今回は、スマートフォン向け「刀剣乱舞-ONLINE- Pocket」のリリースから見るPCブラウザゲーム業界とソーシャルゲーム業界についてです。
スマホ向け「刀剣乱舞-ONLINE- Pocket」リリース 事前登録147万人
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1603/01/news125.html
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DMMゲームズは3月1日、ニトロプラスと共同製作したゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」のiOS/Android版「刀剣乱舞-ONLINE- Pocket」をリリースした。PCブラウザ版とプレイデータを共有できる。
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「刀剣乱舞-ONLINE-」、通称とうらぶは、ニトロプラスとDMMゲームズが共同開発したPCブラウザゲームで、刀剣を擬人化した刀剣男士が女性層に受け、DMMのブラウザゲームのプラットフォームにおいて、女性層に最も人気のあるタイトルとなり、全体で見ても、「艦隊これくしょん」に匹敵する人気となっています。
PCブラウザゲームの弱点
これまでのDMMプラットフォームでのブラウザゲームの弱点は、外でのプレイがしづらかったところです。私自身、刀剣乱舞はまだプレイをしていませんが、艦隊これくしょんを例にあげるのであれば、艦の建造時に一定の材料を配合するとともに、出来る艦に対して、一定の建造時間が数十分から10時間弱必要となってきます。また、艦隊を遠征に出す際も数十分から長ければ1日近くかけて遠征を行います。またそれに応じて材料や報酬がもらえるので、効率的に強くしたいと考えている人にとって、ある一定の周期でプレイしたくなる仕様となっています。しかし、これまではスマートフォンへの対応がなかったため、常にプレイしたい人にとっては、ノートパソコンもしくはタブレットPCとネット環境のためのルーターを持ち運ぶことが必要となっていました。たまにそういう方を電車内等で目撃することがありましたが、全てのユーザーがやっていたわけではないでしょう。
ソーシャルゲームユーザーの獲得へ
DMMプラットフォームのゲームをiOS/Android向けに対応させたことによって、これまで、家ではDMMのPCブラウザゲーム、外ではソーシャルゲームと住み分けをしていた人に対してどちらが優先となるのか。また、これまでソーシャルゲームしかやらなかった層がDMMのPCブラウザゲームをやりやすい環境となってきました。この後、「艦隊これくしょん」のAndroid版もリリースされる予定となっており、興味はあったが、家でしかできないという欠点のために敬遠してきた層に対してもプレイしやすい環境が整ってきたように思います。
DMMゲームズがリリースしているソーシャルゲームに関して人気はいまひとつの模様です。そのため、今回の「刀剣乱舞-ONLINE- Pocket」や「艦隊これくしょん」の投入により、新たなユーザー層の獲得を期待していることでしょう。
今後、ソーシャルゲーム業界は、ガンホーやmixi、コロプラ、LINEなどに新たにDMMの人気タイトルが参入し、さらに競争が激しくなっていくことでしょう。
これまでのソーシャルゲーム業界から見て、パズルでシェアを広げたガンホー、引っ張りアクションで広げたmixi、スマートフォンでの初のフル3Dゲームを実現したコロプラとヒットを生み出す会社は、今までにない独自のゲーム性を持って成功してきました。レッドオーシャンと言われているソーシャルゲーム業界ですが、奇抜なアイディアがあれば一攫千金を狙える市場でもあります。そして今のソーシャルゲーム業界はそんな奇抜なアイディアのゲームのヒットを必要としている時期でもあります。もちろんリスクはつきますが・・・。そんな奇抜なアイディアを持ったプログラマーやプランナーなどのクリエイターにはそれを活かせる会社に入ってもらい、どんどん世に出していってほしいものです。
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