ラクジョブ経由でゲームデザイナーやゲームのエンジニアなど毎月1名以上の採用があり、既に4年は掲載をしつづけていてる会社があります。
4年間の間に、転職や新卒の採用で増えたゲームクリエイターは
ゲームプログラマー5人(経験者)、ゲームのサーバーエンジニア4名(経験者)、3DCGデザイナー3名(経験者)、2DCGデザイナー4名(内2名新人)、UIデザイナー1名(経験者)、ゲームプランナー2名(経験者)など。それぞれ年収は300〜400万円前後。年齢は20代前半〜30代前半。
と、様々な職種を若手を中心に採用してきたゲーム開発会社さんがあります。何故こんなに採用してるのに、人が辞めないのか・・・それはアニメゲームマンガ専門求人サイトラクジョブの立場として言えるのは『過度な広告をしないこと』に秘訣があります。
アニメゲームマンガ専門求人サイトラクジョブは
ゲームクリエイターが転職をする際
ゲーム会社が採用をする際
この橋渡しをしています。その時、作成するゲームの求人広告を『過度に宣伝しない』『地味に広告する』ように勤めています。これは広告会社にとって非常に悩ましいところです。
広告を書く大名人といえば糸井重里さんです。現在67歳の糸井重里さんですが、アニメゲームマンガ業界にも関わっている人です。それはジブリの広告のキャッチコピーを書いてきたからです。
「このへんないきものは まだ日本にいるのです。たぶん。」 – 映画『となりのトトロ』
このコピーは有名ですね。当然私は映画も観て、レーザーディスクもDVDもBlu-rayも全部持っています。他にも
「4歳と14歳で、生きようと思った」 – 映画『火垂るの墓』
「忘れものを、届けに来ました。」 – 映画『となりのトトロ/火垂るの墓』
「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」 – 映画『魔女の宅急便』
「私はワタシと旅にでる。」 – 映画『おもひでぽろぽろ』
「カッコイイとは、こういうことさ。」 – 映画『紅の豚』
「タヌキだってがんばってるんだよォ」 – 映画『平成狸合戦ぽんぽこ』
「好きなひとが、できました。」 – 映画『耳をすませば』
「生きろ。」 – 映画『もののけ姫』
「家内安全は、世界の願い。」 – 映画『ホーホケキョ となりの山田くん』
「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」 – 映画『千と千尋の神隠し』
「猫になっても、いいんじゃないッ?」 – 映画『猫の恩返し』
「ふたりが暮らした。」 – 映画『ハウルの動く城』
「見えぬものこそ。」 – 映画 『ゲド戦記』
などなど、数々の作品の広告のキャッチコピーを書いています。ジブリがヒットしてきたのは宮崎駿監督の作品のパワーをもさることながら、鈴木プロデューサーや糸井重里さんなどのこういう『作品を広げる力』も関わっています。しかし、もし、素晴らしい広告に素晴らしいキャッチコピーがあり、それで映画館に行って作品が全く面白くなかったら??あなたは怒りすら感じるのではないでしょうか。
宣伝ばかり良くて、広告のコピーも素晴らしい。それなのに中身が伴っていない・・・中身を過大広告している・・・売れない物を無理矢理売ろうとしている広告・・・そういうものはダメだと思いませんか。
糸井重里さんも朝日新聞デジタル2015年5月25日のインタビューで
「使う人に喜んでもらえるか、考え抜く。喜ぶ姿が光景として浮かびあがらない商品は、ダメですね」
「製品ができてからお客さんの手に渡るまでは、長いドラマがある。広告屋は売るための助け舟を出すのですから、どこかで手伝うことはできます。でも、限界を感じたのです」
「自分が薦めたい商品ならいい。でも、もっと改善できるはず、なんて思ってしまうと、納得して商品を語れない。だからコピーライターはやめました」
「エルメスにキャッチコピーはないですよね。よいコピーをつくることと、売れるものをつくることは別。よくないものをコピーで売るなんて、やめたほうがいい」
と、コピーライター引退宣言をしています。
よいコピーをつくることと、売れるものをつくることは別。よくないものをコピーで売るなんて、やめたほうがいい
とはアニメゲームマンガ専門求人サイトラクジョブの求人広告にも言えることではないでしょうか。ゲームの求人広告を見て、ゲームクリエイターが転職をするとき、その求人広告が嘘ばかり・・・とまでは言いませんが、過大広告だったら?入った人はガッカリすると思いませんか。
ガッカリするどころか、すぐ辞めてしまいます。商品の広告だったら、だまされた、と思って返品したり、それが安い物なら諦めればいい話です。しかし、求人広告はそのクリエイターが転職をする、人生の転機のお手伝いです。やり直しはききません。
だからこそ、真摯に文章を書きたい。とはいえ、広告なのでしっかりと良い部分を伝えその会社に興味を持って貰えるようにする。ゲーム業界の転職においてミスマッチがゼロになるのは理想論かもしれません。それでも、ゲーム業界、クリエイターさんの転職活動の際に、少しでもその理想に繋がれば・・・という思いでいつも運営をしています。
その結果、離職率が少ない会社さんが生まれるのは本当に嬉しいことです。少し視点を広げて、アニメゲームマンガ業界だけではなく『日本全体ならどうなのか?』という事をみてみると
中小企業庁「人材マネジメントに関する実態調査」(2008年11月)をもとに、企業が直近10年間で正社員として採用した新卒者が現在まで働いている割合を企業規模別に示したものである。それによると、直近10年間で採用した新卒者が1割未満となっている企業や、1割以上3割未満となっている企業は、従業員規模の小さな企業ほど増加する。他方、新卒者が9割以上残っている企業も、従業員規模の小さな企業ほど増加する。このように、従業員規模の小さな企業ほど、離職率が高い企業と低い企業が二極化する傾向が見られる。
とあります。つまり、この統計でみると、10年間で採用した正社員が現在も9割以上残って働いているのは会社は20人以下の中小企業で全体の26.5%しかいない。社員数301人以上の比較的大きな企業になってくるとこの数字は更に下がり約21%しかいません。
採用する会社も、応募した人も、どちらも『採用したら、難癖付けて辞めさせよう』『就職したらこの会社をサッサと辞めてしまおう』なんて考え採用しません。なぜかというと、企業側は凄いお金をかけて採用活動をしているからです。
これは新卒採用媒体を運営するマイナビさんの資料です。これによると、人社予定一人当たりの採用費は55万ほどかかっていることになります。55万かけて『採用したらサッサと辞めてもらおう』なんて考える人はいません。更に、採用したら年間給料も含めて500万、1000万とお金がかかります。ずっといて欲しい、活躍して欲しい、と思うのが当然なのです。
就職活動をする方も平均で13〜14万円かかると言われています。
就職活動費用は平均13万-14万円になります。ただ、地元に戻っての就職活動など、大学の所在地と異なる場所で就職活動をする場合には、交通費・宿泊代などが大きな負担になります。交通費と宿泊費と合わせて30万-50万円かかったという学生もいます。また、アナウンサー試験を受けるために全国の放送局を行脚する学生は、100万円を超えることも珍しくありません。
日経就職ナビ 保護者版より
企業側は一人当たり55万以上の採用費をかけ、その後年間数百万以上のお金をかけ続ける。応募者側も一回の就職活動で平均で13〜14万円。高いと100万近いお金をかける。
この人を雇い続けよう!
この会社で働こう!
そんな想いで採用して、就職してるのに、
10年間で採用した正社員が現在も9割以上残って働いているのは会社は20人以下の中小企業で全体の26.5%しかいない。社員数301人以上の比較的大きな企業になってくるとこの数字は更に下がり約21%しかいません・・・
という事になってしまう。これは凄い悲劇だと思います。アニメゲームマンガ業界は日本に誇る産業です。これからの日本を背負う一つだと思っています。だからこそ、そこで働くクリエイターの皆さんが転職活動をする際に、少しでも『応募する企業』を見つけやすくするためにも、そして、離職率がすくない会社が増えるためにも、業界発展の視点からアニメゲームマンガ専門求人サイトラクジョブを運営していきたいと思います。
ラクジョブ運営会社
ビ・ハイア代表取締役 清水有高
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