2016年1月29日の日経新聞に以下のような記事がありました。「OLCの15年4~12月、純利益が最高 ハロウィーン盛況」OLCとは、オリエンタルランドの略で、ディズニーランド、ディズニーシーなどのいわゆる東京ディズニーリゾートのことです。今回は、ディズニーの経営の秘密からアニメゲーム漫画などのエンターテイメントに必要なものに迫っていきたいと思います。
まずは、記事を見てみましょう。
“東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランド(OLC)が28日発表した2015年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比4%増の633億円だった。同期間では過去最高となる。昨年秋のハロウィーンのイベントなどが人気で来園者数が盛り返した。入園料の値上げで客単価も上昇した。
売上高は微増の3544億円だった。夏場の天候不順もあり、4~12月の入園者数は前年同期比で減少した。一方で大人の1日入園料を500円引き上げたため、客単価が上昇した。ホテル事業では改装した単価の高い客室が人気で、客室の平均単価が上がった。
16年3月期の連結純利益は前期比微増の722億円と過去最高を見込んでいる。1月の集客は堅調だったとみられ、2月からは世界的に人気を集めている映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の映像を使ったアトラクションを期間限定で導入する。”
さて、ディズニーランドは1983年オープンで操業33年、ディスニーシーは2001年オープンで操業15年と長い歴史を持ちます。それだけの間愛され続け、その上で今なお純利益最高を叩き出しています。ディズニーの人気は衰えるところを知りません。新アトラクションも次々準備が進められています。2012年オープンした「トイ・ストーリー・マニア」は6時間待ちで話題になりました。2015年7月には「スティッチ・エンカウンター」がオープン。2016年2月からは「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の世界観が楽しめる「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」も始まります。「ファインディング・ニモ」「ファインディング・ドリー」をテーマにしたアトラクションや「アナ雪」をテーマにしたアトラクションや北欧をイメージした新エリアも準備が進んでいます。
こうして見てみると、ディズニーの運営とソーシャルゲームの運営の類似点が見えてきませんか。パークの運営とゲームの運営、季節に合わせたイベントの実施、アトラクションの追加と仕様の追加、やはり本質的なところではエンターテイメントという基礎を共有しています。ディズニーを超えるゲームはありません。パズドラ関連の売上は1583億円ということを考えても、日本のソーシャルゲームがディズニーを超える日はまだまだ先でしょう。そしてだからこそディズニーの運営には、ゲーム開発・ゲーム運営の通ずるノウハウがあるはずです。ゲーム業界関係者であれば、ディズニーの動向をつぶさにチェックしておいて損はないでしょう。
ちなみに、アニメゲーム漫画業界のクリエイター専門求人サイトラクジョブを運営しているビ・ハイア株式会社では、昨日(2016年1月29日(木))社員8名全員でディズニーシーに行きました、スーツ姿で。ITが発達した21世紀、どこにいても仕事はできます。ノマドで仕事する人も増えています。
そして、アニメゲーム漫画などエンターテイメントを仕事にする人たちにとって最高のノマド環境はディズニーなのではないかと、ディズニーを楽しみながら、ディズニーを楽しむ人たちを観察して、ディズニーを楽しんでもらうための仕掛けを見抜いていく、作業場のようなオフィス、あるいはオシャレなオフィスを抜け出して、人を楽しませるための場所に身を置いて仕事してみよう。そんなコンセプトでディズニーでノマドを実行しました。ホテルミラコスタのオチューアノでバイキングを楽しみ、タワーオブテラーに乗り、ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテでiPad Proを8人で机の上に並べて仕事しました。非日常的で非常識的な働き方もしてみるのがビ・ハイア流です。もちろん普通の時は普通のオフィスで普通な仕事もしています。
そして、体験して、その上で調べてみてわかったのですが、オリエンタルランドグループは、12のグループ会社によって構成されており、ホテル、造園・植栽、コスチュームの貸出・クリーニング、物販・飲食・映画館、写真撮影、清掃・警備、モノレール鉄道、販促物や販売商品の企画・制作・開発、アトラクションや施設の保守・点検・修理、などの全てがグループ内で完結しています。よくディズニーはサービスが徹底していると言いますが、その徹底したサービスは経営環境から全てマネジメントされているからこそ実現できています。
ゲーム開発運営では、外注に頼んだものがイメージ通りにならなかったり、運営を移管したら運営がガタガタになってしまったりという話を多く聞きます。外注や移管がすべてうまくいかないというわけではないですが、よりサービスとしての質を高めたいのであれば、やはり採用やM&Aによる子会社化の方が良いのではないかと思います。ビ・ハイアでは、アニメゲーム漫画業界に専門特化した採用のお手伝いやそれに紐づいた会社の紹介をさせていただいておりますので、ぜひ興味のある方は一度ご連絡いただければと思います。ディズニーは思いもよらなかった発見ができる場所です。今の仕事に+αを求めている人はぜひ一度ディズニーでノマドしてみてください。お勧めです。