エロゲ業界 エロゲの売上が伸び悩む意外な理由とは??

先日、「オタク」ビジネスの市場調査を行っている研究機関、矢野経済研究所より、2015年に調査を行った、2014年度のオタク市場動向の結果が発表されました。エロゲー業界の市場規模が縮小傾向に向かっていまして、今回も前年比6.4%の減少の191億円という市場規模でした。2000年代初めは、500億を超える市場だったので半分以下まで縮小してしまいました。とはいうものの、いい会社はりますし、気になるタイトルも全くないわけではありません。先日も、興味のあるタイトルがあったため、ソフトを購入してプレイしようとしました。その際、ふと気づいてしまった問題点があったため記事にしました。

shutterstock_347001563ゲームが起動しない・・・

早速購入したソフトをプレイしようと、ドライブにDVDを挿入しました。しかし、読み込みが済んでもデスクトップ上にゲームの画面が起動しません。なぜだろうと思ってパッケージを確認してみたら、OSが対応していませんでした。パソコンが古すぎてバーションが非対応とか、32bitと64bitの違いだったなら、苦笑するレベルだったのですが、使っていたパソコンは、購入して1年ほどしか経っていない比較的新しく当時の最新機種でした。ではなぜ非対応だったのでしょうか。それは私がMacユーザーだったからです。

改めて調べてみるとほとんどのPCゲームがMacに非対応ということがわかりました。そのため、どうしてもMacでPCゲームをやりたいという人は、WinOSを購入して、Mac内にWindowsのOSをインストールし、両方使える形にしないとプレイできないという環境になっていました。加えて、ゲームをやる時は、Macを再起動して、OSを切り替える必要があったり、キーボードの配列が変わったりもします。正直、OSを購入して、さらに毎回、再起動させなければならないとなると面倒くさいなと思ってしましました。実際、私はどうしたかというと、以前、使っていたWindowsのパソコンがあったので、こちらにインストールしました。Windows 7が出始めてすぐぐらいだったので、かなり年数がたったパソコンでしたが、こちらは問題なく起動できました・・・。

shutterstock_267866117Windows だけ

もしかしたら同じように起動できないという人がいると思い、インターネットで検索したところ、やはり何人もの人が、サイトやらブログやらに書き込みを行っていました。「Macでエロゲーをするためにはどうしたらいいか」「Macに対応しているエロゲーは何があるか」などいろいろ出てきました。「アリスソフト」「みなとそふと」「あかべぇそふとつぅ」「ビジュアルアーツ」「サーカス」など、有名なエロゲー会社10数社の、最新タイトルの動作環境を調べてみましたが、全てWindowsのみの対応でした。

印象としては、報道で、Apple製品が発売されるたびに、Appleストアの前に行列ができて購入するということをよくやっているのでかなり多いのではないかと感じています。

では実際、OSのシェアはどのようになっているのでしょうか。こんな便利なサイトがありました。OSのシェアだけでなく、ブラウザのシェアもわかってしまい、期間や国も指定できるというサイトです。

StatCounter Global Stats:https://gs.statcounter.com/
StatCounter-os-JP-monthly-201001-201512

配信元 https://gs.statcounter.com/(画像クリックで左のサイトに飛べます)

2010年1月から2015年12月の期間の日本でのOSのシェアになります。これから見ると、2010年のWindows7のリリース以降、急激にシェアを伸ばし、その代わりにVista、XPのシェアが下がり、Windows8やWindows8.1のリリースとともにWindows7のシェアが下がるという構図です。一方のMacで使われているOS XやiOSは、年々社を増加し、2015年の後半から急激にシェアを伸ばしています。ちょうどこの時期は、Macbook Proの発売の時期と重なるので、それによってiOSを使う人が増え、それに関連したOS X搭載のMacのパソコンを購入するようになったと考えられます。OS Xに関しては、ここ数ヶ月、目だった上昇はありませんが、iOSに関しては、引き続き伸びております。現状、15%前後のシェアですが、5年かけてゆっくりと継続的に増えたてきているため、今後もこの流れは続いていくのではないかと考えます。

shutterstock_246735802この点を考えれば、今後は、Mac版への対応も検討してもいいのではないでしょうか。

現在でも、App storeのプラットフォームを利用して配信していたりします。しかし、Googleのレギュレーションによって、大抵、性的描写は除かなくてはいけません。また、事前連絡なしにレギュレーションは、変更されることがあるので、気づいたらアカウント停止になっているということは、以前からもあったことです。

インターネット環境が整った現代、店頭に行ってパッケージを買うよりは、ダウンロード販売を行っているサイトに行き、購入するという形式が増えてきているのではないでしょうか。店頭に行くときの人目を気にしなくていいですし、ダウンロードであれば、パッケージもないのでこっそりとできるというユーザーの心理もありますから。ただ、公開されているダウンロード数に関するデータがないため定かではありません。それでも、タブレット端末を持つ人が増えつつある今、iOSやOS Xの開発の技術的な問題がないのであれば検討の価値はあると思われます。

toiawase