AI 人工知能の未来とは? AIの囲碁勝利に見るゲーム世界のこれから

本日2016年1月28日の日経新聞に以下の記事が掲載されていました。「人間超えAI、ヒカル学習力 ゲーム最難関の囲碁プロ破る」。チェス、オセロ、将棋でも次々に勝利を収めてきたAIが今度は碁でもプロに勝利しました。今回はAIの進化と可能性についてお話ししたいと思います。

51924sEu7oLAIが人間に取って代わる時代、人類の完全敗北

SFでよくある設定の一つに機械が人間を支配する世界という題材があります。「マトリックス」「ターミネーター」はその典型ですね。SFはあくまでサイエンス・フィクションであり、非現実です。しかし、逆に非現実だからこそ現実にできます。

フランスの小説家ジュール・ヴェルヌが19世紀に発表している「月世界旅行」という長編小説に「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる。」という一文があります。ニール・アームストロングがアプロ11号で人類初の月到達を達成したのが1969年。まさしく、19世紀当時には想像でしかなかったものが実現したということです。ちなみに月の土地は購入が可能だそうです。月旅行が日常的になった世界を想像すれば今が買いかもしれませんね。

また、ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正さんも、母校の早稲田大学での経営者に向けた勉強会でも想像力の可能性について話しています。(東洋経済オンラインより)

経営者はだれよりも高い目標を持たないとダメだ。低い目標だと絶対成功しない。100メートルを9秒9で走ろうと思う人しか、そのように走ることはできない。100メートルを13秒で走ろうと思っていてはできない。経営者は9秒9で走れる可能性の人を集めて会社を作る。そのための仕組み、方針を作る。そういうビジネスチャンスに資金を投入し、人を育成することだ。

想像できるものはいつか必ず実現します。SFは、非現実ですが、世界的に評価が高いSFには、非現実と言って切って捨てることのできないリアリティがあります。

shutterstock_17046481時代はIBMからGoogleへ、10年先を実現した驚異の開発力

さて、囲碁でプロを負かしたAIの話に戻りましょう。AIがチェスで世界チャンピオンに勝利した時、そのAIはIBMで開発されたものでした。一方今回開発されたAIはGoogleが開発しています。今回はここにさらに注目したいと思います。日経新聞の記事を一部引用します。

囲碁はチェスや将棋に比べて盤面が広く、局面の数は「10の360乗」に達するとされる。天文学的な数の局面をすべて計算し予測するのは最新のコンピューターでも不可能で、プロ棋士の能力を超えるのは早くて10年先とみられていた。グーグルが開発した囲碁AI「アルファ碁」は、コンピューターが自ら学習する「ディープラーニング(深層学習)」と呼ばれる手法を採用。先の手をしらみつぶしに計算する従来法とは異なり、盤面上の碁石の配置全体を見ながら人間のようにデータや経験をもとに次の一手を決める。

アルファ碁の場合、まず開発に協力したプロの3000万種類の打ち手を見せて学習させ、対戦する人間の動きを57%の確率で予測できるようにした。その上でAIは自己対戦を数百万回繰り返し、勝ち負けの経験を重ねる中で徐々に勝ち方を身につけていった。碁石の配置全体を見て最適な手を選ぶやり方は、直感や勘も交えて判断する人間の脳の働きに近い。

Googleは、10年先のAIの性能を作り出すことに成功しました。先の手を虱潰しにするのではなく、人間のように考えるように近づくことに成功したということです。

Googleと言えば、Googleの最大の強みは何でしょうか。世界中に張り巡らされたGoogle Chromeやそれに付随するGmail、Googleマップ、Googleカレンダーなどもありますが、一番は何と言っても、検索エンジンです。Googleの検索エンジンの性能は、世界中で認められており、ヤフーも検索にも2010年からGoogleの検索エンジンが使われています。

shutterstock_343703894AIの進化、0と1の計算から人間的思考へ

では、Googleの検索エンジンはどこがそんなに有能なのでしょうか。Googleの検索エンジンは検索を利用する人のユーザビリティを一番大切にしています。検索を利用することは、検索によって何かしらの情報を得ようとしています、その情報が手に入るサイトを検索の上位に表示して利用者がすぐに目的の情報にたどり着けるようにアルゴリズムを設計しています。

つまり、検索利用者の思考がどのような言葉になって検索窓に入力するのかを把握しようとしています。そして検索窓(検索エンジン)への入力から思考を逆算し、思考が目的としているサイトをネット上の無数のWEBサイトから摘出して検索上位に表示します。このGoogle検索エンジンのアルゴリズムを把握して検索上位にサイトを表示させるための施策をSEO(Search Engine Optimization)と呼ぶことを知っている人は多いと思います。

これまで小手先のSEOは全て排除されてきました。SEOの最終的な結論は、きちんと検索栄養者が求めているコンテンツを定期的に配信し続けるしかありません。そしてこれは言い方を変えるのであれば、GoogleのAIに人類が完全敗北したという結論が出ているということに他なりません。ビ・ハイアでもコツコツ地道に検索利用者に喜ばれるコンテンツを配信更新し続けるアニメゲーム漫画業界に専門特化したNo.1 SEOサービス「ZMC(ジーモック)」を提供しています。

アニメゲーム漫画専門SEO 地道、基本、そして最強のSEOサービスZMC(ジーモック)について ビ・ハイア株式会社

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最後に、もう一つだけ日経から引用しようと思います。

(AIの開発を主導した)ハサビス氏は「AIの『グランドチャレンジ(大いなる挑戦)』の一つを達成することができてうれしい」と述べる一方、「倫理的な課題は我々も十分に認識している」と語る。一部の著名人や学者が懸念するように、野放図な研究開発によりAIが社会に敵対し、不利益をもたらす結果となる可能性は否定できない。

つまり、世界で一番AI技術の最先端にいるエンジニアにとって、ターミネーターやマトリックスは、空想でもなんでもなく、現実的な可能性であり、危機に値する可能性だということです。数学者ヴァーナー・ヴィンジと発明者でフューチャリストのレイ・カーツワイルによっても「技術的特異点」(Singularity)という概念で、AIが人類を超越する瞬間についての提示がなされています。

つまり、AIには無限の可能性があります。一方で同じプログラミングに属するゲームの可能性にも無限にあります。人間が想像できることは、人間が必ず実現できます。たかがゲーム、されどゲームです。今後もビ・ハイア株式会社は、ゲームの無限の可能性に挑む人が一人でも増えるゲームの未来のためのお手伝いをさせていただきます。

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