ソフトの垣根は転職する業界の垣根を取り払うか?
SoftImageのサポートが終わり、MayaとMaxが同じAutodesk社のソフトになるなどソフトの垣根がなくなったいま、3Dの技術を持ってどこの業界でどんな仕事をするのかは自ら選ぶことが容易になってきました。新卒時代は単純に「ゲームが好きだからゲーム業界へ」と言ったように興味関心を持つ対象から必要な技術を学んで言ったという方も少なくないのではないでしょうか?3Dソフトは1本購入するのに数十万円かかります。現在MayaとMaxの価格は、1ヶ月の使用契約で24万円ほど。個人で維持するには高価なため、専門学校等で学び、会社のソフトを使用して働いている人が大多数でしょう。ソフトが全て自己保有で、転職ごとに必要なソフトを買い足すとか、自分の学んだソフトを使用している会社しか選べないのでは職業選択の幅が極端に狭まってしまいますが、いまやそんな時代でもなくなってきているため、業種の幅も軽々と越えられるようになってきました。
作品が好きで同じ業界に入ったものの、何か違うと感じている方。もっと自分の技術を違う方面にも伸ばしていきたいと考えている方は勇気を持って別業種に飛び出してみるのもありなのではないかと思います。
私はアニメ・ゲーム・漫画・遊技機映像業界の求人に携わってもうすぐ10年になりますが、各業界のメリット・デメリットは下記のように分けられると考えています。(あくまで個人的所感です)
ある程度業務としてアニメやゲーム業界で3D経験を積んだ方なら、3D制作の基礎は身についてきて、ある程度自分の制作能力の成長を感じられるようになってきていると思いますが、そのぐらいの時期に大きな壁としてぶち当たるのは、「作業者」でいるか、「ディレクター」になるかの分かれ道です。アニメやゲームではクライアントとお客さんありきで完成予想図に向けて全チームが走っていくため、分業の中の1パートでしかいれず、自分のクリエイティブティを発揮する場はなかなか巡ってきません。3Dの現場で働き続けるためには、1作業者に徹して仕様通りのものを作り続ける他にありません。そうした1作業者にも年齢的限界が来ますので、30代半ばぐらいから新たに「ディレクター」という選択肢が出て来ます。現場にがっつりというわけには行かないですが、現場のデザイナーを取りまとめるポジションにつくことで一段上のポジションで現場に携わるという選択肢です。
では、作業者として素材を作り続けて、年齢的限界がきたら引退するか、ディレクターに鞍替えして現場から少し離れたところで管理者として働くという選択肢以外に、「クリエイターとして一生働きたい」という選択肢があると思いますが、そうした方ならに特におすすめなのが、遊技機・映像業界への転職です。
遊技機・映像業界では常に新しい映像表現を作り上げていくことを至上命題として映像制作にあたっていることが多いため、アニメやゲームよりも仕様書に則った制作であることが少なく、現場からデザイナーのクリエイティビティを反映した映像作りを推奨される場面が多く発生します。絵コンテをどう読み取って、どこにカメラを配置しどんな演出を行うかは、各デザイナーの意見によって決定することが少なくありません。そのため、常に社内の同僚やクライアント、そしてその先のお客さんを驚かせ、喜ばせる映像作りをすることに心血注ぐことができます。この業界に身を置くデザイナーは、のちにCG監督として有名になっていく方も多くいらっしゃいます。CGをアニメやゲームの中の一部ではなく、メインコンテンツとしてエンターテイメントさせるのが映像業界なので、「1作業者」でも「ディレクター」でもなく、「クリエイター」を選択したいあなたには、ぜひ遊技機・映像業界への転職を選択肢の一つとして視野に入れてみてほしいと思います。
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