ゲーム 盛り上がるFFシリーズ! ファイナルファンタジーを振り返る FF1~FF3

20160408-7ビ・ハイア新人の山崎です。いきなりですが、私はファイナルファンタジーが大好きです!特にFF5は私と全く同じ生年月日であり、今でもたまに昔のデータで遊んだりしています。FF界隈は今年は大きな動きが目白押しですよね。FF15の発売、前日譚的なアニメの配信、それに関連する劇場作品の公開などなど、スクウェア・エニックスによる本気のプロモーションが展開されています。またFF7のPS4版のリメイクも待ち望まれており、今後が益々楽しみになっているFF界隈ですが、さて、今回の記事はそんなFFの変遷を、原点のFC版「ファイナルファンタジー」から最新作、「ファイナルファンタジー15」までざっと見てみるシリーズの第1回目として皆さんにお届けいたします。

20160425-13FF1-ファミコンでも映画のような演出

(画像はAmazonより)

当時、破産寸前のスクウェアに所属していたゲームクリエイター坂口博信さんが最後の作品、最後の制作としてとりかかったファミリーコンピュータ用のRPG『ファイナルファンタジー』は、バブル真っ盛りの1987年12月に発売されます。地価の高騰で財テクブームが巻き起こり、日本全土が崩壊のことなどつゆ知らず浮かれていた時代でした。銀座が1坪1億円を突破したり、安田生命がゴッホの「ひまわり」を53億円で購入したり、国鉄が分割・民営化されJRグループが設立されたりした年でもあります。

1986年に発売されたFCソフト『ドラゴンクエスト』のヒットによって、ファミコンでもRPGが成り立つのだと確信した坂口さんは、1年間の開発期間でファイナルファンタジーを作り上げます。デザイナーには天野喜孝を起用し、幻想的な世界観を構築しました。その世界観に合致した、当時としては珍しい映画的な演出によるゲームの始まり方に感動するプレイヤーが続出。52万本というセールスを記録しました。シリーズ全体を通して存在する「ジョブ」の原型となる「職業」というシステムはこの当時からあり、物語後半でクラスチェンジができるなど、RPGのシステムとしても飽きさせない工夫があります。第1作目は多くのファンに愛され、なんと様々なプラットフォームで21回リメイクされています。

20160425-14FF2-早くも意欲的!人間ドラマとマニアックなバトルシステム

(画像はAmazonより)

ソウル・オリンピックが開催され、東京ドームが完成した翌年1987年、最後のつもりで開発した作品が思わぬ大ヒットに恵まれたスクウェアは、『ファイナルファンタジー2』を発売します。シリーズを通してお馴染みのキャラクターであるシド、チョコボはFF2が初登場です。

特筆すべきはストーリーの重厚さと特徴的なゲームシステムです。当時のRPGとしては珍しいほどに入り組んだ人間関係や、せっかく育て上げたキャラクターがストーリ上非業の死を遂げるなど、ドット絵で描かれるのにはあまりにもスケールの大きい描く人間ドラマが盛り込まれ、FFシリーズのシリアスな雰囲気を印象づけた作品とも言えるでしょう。
FF1と違うものを作るというコンセプトで作られた今作は、今までFCで発売されていたどのRPGよりも違うものになりました。意外に思われるかもしれませんが、FF2の段階でスクウェアは挑戦的だったのです。まず経験値やレベルといった一般的なRPGにおきまりの要素がありません。戦闘中に受けたダメージ量や武器、魔法を使用した回数によって、キャラクターのステータスが上昇したり、「熟練度」が上昇するという現在でも珍しいシステムを取り入れています。マニアックなファンからは受けがよく、『魔界塔士Sa・Ga』などにシステムが後継されたり、「自由度の高い育成システム」という方向性を決定づけた功績もあり、RPGのシステム面におけるマイルストーン的作品になったことは間違いありません。また、ゲームを始めるといきなり強敵が現れ、自軍が全滅するという「負けイベント」を世に知らしめた作品でもあります。前作の52万本を超える76万本のセールスを記録しています。

20160425-15FF3-ゲーム性とストーリー性のバランス

(画像はAmazonより)

1年間を空けて時は1990年。宇宙探索記ボイジャー一号が、初の太陽系の写真を撮影したり、黒澤明監督が米国アカデミー賞の特別名誉賞を受賞するなど華々しい出来事が置きましたが、バブル経済が崩壊し株が大暴落したのもこの年です。散々発売が延期されていたスーパーファミコンが発売され、そろそろFCも終わりかというときに、ファイナルファンタジー3が発売されます。ファミリーコンピュータで発売されたFFシリーズでは最高の140万本を売上げ、今もなおファンの多い作品として知られています。リメイク回数は控えめで、FC版から一新されたDSと、DS版を移植したiOS版、追加要素を加えたPSP版が発売されました。

FF1を継承するような映画的演出の導入にはじまり、FFシリーズの重要要素といっても過言ではない「ジョブシステム」が最初に導入された作品です。ダンジョンや戦う敵によって臨機応変にジョブを変えられるシステムは、RPGにおける戦略性を広げました。「召喚魔法」が初登場し頼もこの作品です。また、FF1,2に比べるとフィールドマップが広くなり、フィールド曲「悠久の風」はファンの間でも今なお語り継がれる名曲として広く知られています。高難易度なラストダンジョンなどやりごたえも十分あり、初期FF3部作の中でも特に人気の高い作品として知られています。FC版は3DSのバーチャルコンソールで購入できますので、興味のある方は是非やってみてください。FCながら、中々のやりごたえがありますよ!

次回はFF4~6を取り上げます。後のFFシリーズに影響を与えるリアルタイム性がバトルに加わり、ストーリーのスケールも作品を追うごとにビッグになっていきます。

記事を読んでいただきありがとうございました!

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