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2016.03.17 ゲーム業界 ゲーム会社 大手と中小のメリット・デメリット

ビ・ハイアは、アニメゲーム漫画業界に特化して、求人サイト「ラクジョブ」を10年近く運営しています。その10年の間に数千人規模の大手メーカー、パブリッシャーの求人から数名規模の中小下請けデベロッパーまで様々な求人案件を手掛けてきました。今回はその中で見えてきた中小デベロッパーの求人ニーズについてお話します。

pazdraゲーム業界はデベロッパーがほとんど

ゲームというと、どうしても「ファイナルファンタジー」「ドラゴンクエスト」「マリオ」「ゼルダ」「モンスト」「パズドラ」などの大型タイトルなどを手掛ける任天堂、スクウェア・エニックス、ガンホー・オンライン・エンターテイメント、ミクシィなどの大手メーカー、パブリッシャーが思いつくかもしれませんが、実際ゲーム業界にある会社は、表には名前の出てこない中小企業、デベロッパーがほとんどです。

ビ・ハイアでは、業界に特化して4000社以上のつながりがありますが、おそらく業界内にいる人に業界の名前を挙げてもらったとしても100社以上答えられる方は少ないのではないかと思います。その100社ぐらいという数がおそらくゲーム業界内で名前が知られている会社の範囲ということもできるかと思います。つまり大手有名企業とそれ以外の企業の割合が1:39、一般には名前の出ない会社は97.5%を占めていると考えていいでしょう。

shutterstock_26480224497.5%が求めている人

では、その97.5%のゲーム会社はどのような人を求めているのか。それを知るためにまずは中小企業の立ち位置を知ることから始めましょう。大手メーカーやパブリッシャーは年に何本ものゲームタイトルを世に出す会社が多いですが、その開発の全てをメーカー、パブリッシャー自身で行うわけではありません。その会社の看板ナンバリングタイトルやAAAタイトルは社内で開発が進みますが、それ以外のタイトルは外部に開発を委託します。DMMの「艦これ」や「刀剣乱舞」など、大ヒットタイトルでも外部開発の例もありますが、基本的にはそのような構造が一般的です。つまり、中小デベロッパーに回ってくるのは、中小タイトルか看板IPの派生ゲームがほとんどです。

しかし、中小デベロッパーがそれで満足かというともちろんそんなことはありません。元々ゲーム業界でクリエイターとして働いていた方が独立される場合、そのほとんどが「自分のゲームを作りたい。自分だったらこんなゲームを作れるのに」という思いを起爆剤にして起業するケースが多いです。そんな会社が求める人はやはり「自分たちのゲームを作りたい」という思いに共感してくれて能動的に行動してくれるような人です。実際、新たなフィールドを求めて、大手企業から中小企業へ転職する人も少なくありません。

shutterstock_145514185大手企業のメリット・デメリットと中小企業のメリット・デメリット

大手企業のメリットはなんといっても、大きな仕事ができるチャンスがあることです。動かせるお金も大きいです、100名以上の体制のプロジェクトもあります。総従業員数が100名以下の会社がほとんどの中でそれだけの規模のタイトルに関われるのは大手企業だけです。また、年収も100万、200万高くできる可能性があります。しかし、一方で大手企業になればなるほど、個人の役割が細分化され、歯車的になってしまうというデメリットもあります。また、人数が多いため、上に行くことも困難です。「上が詰まっている」と聞いたことがある人もいるかと思います。

中小企業の場合、数十名から十数名の規模感がほとんどなので、手を挙げるだけでチャンスを手にすることができますし、個々人の裁量も幅広く認められるケースが多いです。一方で、人数の調整が難しく、プロジェクトで人が足りないとなれば、その分個々人の仕事量への負担になりますし、現状のリソースで対応できない部分に関しては、「できるようにする」という前提で「柔軟に対応」することが求められます。

shutterstock_356008268結局は「何がしたいか、どんな目的を持つか」です。

大手企業で働くことにも中小企業で働くことにもメリット・デメリットはあります。加えて、どちらを選んだとしても大変なことは出てきます。天国のような環境を望んだところで、望めば望むほど転職を繰り返して、キャリアに傷をつける結果に終わってしまいます。

そうならないためにも、まずは自分が何を目的とするのかを決めるしかありません。大手企業で親や家族にも体面良く、そこそこに良い暮らしを提供してもいいですし、中小企業でゲームに魂と人生を賭ける選択もできます。あるいは自らが独立して会社を立ち上げることもできるでしょう。今回はその選択のための参考になればと情報を提供させていただきました。ゲーム業界で転職を考えている人はぜひ参考にしてください。

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