近年、アニメの視聴方法は、配信側も視聴側も多様化してきています。配信側は、テレビでの配信、もしくはビデオでの販売やレンタルが一般的でした。しかし、通信網の発達により、インターネット配信が可能になったことによって、リアルタイムやビデオのような媒体を使ったもののみならず、VODのような動画配信サービスによって、いつでもアニメを見ることが可能になりました。そして、視聴する媒体もテレビのみならず、スマホやタブレットでの視聴も可能になりました。
人々の生活スタイルの変化によって、アニメのサービスで大きな開きが出てきています。例えば、アニメ専門動画配信サービス「dアニメストア」は、月額400円で、1600タイトルのアニメが見放題というサービスを2012年7月から開始し、2016年3月までに会員数200万人、単純計算で8億の売り上げを出しています。そして、事業強化のために、アニメオンラインショップとの連動や、アニメソングのミュージック映像も流すことを発表しています。一方で、ビデオプログラム、最近ではDVDやBlu-rayが一般的ですが、販売が伸び悩んでいます。1クールの30分アニメを制作する場合、だいたい2億円ほど必要となります。そして、その製作を回収するためには、DVDやBlu-ray一本あたり、約6000本売る必要があります。しかし、1クールあたり数十タイトルというアニメが放送される中、その数字を超える作品は、だいたい十本前後、ひどいものになれば3けたのタイトルもあるほどです。
販売数を伸ばすために
これまで、アニメの販売方法に関してはいろいろな方法がとられてきました。アニメの本編以外でも、オーディオコメンタリーや映像特典、初回生産版限定グッズなどをつけたりしてきています。他には、「機動戦士ガンダムユニコーン」の時のように、劇場公開と同時に販売を開始したり、「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の買い切り型の動画配信サービス、EST配信などの試みが行われてきました。
そして今回新たにアニプレックスから提供されるサービスが「ビューキャスト」というサービスになります。
<アニプレックス>アニメをスマホやタブレットで視聴 新サービス「ビューキャスト」30日開始
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160327-00000013-mantan-ent
引用始め
「ビューキャスト」は、DVDとBDに同封されているシリアルコードを公式サイト(https://viewcast.jp)で入力すると、スマートフォンやタブレットに作品をインストールできる。ストリーミング配信とダウンロード形式のどちらも選択でき、10秒だけ飛ばしたり、巻き戻す操作も可能。また本編映像だけでなく、特典映像や特典CD、ブックレットもデジタルで視聴できる。サービスの利用には無料の専用アカウント「ANIPLEX+」と、作品ごとに配信される無料アプリが必要になる。第2弾は6月29日発売の「暦物語」になる予定。
引用終わり
ストリーミング配信やダウンロードに必要なシリアルコードの有効期限は、商品発売から2年の予定で、ダウンロードは、ブルーレイレコーダーのダビング回数と同じく、最大10回、端末は最大5台まで利用可能とのことです。サービス第1弾は、3月30日の「心が叫びたがっているんだ。」のDVDやBlu-rayでやる予定です。
動画配信サービスないメリットは
ダウンロードが選択できるということもあり、これまでの動画配信サイトとは違い、通信環境についてきにする必要がないことは大きく、通信料や通信速度を気にすることなくアニメを視聴できるのは大きいでしょう。これによって、より身近に、より手軽にアニメを楽しめる環境が整っていけばと思っています。加えて、今回のサービスで、パッケージの購入者が増えてもらえれば、さらにアニメに対して予算をかけることができ、次回作への期待を大きく持てることが増えてくるでしょう。
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