アニメゲーム漫画業界に属するクリエイターさん達ですから、アニソンやゲームのサントラ、声優さんの曲などを始めとしてよく聞いていると思います。ただ、その音源のほとんどがmp3だと思います。これは本当に勿体ないです。
mp3は元々入っている情報量を圧縮して作り出しています。これは言い方を変えると劣化です。鮮魚で例えると、元々の音源データはとれたての魚、mp3は数時間経って店に到着し捌かれた魚。どちらが美味しいですか、ということです。これが音楽鑑賞にも言えます、クリエイターさんを今後もやっていくなら元々の音源を是非聴いて欲しく思います。そんな思いで今回は、音楽鑑賞をテーマにお届けします。
説明に移る前に私は音大の出身ではないですし、どこかのオーケストラのメンバーだった経験もありません。ですが、音楽を聴く時に凄くこだわりを持って聞いていたら周りより詳しくなり、音楽に対して他の人と違う情報を取り入れられていた、というのが私です。結構な金額を費やしてきました。とても深い世界です。
そもそも音楽鑑賞の何に投じるのか、という話ですが、その何は挙げたらキリが無くなる程あります。ポータブルアンプ、ヘッドフォン、イヤフォーン、ケーブル、真空管、などです。この他にも、イヤフォーンという大きな括りをさらに細かくし、カナル型がどうとか、同じ真空管でもこれは音の抜けが良い、と細かく挙げていくとお金を掛ける先はいくらでも出てきます。これが音楽鑑賞の趣味を突き詰めていった世界です。ラクジョブログで記事を書いている私がどういう人となりかを理解して頂けたこところで本編へ移ります。
元々の音データWavとmp3が映し出す世界の違いとは。
元々の音データWavというのはCDなどから音データを何もいじらずに取り出した際に出てくる物、mp3はwavを非可逆圧縮した物です。圧縮することで容量をwavよりも小さくし沢山持ち運べます。
こうして見ると特にデメリットは無い様に判断されると思います。実は、容量を小さくする際、wavには存在していたデータを削り取りmp3を作り出しています。実際、5分の曲を例に取ると、wav時は50M、mp3の128kbps時は5Mです。約10倍違います。言い換えると普段mp3を聴く人は10分の1、音楽鑑賞の楽しさを逃しています。10倍違う場合、全く別物です。皆さんはそれを楽しんで聞いています。その行為を私は否定したい訳ではなく、クリエイターならwavの世界を感じることが物をクリエイトするのに大変役立つという話です。
クリエイターさん達が意識しているのは物を見る目をしっかりと付けること、作者の世界を感じる様にする部分ではないでしょうか。そこを考えた時、楽器が何重に織り重なり、ボーカルの後ろをコーラスが這い、演奏者達が見ている世界、作者がこの曲を作った意図まで読みながらmp3で聴くのは難しいですよね、ですから、wavでの鑑賞を勧めました。世の中に何かを残すクリエイターさん達は物を見る目をしっかり養っています。その目を養う力を付けるのにwavを使った音楽鑑賞はうってつけです。じっくり作品の世界を味わい良い作品を感じる力を養ってください。
有名な話ですが、スティーブジョブズはデザインに人の倍以上気を遣い取り組んでいました。それを象徴するエピソードが、プロデューサーが完成しました、と持って行き、それを受け取ったジョブズが突然、水槽へiPhoneを投げ込み、見てみろ、泡が出ている、空気が出ているということはまだ軽量化出来る証だと言い放ち、再開発を命じたという話です。自信が無くては絶対に出来ません。物を見る目をしっかりと養っているからこそ出来ることですよね。
一流のクリエイターを目指すにはそれを作るための能力と良い物を見極める能力は必要不可欠です。ラクジョブからそんなクリエイターさん達が生まれて欲しいという思いで今回は書きました。この記事が皆さんのクリエイターライフの一助になれば幸いです。