将来への不安
ラクジョブ事務局の桜井です。記事をお読みいただきありがとうございます。こちらの記事はPRTIMESに掲載された「」という記事です。この記事で将来について経済的な不安があるかと聞いた際に「不安」と答えた人は全体の4割に上るという統計が出ています。多い、少ないは置いておいて2.5人に対し1人は不幸と考えている計算になります。
何より自分が不安と感じていなくても計算上3人の友人がいた場合、1人は不幸と考えていることになり、時間を共にすることが多ければ自分も不安と感じる様になっていく可能性があります。アニメゲーム漫画業界の会員さんも同様で以前、ヒアリングしたデータですが、経験者、未経験者限らず「取り敢えず食いつなげる仕事があれば」という回答は5割以上に上りました。将来に希望を感じているならまだしも、不安を感じているのはアニメゲーム漫画業界の将来から考えてもいい話ではないと思います。今回は数値などを使い日本の経済状況などを見つめる機会にして頂ければと思います。
希望があると答えた人は1割
こちらは内閣府が発表している「わが国と諸外国の若者の意識に関する調査報告書平成25年度版」です。この中に将来への希望という質問があるのですが、日本の結果をみてみますと希望があると答えた人は12.2%、アメリカ、韓国、英国、スウェーデンと比べると約4倍近く意識に差が出ています。ドイツ、フランスと比べても約2倍の開きがあります。国毎の意識調査でもこの様な結果が出ております。「どちらかといえば希望がある」と答えた人を入れますと6割は希望ありと思っていると理解出来ますが、よくよく考えて みた時、どちらかといえばなど中途半端な回答する時というのは確信を持っていない時だと思います。ですから、不安があるが希望はありそうくらいのニュアンスだと思い、希望があると答えた人は含みませんでした。
給与面での不満
次にこちらのデータです。こちらは将来イメージに関する質問への回答ですが「お金持ちになっている」と答えた人は1割にも届きません。ここに関しては諸外国も大差はありませんが、どちらかといえば…を入れますと日本3割、韓国6割、アメリカ5割、英国5割、ドイツ3割、フランス4割、スウェーデン4割となっております。実質的に給与という面への質問ではありませんが「そう思わない」の圧倒的な多さから経済的不安をどことなく感じている結果といえます。
お金持ち=カッコいい訳ではありませんが、若い子たちが将来への不安を感じている今の姿は少し異様ともいえます。不安を感じずとも、希望があると答えた人が多ければ未来は明るいのですが、そうとも言えず様々な所に不安を感じて生きていることが如実に出ています。
参考資料:「わが国と諸外国の若者の意識に関する調査報告書平成25年度版」
日本のGDP
GDPというのは国内総生産です。将来への不安を感じている人が多いのは不景気と周囲が叫ぶ声が多いことが関係していると思います。実際GDPは95年頃までの上昇率から比べると著しく伸びは止まり、下降を辿っています。ただ、本当に日本は不景気なのでしょうか。日本は終戦後、焼け野原から復活する!という強い意思の元、国と国民が一体となり右肩上がりの急成長を遂げました。95年でガクッと下がったのはBIS規制により銀行の制限が厳しくなったためです。今迄の様な経済システムでは回しきれなくなり会社も立ち行かなくなり倒産、そんな事がたくさん起きたのが95年代です。
このことが原因だとした場合、景気が悪いという話とはズレませんか。景気が悪いというのはお金の周りが悪いことと言えますが、銀行が貸し渋りを行い資金援助が難しくなったということとは別の話です。突然、みんながお金を使わず貯め込むようになったことが本質的な原因です。溜め込むのは将来に不安があるからですが、その不安はBIS規制というルールによって生み出された物です。BIS規制を簡単に言いますと、海外取引をする場合は自分の資本を8%は持っていなくてはダメですよ、という物です。こうした理由により銀行は今までの様なシステムを取り続けることが難しくなり、そこからお金を借りていた企業も経営破綻などを起こし、不景気という事態が招かれました。もう一度言いますが、お金を使う頻度が減ったこととは別ですがこの当時の人は「天災だ」と思うかのごとくお金を極端に使わなくなり、消費活動が一気に減りました。
不安は作られたものだった
不安を感じる必要がないことはこの話で理解頂けたと思います。将来に不安を感じながら働くことほど生産性を下げる行為はないと思います。知っている様で知られていない話をラクジョブ新聞で届けることでアニメゲーム漫画業界の生産率は変わると思います。
不思議とカラクリが理解出来ると不安が消えることってありませんか。人間が成長や凄いアイディアを思いつく時というのは心から楽しんでいる状態です。より良い作品が生まれれば自然と支持され、買われていきます。不景気はお金の循環を良くなれば改善されます。この記事をキッカケに不安ではなく希望を感じて作品作りに臨んでいただけたら嬉しく思います。
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