ゲーム業界の求人で最近よく聞く注目職種 プランナー UIデザイナー モーションデザイナー テクニカルアーティスト

日進月歩のゲーム業界では、求人採用ニーズも日進月歩で変わっていきます。今回はそんな業界最前線の採用事情についてです。就職転職活動中の求職者、企業の採用担当者、中小企業の社長さん、みなさんに役に立つ情報です。ぜひ参考にしてください。

shutterstock_323898947プランナー

プランナー自体は別に新しい職種ではありません。企画作成、仕様書作成、レベルデザイン、バランス調整、レベルデザイン、進捗管理など、ゲーム作り全体を支える大切な仕事です。そのプランナーの採用ニーズが高まっていることには、ソーシャルゲームの発展による運営業務の発生があります。

コンシューマーゲーム時代は、マスターアップすれば開発者の仕事は終了。プロジェクト休暇の後、次のプロジェクトへと移行できましたが、ソーシャルゲームの場合、リリース後の開発者の手を離れることなく、運営が続いていきます。ソーシャルゲームはダウンロードされるだけでは一円にもなりません。ダウンロードからプレイ、課金に繋がって初めてお金になります。運営はソーシャルゲームの柱です。そして、その運営に特化したプランナーは「運営プランナー」とまで呼ばれるようになりました。

KPIの分析からイベントの施策やバランス調整を行い、プレイヤーの体験を最大化しつつ、売上目標も達成する、そのための肝がプランナーです。腕のいい人がいるだけ売上が上がる可能性も高まるということで、ソーシャルゲーム各社でプランナーは取り合いになっています。

shutterstock_273156821UIデザイナー

UIデザイナーも別に珍しい職種ではありませんでしたが、近年採用のニーズが急激に高まっています。この背景にはスマホゲームの発達があります。

コンシューマーゲームはコントローラーを用いて操作します。押したボタンによってゲームが反応し動きますが、スマホゲームにはコントローラーがありません。スマホのゲームをタッチすることでゲームが動きます。いわば、ゲーム画面そのものがコントローラーです。自在にコントローラーの形を変える自由を手にした反面、ゲームごと、ゲーム画面ごとに適切な画面配置のあり方、UIのあり方を模索する必要があるのがスマホゲームです。

より直感的にわかりやすいUIが必要とされ、文字で説明するようなものだけではなく、小さなUIの中にイラストも埋め込まれ、より分かりやすさが追求されます。アイコン力、アフォーダンス、ピクトグラムなどの用語も飛び出すようになり、ソーシャルゲーム各社のUIへのこだわりは年々強くなっています。

モーションデザイナー

モーションデザイナーと言っても、3Dのモーションではなく、2Dのモーションです。呼び方もモーションデザイナーと言ったり、アニメーションデザイナーと言ったりします。1枚絵、イラストの表現だけでなく、絵を動かすゲーム画面ごとに近年増えています。スマホのスペックも高くなり、3DゲームやMMOのゲームも増える中で、イラストをイラストとしてハイクオリティにする以外の選択肢に注目が集まっています。Live2DやSpine、Sprite Studio、Flash、After Effectsなどを使った作業になります。

萌えの強いゲームや乙女ゲームのアドベンチャーゲームからRPG、アクション、パズルに至るまで見栄えを楽しくする、常に何かが動いていて見ていて飽きないという体験へシフトしています。

また、モーションとは少し異なりますが、エフェクトデザイナーも見栄えをリッチにするために求められることが増えています。UnityのパーティクルShurikenやBISHAMON、After Effectsを用います。

shutterstock_265384880-850x819テクニカルアーティスト

テクニカルアーティストは、端的に言うと、プログラマーとデザイナーの橋渡し役です。テクニカルデザイナーとも呼ばれます。スマホデバイスの日進月歩の進化に合わせ、スマホゲームの可能性、ゲーム表現の可能性も日々日々広がっています。その表現の可能性は実現させる役割がテクニカルアーティストに求められています。

ゲーム開発チーム内から出てくる「こんなことがしたいんですけど、できませんか?」という要望に対して、現状のノウハウや方法で解決策が見つからないときにも、それを実現させるために頭をひねり回すことが求められます。立ち位置としてはR&Dやギークスと呼ばれるような人に向いています。

shutterstock_180754775常に求められるのは最先端

今回は、プランナー UIデザイナー モーションデザイナー テクニカルアーティストの4つの職種を取り上げましたが、これらの職種が1年後も変わらず高い採用ニーズがあるかというとそんなことはないでしょう。PlayStation®VRや任天堂新ハードNXの登場も控え、今後はそこに対応した新しい技術も必要になるでしょう。ゲーム業界に身を置き続けたいのであれば、ぜひ最新情報にアンテナを張ってキャッチアップしていってください。ラクジョブ新聞でも、ゲーム業界、アニメ漫画業界の最新情報を配信していきます。

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