稼ぎたいなら、初期費用は高くても大学に入った方が近道になるということです。
また、前述の通り新人プログラマーになれたとしても平均月収は19万ほどです。1年勤め上げれば学費分は稼げますが、月収19万円での生活は都心の一人暮らしには少しきつい金額です。
ゲームが好きだということを前提に、と最初に話をしましたが好きは好きでもよっぽど好き!でなくてはなりません。自らスキルを上げ、報酬を上げていかないと続かない仕事です。ゲームをプレイするときの「好き」と、「ユーザーに好きになってもらえるゲームを作ることが好き」では、全然違います。1人の世界に没頭できるゲームプレイヤーとしての世界と、チームでものを作り上げ、一人一人のユーザーさんの世界観を作り上げる仕事は真逆に位置するものです。
ラクジョブは「楽しむから楽しませるへ」がコンセプトの求人サイトですが、「楽しませること」は決して「ラク」ではありません。自分が楽しむ感覚も忘れずに、人を楽しませることを第一に仕事に取り組める人が、ゲームプログラマーとして大成します。
これからゲームプログラマーを目指そうと考えている人は、ぜひ今一度この採用率や新人への門戸の狭さも鑑みて、それでも自分はゲームを作ることが大好きか?問い直してみて下さい。