今回は、VRを使ったイベント開催サービス『cluster.(クラスター)』のご紹介です。
集合場所は電脳世界!? VR上でイベントを開催できるサービス『cluster.(クラスター)』がマジすごい
https://app.famitsu.com/20160420_700730/
引用始め
クラスターが開発・運営を行う『cluster.(クラスター)』は、 誰もが仮想現実の世界でイベントやライブ、 カンファレンスを開催できるVRサービスのこと。
イベントやカンファレンスを開催するとなれば、開催者は予算を投じて大きな会場を貸し切り、参加者もわざわざ会場まで足を運ぶ必要がある。
だが本サービスを使えば、場所や時間を選ばずにイベントやカンファレンスを開催できるようになる。
『クラスター』の公式が謳う「現実世界でイベントを開催する際に起こる、さまざまな課題を解決し得る」というのは、たしかに魅力的である。
ライブストリーミングや生配信などが主流になっている昨今だが、画面越しにライブ映像を観るのと、電脳空間において一人称視点でそれを見るのとでは、体感する臨場感が比ではない。
また本サービスは、”同時に数千人がログインしても重くならない軽快さが強み”であるとのこと。現在はPCのみの対応だが、将来的にはスマホやGear VRにも対応予定の模様。
そんなクラスターが、 Skyland Ventures、 East Ventures及び個人投資家から、 総額約5000万円の資金調達を実施。 また、Fictbox株式会社からクラスター株式会社へと社名変更を予定していることも明かしている。
引用終わり
動画でコミュニケーションを取りたがる・・・
YouTubeが配信しだした当時、動画配信のプラットフォームができたことに加え、動画に対してのコメントが入れられ、それが動画内の字幕として流れるということに新しさがありました。制作者側からは、ユーザーからの生の感想やコメントが聞けること、コメントが入れられたタイミングが動画のどの部分に対するコメントなのかの相関がつけやすいことがあります。一方のユーザー側からも他のユーザーからのコメントや感想を見ることによって、相対的な評価も見ることができます。そして、ニコニコ動画で顕著に現れることが多いですが、特定のシーンに対して、意図的に多数のコメントを入れることによって、画面全てを埋め尽くすような弾幕という現象も起こるようになりました。
これらのことから、視聴者としては、ただ動画を見るだけでなく、情報の共有や制作者や他の視聴者とのコミュニケーションを取りたがっていると考えます。それがあるために、弾幕のようなコメントをつかった盛り上げ方というものが存在します。
VRを使用することで
ライブやイベントの場合、必ず開催地に移動する必要があります。そのために交通費や移動に費やさなければなりません。しかしもし仮想空間をつかったイベントの実施ができるのであれば、場所や移動時間の問題は解消され、ある意味、世界中のどこからもイベントに参加できる環境が整うということになります。加えてHMDを使うことによる一人称視点となり、あたかもイベント会場にいるような感覚を得ることができます。それに、アバター自身も動かすことができるため周りの反応も確認できます。ライブなどであれば一緒になって踊ったり、手を振ったりも可能ですし、他の人がどう動いてもわかるため、コミュニケーションをとったり、一眼をなって盛り上げることも可能となります。
VRイベントとゲームとの親和性
近年、日本でもe-sportという単語をよく聞くようになり、ゲームの大会をスポーツイベントとして扱うことが増えてきております。日本でもe-sportの協会が発足されたり、アスリートビザが取得できたり、プロゲーマーを育成を始めるなど様々な動きが取られています。そしてゲーム会社でもVRを使ったゲームの開発が盛んに行われてきております。この2点が合わさった、電脳空間内でVRを使ったe-sportのイベントというのはどのようなものになるか興味深いものがあります。
将来的には、会場の問題や移動の問題を含め、仮想空間を使ったイベントというものは少なからず増えてくるでしょう。さらにそこに参加者同士の交流であったり、盛り上げるためのアクションが取れるのであれば、現実世界であろうと電脳世界であろうと関係なくなってくるのではないでしょうか。