交流会で仕事が成立した案件は数えるときりがない
今年1回目のアニメゲーム漫画業界経営者限定無料交流会まであと1週間となりました。交流会では毎回お仕事になりましたという嬉しい報告や、仕事手伝ってもらって助かりましたという話を聞きます。直近の仕事のみならず、先々の仕事として一緒にプレゼンして大型の案件を受注したという話もあります。それだけ仕事はもちろんのこと、飲み仲間としての出会いもある交流会ですが、今回は過去にスマートフォン向けゲーム開発を受注した話を紹介したいと思います。
ゲーム開発も多くの会社でコンシューマーゲームやフィーチャーフォン向けのソーシャルゲームからスマートフォン向けのゲーム開発へと主軸が移っていたとき、ゲームの新規企画を求めているパブリッシャーがありました。参入のタイミングとしては遅い方ではありますが、それでもメインの事業としていたオンラインゲームが伸び悩み、このままではじり貧だなと思っていたときに、弊社をある会社の社長から紹介されお会いすることになりました。
最初は企画提案のしっかりできる会社を紹介するというところで話を進めていたのですが、どうせなら交流会で一気に募集するのも話が早いしいいかなと思い、交流会当日に紹介することにしました。その結果多くの会社と名刺交換を行い、企画に関してもかなりの数の企画を集めることが出来たそうです。その中の数社と現在でも仕事を進めており、今年リリースする予定となっています。
では単純に企画が良かっただけではないかと思われるかもしれませんが、企画の善し悪しはもちろんのこと、他の会社も見習うべきポイントがいくつかありますので、それをお伝えしていこうと思います。
新規企業と仕事を進めていくためのポイント
企画を提案して審査を待つというのは紹介したどの会社も同じパターンですが、ここからが他の会社と大きく変わっていた点です。まず第一に企画内容の変更や修正がかなり多かったのですが、その都度足を運んで顔をつきあわせての打ち合わせを積極的に行っていました。先方からは打ち合わせにしなくても修正後の資料を送付してもらうだけで大丈夫ですよといっていたのですが、細かいニュアンスや変更に伴う質問など面と向かって話をした方が最終的にスムーズに対応できるという理由で足繁く通っていました。多くの会社は依頼があったらその通りに修正して提出し、連絡を待つということを繰り返していました。その間のコミュニケーションはメールのみというところも多かったそうです。
これがなぜ重要かというと、発注側は実際に今後仕事をしていくとしてどれぐらいプロジェクトに真剣に取り組んでくれるのか、そして一緒に仕事をしたいと思える相手なのかということを考えます。そのときに対応はしてくれるけどメールのみで送った後の電話連絡もない会社と、都度打ち合わせを設定し、あれこれ細かい部分まで確認をし、提出したらその連絡を電話で入れてくる会社とどちらの方が印象に残るでしょうか?企画がすばらしい、これは採用だ!となる場合もあるでしょう。そうならなかったときに差を生むのは、細かいことに積み重ねです。そういった細やかな対応、問い合わせをしたらすぐに返事が返ってくるなど基本的なことを他社と比較してきちんと行えていたからこそ、現場からの覚えも良く、企画の修正も何度も繰り返して合格ラインにまで持って行けたのだと思います。
質問や依頼のレスポンスを意識的に早める
企画のやりとりを通じて実際に仕事をするときにどんな対応なのかと言うことを発注元は見ています。特に新規の取引先ともなると慎重になって当然だと言えるでしょう。だからこそこちらがしっかりと対応できる会社だと言うことを見せていく必要があります。すぐに依頼されたものが出せなくても、依頼があったら即座に返事を返し、中間報告を随時入れていくだけで相手の印象は桁違いに良くなります。そこまでしっかりと対応する会社がなかなかないからです。それだけレスポンスが早ければプロジェクトの遅延も発生しなさそうですし、きちんと仕事を進めてくれそうという印象を与えることが出来ます。本当に些細なことですが、こまめに対応してくれる人はなかなかいません。
仕事に真剣か
こちらが真剣に対応すれば相手もそれに答えて真剣に対応してくれたり、時間をしっかりとしかも優先的に使ってくれます。受注できるかわからない、仕事になるかわからないけれども、何度も会うことや連絡のレスポンスを高めるだけでとれる仕事もあります。案件がない、仕事がとれないと嘆く前に、今までのやり方を改めて仕事を受注しやすくなるために行動を変化させてみると良いと思います。同じことをしていては同じ結果かそれ以下にしかなりません。
逆にこちらが真剣に対応しているのに相手の対応が微妙なのであれば、それは取引をする必要のない会社だったと言うことです。会社というくくりにまでしなくても担当ということでもいいかもしれません。いずれにせよ相手にする必要はないでしょう。そんな人と一緒に仕事をしてもなにもうまくいくイメージがわかないと思います。お互いに真剣に良い作品を作りたいというところから、ヒット作であったり世間をあっと言わせる作品が生まれてきます。真剣に対応してくれない場合は、はずれを引く前にわかって良かったということでさっさと切り捨てましょう。
仕事を受注している会社はそれなりに理由があります。そういった部分を共有していくことでもっと仕事が受注しやすくなればいいなと思います。そのためにも仕入れた情報はどんどん公開していきますので、これからもチェックしてみて下さい。
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