以前より、ラクジョブにはちらほらと韓国や中国の方の登録がありました。日本の文化に興味のある外国人の方がわざわざ日本に来て勉強しているのだなと思っていました。しかし、最近では、興味とは関係なく日本への就職を希望する韓国の方が増える傾向があります。今回は韓国の経済状況を見つつ、今後のアニメゲーム業界への影響についての記事です。
韓国造船業に未曾有の危機、ヒュンダイ重工・サムスン重工の赤字は3兆ウォンに―韓国
https://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20160206/Recordchina_20160206026.html
引用始め
世界経済が低迷するなか、造船業界は厳冬に突入。中国、日本との厳しい競争もあり、韓国造船メーカーは未曾有の危機に立たされている。
引用終わり
ヒュンダイやサムスンといえば、韓国の財閥が管理する企業で、韓国内でも好調な企業として考えられるが、世界経済の悪化で財閥系の企業にも影響が出るということは、財閥系以外の企業はさらに厳しい状況になっているでしょう。
韓国の平均年収
韓国では、先に話したように財閥系の企業が大きな実権を握っています。しかしその一方で財閥系から離れた企業はかなり厳しい状況のようです。
韓国の”実質”平均年収は3000万ウォンに満たない
https://blog.livedoor.jp/kanedashoji70/archives/42081146.html
3000万ウォンは日本円にして約285万円(1ウォン=0.095円換算)になります。この数字は、日本の平均年収の415万円(国税庁 https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_company-heikinkyuyo)と比較すると、7割弱ほどしかないことになります。加えて、都市部のソウルは東京よりも物価が高いため生活が苦しい方が多くいるのではないでしょうか。またこのような記事も産経新聞で掲載されました。
「韓国の若者よ、日本で就職しよう!」 韓国協会が支援方針 すでに説明会開催
https://news.livedoor.com/article/detail/11240316/
韓国では、若者層の失業率の悪化や就職難が続いており、韓国協会が日本への就職支援をするという方針を発表しています。そのため今後、韓国からの採用希望者がどんどん増えると思われます。
韓国クリエイターの傾向
ラクジョブの登録者でも、韓国籍方が増えていますということを先に話しましたが、アプローチに関しては日本の方より積極的な印象があります。以前、ラクジョブの代表が講演のためにあるアニメゲーム漫画系の専門学校に行った時も、中国や韓国の人たちの方が積極的に質問をしたりしていました。もともと国外に出て、文化も言葉も違う中で生活していこうという方々ですからバイタリティーはとても高い方が多いです。
採用側として
企業経営者や採用担当者としては、求めるものさへ作ってもらえれば、もしくはスキルや日本独自のテイストを吸収し、成長していってもらえる素養があれば、多少たどたどしい日本語だとしても採用したいと思うのではないでしょうか。加えて、平均年収が単純に3割も違うということもあり、人件費削減の面も考えればむしろ積極的に採用していく流れになっていくのではないでしょうか。
今年は売り手市場と言われているが、今後は・・・
今年の就職活動は、バブル期以来の売り手市場と言われていますが、今後、外国人労働者の増加を考えれば、競争は激化していくのではないでしょうか。アニメゲームにおいては、近年、海外からの日本進出の話をよく聞くようになりました。先日もある中国の映像制作会社が日本に支社を作ったという話を聞きました。昔からアニメの動画、仕上げ部分に関しては海外を使っているため、技術面ではかなりのものがありますし、プログラムに関してはプログラミング言語を使うため、コミュニケーション等に問題がなければ国籍は関係ありません。つまり、どちらもコミュニケーション能力が必要となりますが、プログラミングなら即、デザインであれば日本のテイストを理解すれば対応可能になります。そのため、海外の方は、本当に日本のアニメやゲームが好きでスキルがあれば日本での成功も難しくありませんし、逆を言えば、日本のクリエイターはそんな海外のクリエイターとも競わなければならないという環境になってきています。
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