採用までにかかる時間
記事を読んでいただきありがとうございます。ゲーム業界で足りないと言われ続けているプログラマーですが、その人手不足はあらゆるところで叫ばれています。IT、Web系の業界でもそうですし、遊技機業界でもプログラマーはまだまだ必要とされています。それだけ人手が足りずあちこち探しまわっている状況です。そもそもの原因は何なのでしょうか?
ラクジョブではいずれの職種でも採用しやすいとは自負していますが、その中でも採用に至るまでに比較的時間がかかる職種と、時間がかかりにくい職種があります。比較的時間が短い職種は2DCGデザイナーなどのデザイン系職種です。特にゲーム関連のデザイナーであれば比較的早くマッチングします。逆に時間がかかるのは、ディレクター、プログラマー、アートディレクターといった職種です。これらの違いはどこから生まれるのかというと、それは単純に母数による差が大きいです。ラクジョブ会員だけで見ても、一番登録者が多いのはデザイナー系です。採用までに時間のかかりやすい職種よりも時間のかかりにくい職種の方が母数が多いのです。ディレクター、アートディレクターともなれば、その職種についている人自体が、デザイナーやプランナー、プログラマーに比べて少ないです。それはある意味開発チームにおけるピラミッドの頂点に近い位置にいる人ですし、当然の話でもあります。だからこそ採用までに時間がかかってしまいます。
ではプログラマーの場合はどうでしょうか?他社求人サイトは調べていないので現在の状況はわからないですが、ラクジョブにおいては、そこまで大きな差が2DCGデザイナーとプログラマーの間において登録者数の差があるわけではありません。それでもプログラマー採用に時間がかかってしまう理由としては、転職先が豊富にあり需要と供給の関係から言うと、圧倒的に需要のほうが大きいため、転職希望者がいてもあっという間にどこかに決まってしまい、まだまだほかの会社は需要があり続けるとともに、採用できた会社ももっとプログラマーがほしいというニーズを持っているため、需要が減ること自体がなかなかありません。
プログラマーを増やすために
需要がなかなか減ることのないプログラマーに対して、プログラマーを必要とする業界からすればもっと増えてくれた方が仕事が回ってきっとよいはずです。プログラマー自体の不足に対してどうすれば解決できるのかというと、その対策の一つとして供給量を増やすということがあげられます。要するにプログラマーになる、なりたいという人を増やすということですね。でもそれがなぜできないのかというと、プログラマー自体の仕事の内容をよく知らなかったり、ネットで調べてみると一部サイトにおいてはブラックな職種だと認定されている情報を目の当たりにして敬遠しているということもあるかもしれません。
そもそもプログラマーの仕事を正しく理解している人も少ないですし、その前段階として興味を持ってもらうことが重要です。例えばプログラマーとしてはどんなことをするのかなんて、自分でする以外に専門学校や大学など学校でちょこっと習うこともあるかもしれませんが、それも習わないまま卒業し社会に出ていく人も多いです。そんな知らないまま社会に出た人の中に、もしかするとスーパープログラマーになる素質を秘めた人がいたかもしれませんし、プログラマーという職業を知っていればそっちに入っていった人もいたかもしれません。そういった知らないまま社会人になるのではなく、自らがなりたいと思う職種の選択肢としてプログラマーが入ってくるようになれば、状況が変わってくると思います。その選択肢を増やすためにこんなことがありました。
引用開始
小学校での2020年度からのプログラミング教育必修化が文部科学省で議論されるなか、小学生らのプログラミングの祭典「スクラッチディイン東京」(実行委員会主催、NPO法人CANVAS共催)が21日、文京区の東京大学情報学環・福武ホールで開かれた。約800人の親子が訪れ、ワークショップなどを楽しんだ。
(中略)
「イン東京」は09年から毎年行われているイベントだが、今年はプログラミング教育必修化を受けて「どうなる2020年プログラミング学習義務化公立小中学校はどう取り組むのか」と題したシンポジウムも開催。公立小学校長や教育委員会の担当者が実現性について議論した。
引用終了
プログラマーの未来
これからもプログラムという仕事やプログラマーという職種はなくなることはしばらくないと思います。なんらかの形でプログラムを組み続けると思いますし、なんらかの形でプログラムされたロボットや機械、製品が動くことはあるでしょう。そんなプログラムを作るために欠かせないプログラマーですが、今回のような取り組みによりもっと多くの人に興味を持ってもらい、プログラマーになりたいという人が増えていけばいいなと思います。ITと言われて相当時間がたっていますが、いろんなものがIT化によりデジタルへ移行しています。デジタル化におけるプログラマーの重要度はこれからもどんどん増していくでしょうし、あらゆる業界から必要とされていくと思います。
今回のような取り組みにより必修科目となるとよりプログラマーになる人の数が増え、プログラマー不足の状況が改善される日がやってくるのかもしれません。必修科目化により逆にプログラムがいやだという人も出てくるかもしれませんが、知ってもらったうえで選択する分にはありだと思います。ゲーム業界においてはサーバーサイドのプログラムもクライアントサイドのプログラムもどちらも必要とされています。遊技機業界においても同様です。プログラマーになりたい人がどんどん増え、新しくて面白いコンテンツがさらに世の中に出ていくよう、我々もお手伝いしていきたいと思います。