FF15 ゲームの映画化は成功するのか 過去に映画化されたヒット作は?  

スクリーンショット 2016-04-15 11.52.07FF15が映画化決定しました(画像提供元:Amazon

ゲームの枠を超えた宣伝戦略で注目されるFINAL FANTASYXV。ゲームと異なる世界観で描かれる「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」の制作と公開が解禁されて約半月が経過しました。同時にインターネット上で公開された「BROTHERHOOD FINALFANTASY XV」は約699,000再生を記録しています。様々なメディアにフックを投げかけ、ゲーム内容もオープンワールドを採用するなどチャレンジングなマーケティングを展開するFFXV。ところで、Final Fantasyシリーズが映画として公開するのは今回で2度目です。「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN」を想像されている方は違います。FFVII ACはビデオストレート作品であり、劇場での公開はされていない映像作品です。2001年にもフル3Dでの映像作品「FINAL FANTASY」が公開され、劇場公開されているのです。

スクリーンショット 2016-04-15 11.54.13興行的な失敗
(画像提供元:Amazon

スクウェアがENIXとの経営合併がなされる前、2001年にFFの生みの親である坂口博信さんが監督した映画「FINAL FANTASY」は2065年の地球が舞台で、星がひとつの生命体であるという「ガイア理論」をテーマに描かれた本作はの近未来SF作品として公開されました。技術開発費を含む総制作費は167億円。スクウェアの威信をかけた一大プロジェクトでしたが、様々な要因が絡み合ってしまい、興行的な損失を出してしまいました。最終的な損失は99,798,592ドル(2008年米ドル)となり、この損失が原因でスクウェアは経営が傾いたとさえ言われており、当時放送されていたFFのアニメの放送を打ち切るなど、苦境に立たされることになります。

スクリーンショット 2016-04-15 11.55.14ゲーム→映画は不発傾向にあるか (画像提供元:Amazon

スーパーマリオやストリートファイター、モータルコンバットが映画化されていたことを皆さんはご存知でしょうか。一時期ハリウッドが日本のアニメゲームマンガを原作に、実写版の映画を制作していた時期がありました。しかしだいたい不発に終わっています。その影響からか、「実写化作品は面白くない」というイメージがついて回ることになりました。しかし、実際はそうではありません。ゲーム原作の設定をうまく利用することでヒットした作品は多く存在します。例えばバイオハザードシリーズなどがそうでしょう。映画FFが大敗を喫した翌年2002年、ミラ=ジョヴォビヴィッチ主演で映画「バイオハザード」が公開され、2012年まで続くヒットシリーズとなりました。ゲームからアニメになったヒット作といえばポケモンや「劇場版 どうぶつの森」などはヒットを飛ばしました。実写映画化の不発はやはり世界観が現実世界のキャストとマッチしずらく、それが成功したバイオハザードシリーズやトゥームレイダー、ホラー映画のサイレント・ヒルなどは成功しています。しかし全体から見ると、実写映画化に関しては不発傾向にあるようです。一方でアニメ化作品は実写化作品よりは不発傾向にはありませんが、当たり前ですが題材となるゲーム次第で売り上げが変わります。

スクリーンショット 2016-04-15 11.57.25今回の映画化の報道を聞いた20年来のFFファンの皆さんは、おそらく2001年の大敗をイメージしてしまうかもしれませんが、2001年に公開されたFINAL FANTASYは完全オリジナル作品であったがために原作ファンが劇場に足を運ばなかったことや、同時期に千と千尋の神隠しなどのヒット作が、タイアップ先の日本テレビに猛プッシュされてしまったことなども原因かと思われます。今回はしっかりとFFXVという世界観が前提の作品であり、またCG技術も当時とは比べ物にならないほど格段に上がっています。宣伝媒体もYou Tubeなどゲーム文化とマッチした動画配信サービスのもとで、作品と連動したアニメが約70万再生されるなど、関心が高まっています。FF14に先駆けての公開ですから、この映画の売れ行きがFF14の売れ行きなどに与える影響は大きいと思いますから、気合たっぷりで制作された名作になることを、個人的には期待しております。

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