昨日、ガチャ規制の新ガイドラインが発表されました
上記の記事でも少しふれましたが、消費者庁の国会答弁なども受けて、年末年始に問題視されたガチャの射幸心を煽る課金問題に関して「日本オンラインゲーム協会」から業界全体で取り組むべき自主規制のガイドラインが発表されました。それによると、
①ガチャで希望するアイテムを得るまでの総額は1回あたりの課金額の100倍までで、上限額は5万円
②アイテムは種別に当たる確率を明示
③社内に運用責任者を定めアイテムの確率設定などを記録に残す
などとし、4月から実施予定となっています。
しかし、これらを実践して行くとなると1イベント1ユーザー当たりの課金額=売上上限が5万円ということになり、スマホゲーム業界から見たら大きな売上減につながってしまいます。それを阻止するためには同一イベント期間中に複数ガチャを用意することや、ガチャ以外の課金要素の実装、イベント期間自体のサイクルの短縮などの施策が考えられますが、そのためには施策を考えるアプリプランナーへの仕事の負担が格段に多くなりそうです。
アプリプランナーとはそもそも、アプリプランナーとはどんな仕事をしているのかというと、
・ゲームルールの起案、仕様作成、ならびにデータの作成
・ゲームバランス調整
・企画チーム内ワークフローの整理
といった業務を、社内のディレクターを中心に、メインプログラマー、チーフデザイナーと協力しながら、ユーザーの満足を目指して開発に取り組みます。今後の自主規制に向けて、社内とより一層連携し、規制内容を守りながら会社自体・ゲーム自体の価値を損なわせずにプレイヤーを真に楽しませるゲーム制作が、求められていきます。ゲームという集団制作において、「自分が何をするか」ではなく、「誰のためにどこを目指すか」にチームの目を向けさせる「チーム全体の潤滑油」としての役割が求められます。
ゲーム全体の仕組みと構造の知識、他社ゲームの面白さの研究、ユーザーの求める内容なども全て加味して動く必要があるので、現場の制作者よりも一段上の視点が要求されるのが、アプリプランナーです。まれに新卒でも募集している事がありますが、この規制にも取り組んでいく側面では、ある程度運営経験がある経験者プランナーがより業界内で求められていく流れになることが予想されます。ただ、経験はプランナーとしてのものでなくても良いという場合もあります。プログラマーやデザイナーからプランナーに転向すると言うこともしばしばあり、要は現場での作業を網羅しつつ、もっと根幹のゲーム性の部分の構築に頭を持って行けるか、というところが見られています。
頭脳で勝負のプランナーはディレクターへのステップアップも見込める
このように、現場、ユーザー、規制、業界環境、他社の状況など全て把握した上で最高のゲームを作る事に挑戦するプランナーの役割はゲーム制作でもかなりウェイトが高く重要なポジションです。そのため、プランナーをある程度経験してノウハウを身につけた人材は、その後ディレクターやプロデューサーとしてゲームにクレジットされる場合もあるような有名クリエイターになり得る可能性を秘めています。プランナー出身で会社の代表者を務めている場合も多数あり、ゲーム業界で自分の作りたいゲームがある場合はプランナーとしてキャリアを積むことが一番の近道になります。
ラクジョブでは現在、下記のプランナー募集を行っています。それぞれ特色のある募集なので、チェックしてみてください。
https://raku-job.jp/index.php?op=offer_list&s_oid[]=516a58eb5a2f41065
ラクジョブ、採用の相談などは下記からどうぞ