今回の記事は、VR開発についてのお話です。
昨年行われた幕張メッセで行われた東京ゲームショウ2015、大手コンシューマーメーカーやソーシャルゲームメーカーが巨大なブースを出している中、密かな存在感があったのが、VRになります。数多くの企業でVRを使った映像制作が行われ、今後の拡大を予見させる印象を持ちました。
そして今年の9月15日から18日に開催予定の「東京ゲームショウ2016」にVR・人工知能のコーナーが新設されることが決定しました。
「東京ゲームショウ2016」にVR・人工知能コーナー新設
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1602/24/news110.html
引用始め
コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、「東京ゲームショウ2016」(9月15~18日、千葉・幕張メッセ)に、VR(仮想現実)関連の製品・タイトルを展示する「VRコーナー」と、人工知能関連の先端技術・サービスを集める「AIコーナー」を新設する。
引用終わり
各国でのVR開発
Oculus Riftを発端に、アメリカ、欧州、中国等で、VRの開発が活発に行われています。そして、東京ゲームショウでの出店ブースが多いことを見てもわかるように、ゲームとの親和性はとても高いものです。そして今年初めには、マイクロソフトのハード、Xbox OneにOculus Riftと専用コントローラー、ゲーム2本という形で予約販売を開始します(https://japanese.engadget.com/2016/01/04/vr-oculus-rift-7-1-2-xbox-one/)。また、大手メーカーのソニーでも「Play Station VR」を2016年上旬に発売予定としております(https://www.jp.playstation.com/psvr/)。
中国市場のVR開発とHMDの相場
VR開発としては、中国でも活発に行われています。むしろバリエーションとしては、中国の方が富んでいるかもしれません。(https://www.moguravr.com/china-vrhmd/)。「Play Station VR」の予想価格が47000円から70000円、Xbox対応のOculus Riftは8万3800円での予約販売となっています。一般の人から見たらちょっと高めの価格設定ですが、スペックや開発費を考えればこれくらいが相場なのかと感じています。
低スペックで低価格を実現
そして一方の中国では、スペックの一部をお会えることによって低価格を実現するなどを行っています。VRは仮想現実への没入感を重要視していますが、そのためには、視点を動かした時やアクションを起こした時の反応速度や、フレーム数、画質などです。しかし、中国でのVR開発では、視点を移動した時に画面移動をする機能をつけていなかったり、TFT液晶を使い、画質を落とすことによってコストカットしています。中には、スマートフォンをはめ込むことによって行うタイプもあります。ここまでくると販売価格は1万円を切ってきます。
より没入感やエンターテイメント性を高めた欧米勢に対して、中国勢は、欧米勢と同等のスペックで挑む企業もあれば、低所得者層向けへのVRの普及を見込んだ企業もあります。今後どのように市場規模が拡大していくか楽しみなところです。
世界の大手企業が今後どんどんVR市場への参入が見込まれます。そして、そこには必ず、映像が必要となってきます。そのため、今後、VRの市場拡大とともに映像制作の需要も高まってくるでしょう。また、遊技機業界の規制や、ソーシャルゲーム業界の次のヒット作が出ていない状況の中、新たな市場の開拓は必須と思います。そのためにも今のうちから広い人脈作りは重要となってくるでしょう。
弊社では、そんな人脈作り、業界発展のための経営者交流会を定期的に開催しております。VRとの融合で既存の遊技機やソーシャルゲームにはない新たなタイトルへのアイディアやタイトルを生み出してもらえればと思います。