新卒・未経験 ゲーム業界 就職 何も持っていない人がゲーム会社から内定を獲得するために必要なこと

今回は、とあるゲームパブリッシャーの社長さんに「新卒・未経験であればどんな人を採用したくなるか」という話を聞いてきたのでご紹介します。

shutterstock_180511868内定をもらえる人、もらえない人の違い

新卒・未経験の方で、「ゲームが好きだから」という理由でゲーム業界を目指している人は毎年数多くいます。多くの人がゲーム会社に応募して、内定をもらっていたり、お見送りの連絡をもらっていたり、お見送りの連絡自体もらっていなかったりします。では、内定がもらえる人と内定がもらえない人の違いはどこにあるのでしょうか。

内定をもらえる人には2種類あります。一つはすでに卓越した何かしらの技術を持っている場合。一人でゲームをつくってそれがコンテストで入賞している。ずっと絵を描いていてpixivで評価が高い、映像作品を自作してYouTubeで再生回数を稼いでいる、バズっている、などの要素があれば、それだけで十分な評価につながるでしょう。実際、ゲーム業界で仕事をしている人たちの中には、一般の業界・仕事と比べてコミュニケーション能力が高くない職人気質なクリエイターも大勢います。そして、業界としても、会社としても、そのような人たちを受け入れています。実力があれば受け入れられる世界ですし、一部の特出した天才がいるから大ヒット作が生まれている業界でもあります。しかし、このような実力を最初から備えている人がごく一部です。

shutterstock_381599116実力のない人に必要なのは「サービス精神」

では、実力のない人たちは業界で働くことができないのかというと、必ずしもそうではありません。実力のない人が評価されるポイントは「サービス精神」です。ゲーム業界において、実力のない人=一般人です。どれだけゲームが好きであっても、採用する側から見れば、そこら辺を歩いている通行人と変わりません。「なにもできないけどやる気だけはあります」は評価の対象にはなりません。まずはこれを受け入れてください。実力がないのであれば、どれだけゲームが好きでも一般人と同じレベルの評価です。まずその0地点を受け入れないことにはすべてが始まりません。

ならば、自分が0であることを自覚した上でそれを何とか1に引き上げるための努力が必要です。それがさっき言った「サービス精神」ということです。サービス精神とはいわば+αを提供することです。相手が求めていなくても与えることです。相手に言われなくても相手のためにできることを考えて先んじて実行することです。つまり、「スーツで来てください。履歴書を持ってきてください。」と言われて、スーツを着て履歴書を持って行っただけの人は不合格ということです。それだけなら、そこらへんに歩いている人に声をかけただけでも同じ結果を得ることができるでしょう。企業が求めているものはその一歩先であり、期待感、可能性です。

具体例であれば、言われなくても、企画書を持っていく、ポートフォリオを持っていく、ソースコードを見せる、一芸を披露するなど考えられることが様々あるはずです。例えば、とある会社さんでは、スーツで来てくださいと言われていたのに着物で面接に来たから内定を出したという会社さんの話を聞きました。その方は今年卒業予定で、現在も絶賛インターン中とのことです、もちろん私服で。

shutterstock_233667007保身があなたにリミットをかけている。リミットがあるから上手く行かない

一番上手く行かないパターンは何かをやれば何かの結果がわかっているから行動するという保身です。先ほどの着物の話にしても、10社あれば受け入れてくれるのは1社ぐらいかもしれません。面接にすらならず門前払いに遭う可能性もあります。しかし、それが嫌だから怖いからと言って、何も挑戦しないことがあなたを一般人、通行人と同じレベルに押し留めてしまっていることを自覚するべきでしょう。何も持っていないのであれば、何も持っていないことを認めるしかありません。しかし、企業は何も持っていない人を評価することはありません。何も持っていないけれども何かしら行動しないことにも何も生まれようがありません。

おそらく、就活では、数多くの会社からお見送りの連絡をもらっていることでしょう。だったらまずはその現実を受け入れてください。実際には就活で苦労なく内定を数多くの大手企業からもらえている人もいます。それはひとえに今まで積み上げてきたものの差であり、実力があるかどうか、評価に値するものを持っているかどうかの違いです。これまで積み上げてきたものが全て無価値なのであれば、何とかして価値をひねり出すしかありません。

じゃあどうすれば上手く行くのかをこちらから伝えることはできません。しかし、伝えることができないからこそ誰にでもひねり出せる可能性があるとも言えます。少なくともこれまでと同じ方法、同じ自分を繰り返すのであれば同じ結果しか得ることはできません。就活にお悩みの方はぜひ参考にして、価値をひねり出して、内定を獲得し、ゲーム開発を仕事にしてください。実際のところ、ゲーム業界に入ってからも大変なことの連続ですが、だからこそ「ひねり出す」という経験は社会人になってからも必ず役立つ経験になります。

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