アニメ作品をより華やかにするエフェクト付けのお仕事について

今回は、アニメ制作におけるエフェクト付けです。アニメ制作において、エフェクト付けは、かなり後の工程になります。

00000422視覚的効果の強いエフェクト

(画像は「灼眼のシャナⅢ」の公式サイトより第1期 1話カット)
エフェクトは、ドラマ、映画、ゲーム、パチンコ、パチスロ、アーケードを始め、今や映像制作においてなくてはならないものです。もちろんアニメも例外ではありません。そしてアニメにおいて、キャラクターの動きとともに、視覚的効果が強いのがエフェクトです。閃光や日光の光の筋、爆発シーンでの爆炎などなど、いたるところに使われています。私自身もアニメ「灼眼のシャナ」のヒロイン「シャナ」の周りに舞っているキラキラと光る火の粉や攻撃の際の炎のエフェクトの美しさは今でも印象深いものになっています。今振り返れば、第1期の放送が2005年10月なので、もう10年以上前の作品ということに驚いています。

100px-Adobe_After_Effects_CS6_Iconエフェクト付け
アニメ・ゲーム・パチンコ・パチスロ業界といろいろな会社に伺う機会がありますが、最もよく聞くエフェクトのソフトが「AfterEffects」になります。そこには、何種類もの決まったエフェクトの素材があり、それらの素材を映像に組み合わせることにより、エフェクト付けをしていきます。それでも対応できないものに関しては、その場面に適したプラグインを追加購入することによって、作成したりします。また、アニメ会社の場合だと、作画のテイストに合わせるために、アニメーターに作画でエフェクトのパーツを作ってもらい使用したりします。特に爆炎や土けむりなどのエフェクトは、作画や3DCGでよく作られている傾向が見られます。

それらのソフトやクリエイターによって作られたエフェクトを使って、アニメの場合では、キャラクターの動きのタイミング合わせてエフェクトをつけることによって、特に戦闘シーンで多く使われると思いますが、より見栄えのするシーンにすることができます。


shutterstock_371263615エフェクトを使うことによって

エフェクト付けに関して、最初に視覚的効果が強いということを言いましたが、映像制作において、エフェクトを使うことでもう一つのメリットがあります。それは、クリエイターの工数を減らすことができるということです。例えば、あるシーンで連続して爆発するシーンがあったとします。普通に全ての爆発をクリエイターに書かせた爆発の数分、負担が倍増します。しかしエフェクトを使うことによって、流用することができるため一つの爆発のエフェクトを作るだけで良くなるのです。光線のエフェクトに関しても、ソフトにあれば、それを使い、エフェクトの始まる位置と方向とタイミングさへ合わせれば何本でも複製できます。また、光の描写のようなグラデーションをつけた表現はアニメの仕上げにおいてもなかなか制作しづらい部分ではあるでしょう。

key最近で特にエフェクトにこだわったアニメ

(画像は「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」の公式サイトのキービジュアルより)
最後に、最近見たアニメの中で、最もエフェクトをうまく使っていたのが、ufotableの「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」です。作品中の多くのシーンが戦闘シーンのため、エフェクトが多用されています。そして、武器もあれば魔法も使うため、武器同士の摩擦によって生じる火花や、剣戟、また、魔法攻撃による光線や雷状の閃光など、ここ最近のアニメで1、2を争うほどのエフェクトの多さではないでしょうか。それゆえに戦闘シーンの見応えはとても面白いものとなっていました。

アニメ作りにおいて、パートごとに様々なお仕事が分かれています。それら全てのクオリティーが良くて初めて名作というアニメが生まれるとおもっております。ラクジョブでは、そう言った名作と呼ばれるコンテンツを生み出すためのお手伝いができればということで日々、運営しています。もしアニメゲーム漫画業界のことについてご興味、ご相談がありましたらお気軽にお問い合わせください。

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